頻度を表す副詞表現と使い分け|正しい頻度の度合い・パーセンテージを確認!

頻度を表現する英語の副詞

「いつも〜する」や「時々〜である」など、頻度の表現について英語で言う機会は多く、会話でも以下のようなことを聞かれますね。

How often do you read books?(どのくらい、(普段から)本を読んでいますか?)

答え方として「everyday」とか「once a week」など具体的な表現もありますが、大体の感覚で言っておきたい場合に頻度を表す副詞を活用できます

頻度を表現する副詞には「always」などほぼ・必ずくらいのニュアンスもあれば、「rarely」など全くないイメージもあるので、それぞれの副詞の度合いについて、一通り比較・把握しておくといいですね!

1.頻度を表す副詞一覧|パーセンテージ別でチェック

最初に、英会話表現で使うことの多い、頻度表現の副詞について以下でまとめました。

100%必ずしている「always」と、可能性として全くない0%の「never」はパーセンテージ的に確定していますが、それ以外の副詞は個人の感覚によって度合いが多少変わりますので、平均的な目安としてご認識くださいませ。

頻度を表現する副詞 意味 頻度の度合い
always 常に・いつも 100%
almost always ほぼ必ず 90~100%
usually/generally/normally 大抵・普通 80%
often よく 60%
sometimes 時々 50%
occasionally たまに 30~40%
rarely/seldom/hardly ever めったに〜ない・ほとんど〜ない 20%
never 絶対に〜ない 0%

副詞の種類は多いので、まずは使いやすい「always」「often」「sometimes」「never」の4パターンでざっくりとした頻度(いつも・時々・決してない)を理解した上で、「rarely」などで細かく頻度を刻めるようになれるといいですね。

それぞれの意味や具体的なニュアンスについて個別でご紹介しますのが、英語の副詞では語順などの文法ルールも大事なので先に確認しましょう。

2.頻度の副詞について正しい語順を確認|動詞の種類によって異なる

頻度の高い順ランキングイメージ

副詞について文法的な観点から説明しますと、動詞や形容詞のほか別の副詞を修飾できる役割があります。形容詞は名詞だけを修飾できるの対し、副詞はそれ以外の名詞に対して修飾・補足している感じですね。

▷関連記事:英語の副詞について一通り解説!

頻度の副詞では動詞を修飾するパターンが多いので、動詞の種類別で副詞をどこに置くのが正しいかについて以下でまとめました。

  • be動詞の場合|主語 + be動詞 + 副詞
  • 一般動詞の場合|主語 + 副詞 + 一般動詞
  • 助動詞の場合|主語 + 助動詞 +副詞 + 動詞の原形

be動詞については、主語と形容詞などをイコールで繋げる役割がありますのが、副詞で修飾する場合にはbe動詞の後ろに置きます

He is always fine.(彼はいつも元気です)

be動詞の基礎・使い方について詳しくはこちら!

一般動詞では逆に、前に副詞を置く語順になります。そのため、「She walks sometimes」との言い方はあまりしませんね。

She sometimes walks my dog.(彼女は時々、私の犬の散歩をします)

一般動詞の文法もチェックしておくほか、日常英会話で特に使いやすい基本動詞も別ページで解説しております。

また、助動詞では「助動詞 + 副詞 + 動詞の原形」の語順で、助動詞の後に副詞と動詞の原形が来ることを覚えておきましょう。助動詞には種類が多いほか似たような意味が多いので、主要な助動詞5種の解説ページもご参考くださいませ。

You must always meet the deadline.(あなたは常に締め切りを守らなければなりません)

2-1.頻度を表現する副詞は否定文の「not」と同じ位置

上記の通り、be動詞・一般動詞・助動詞のそれぞれで副詞の位置が変わり、なかなか語順に慣れないという方は否定文の「not」と同じ位置であることを意識すると分かりやすくなるでしょう。

I’m not be sick.(be動詞の後ろにnot)

You don’t(do not)know it.(一般動詞の前にnot)

We won’t(will not)cooperate.(助動詞の後にnot)

どれも、頻度の副詞と同じ位置にあるので語順は否定文の「not」と同様な捉え方で問題ないですね。関連記事で、英語の否定文ルール・基礎の解説ページもあります。

2-2.頻度の副詞に関する語順は絶対に守るべきルールでもない

語順に関する基本的なルールを説明しまましたが、話し言葉では必ずしも文法やルールに沿っているわけではありません。

そのため、頻度に関する副詞も文の先頭にきたり、文の後ろにきたりすることもあります。原則としては動詞の種類に応じて語順が決まりますが、どこに感情を入れて伝えるかも場合によっては重要になりますね。例外もあるということを認識しておきましょう。

3.高頻度の副詞|always,usuallyなど(80~100%)

副詞について個別でもご紹介しますが、まずは高頻度の副詞をまとめました。ほぼ・必ずレベルの頻度であれば「always」や「usually」がよく使われますね。

3-1.alwaysはいつも行っている習慣など(100%)

常に・いつも〜しているとの状況では「always」が適切です。最も頻度が高い副詞で、100%しているイメージです。

I always take notes during a meeting.(私は会議中、いつもメモをしています)

普段、欠かせずに行っている習慣や常に維持している状態など「always」で表現できます。また、100%ではないけどほぼ〜しているくらいの頻度であれば「almost always」と言えますね。

It almost always snows in winter in this town.(この町では冬の時期、ほぼ必ず雪が降ります)

3-2.usuallyは普段から行っていること(80%)

「always」ほどの頻度ではありませんが、普段からしていることやいつもの行動については「usually」で表現しますね。

I usually wake up at 7 o’clock.(私は普段、朝の7時に起きます)

また「generally」という副詞も「全般的な・一般的な」というイメージがあるので、80%ほどの頻度で意味します。

I generally brush my teeth after eating.(食事の後、大抵の場合歯を磨いています)

4.中頻度の副詞|often,sometimesなど(50%ほど)

続いて、いつもやっている動作や状態ではないけど、大体・時々くらいの頻度で表現したい場合に伝える副詞をまとめました。

4-1.oftenはそれなりの頻度・まあまあ(60%)

「often」は「よく・しばしば」との意味で、ある程度の頻度がある場合で使います。例文を挙げるなら、「外食ではよく牛丼屋へ行きます」といったニュアンスですね。

I often eat salmon at sushi restaurants.(私は寿司屋でよくサーモンを食べます)

「often」と同じような頻度の副詞では「frequently」や「not always」があります。

We don’t always quarrel.(私たちはいつも喧嘩をしているわけではないです)

「not always」は「いつも」を全否定しているのではなく「常に〜しているわけでない」との解釈にあるため、裏を返せばそれなりの頻度で起こっていることだと言えます。

4-2.sometimesは半々くらいの時々(50%)

また、「sometimes」はちょうど50%くらいの頻度で「時々〜することがある」と表現します。

He is sometimes late.(彼は時々遅刻をします)

時々と言うと、遅刻の頻度はけっこう多い気もしますね。半々程度だとちょっと言い過ぎであるならば、以下でご紹介している低頻度の副詞が適切ですね。

5.低頻度の副詞|rarely,seldom,neverなど(0~20%)

めったに伸びない草木

ほとんど起こることのない動作や状態についても、副詞では複数の表現方法があります。感覚としては20%以下の可能性・頻度ですね。

5-1.rarely,seldomはめったにないこと(20%)

「めったに〜しない」のニュアンスで使う副詞では「rarely」があります。日本語でも「レア」と言うことがあるように、すること・存在することが珍しい感じです。

She rarely laughs when she talks to me.(私と話している時、彼女はめったに笑わないです)

それと、同じような頻度(ほとんど〜しない)で「seldom」もありますが、こちらは話し言葉ではあまり使われないような堅い言い回しですね。

I seldom speak during the meeting because I’m not interested in this planning.(この企画に対して興味関心がありませんので、会議中はほとんど発言をしません)

5-2.全くないと言い切れる場合はnever(0%)

さらに、絶対にしないことや将来的に可能性が全くないことなど、「never」で表現します。

This dog doesn’t eat cheap dog food.(この犬は安物のドッグフードは食べません)

I will never talk to you.(あなたと話すことはないでしょう)

また、「never give up!」など命令形で二度と〜するなと言うこともできます。肯定文だけでなく、「never」など相手への命令形で使える文法も役に立つほか、否定形の要素もありますね。

英語での否定文表現について詳しくはこちら!

6.まとめ|頻度の表現を使い分け・実践しよう!

「いつも」や「たまに」などなど様々な頻度について副詞で言えますが、知っておくと細かい表現も自然にできますので使い分けを意識するといいですね。

また、英語の表現では副詞以外にも、「これってどの英単語を使えばいいんだっけ…?」と似たような意味や使い分けが微妙なものも多くあります。初心者がつまづきがち・間違える可能性の高いところでは、aとtheの使い分け・意味の違いのほか、以下の関連記事でもご紹介しておりますのでご参考までに!

tooとveryの違い・例文も解説!

意外と間違えやすいthisとthatについて復習しよう!

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記事の監修者情報

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

カリフォルニア大学で語学とマーケティングを専攻。卒業後ハワイで広告営業を担当しました。余談ですが、ワイキキとカイルア担当だったので隠れスポットの話も得意です。
今までの海外経験を活かし、正しい英会話の習得方法を徹底解説。スピーキング ・発音・リスニングに関する記事を主に執筆しています。わからないことがあれば、お気軽に相談してください。

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