「そういえば、be動詞ってなんだっけ?」
基本的なことは知っているが、ちゃんと理解できていないbe動詞。「なぜいつも忘れてしまうのだろう」と考えつつも、be動詞の位置や使い方をまた間違えている。
私も勉強し初めた頃に同じ経験を味わいました。
be動詞は英文法の基礎であり、文法の中で最も重要な文法です。学校で一番最初に習う文法であり、その後も文法学習でたびたびbe動詞の知識が求められます。
英語を10年指導して分かったことは、実はbe動詞の学習でつまづいている人が多いことです。また英文法が苦手な方の共通点として、be動詞と一般動詞の理解が不十分なことです。be動詞の役割を明確にすることで、英文法の学習が楽になるはずです。
この記事ではbe動詞の理解を深めるために、基本的なルールだけではなく、be動詞の役割についても詳しく解説しています。be動詞を理解し、さらに「会話で応用する」までがこの記事での目標です。
記事の最後には、理解度を確かめる練習問題もあります。ぜひ全問正解を目指してみてください。
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1章ではbe動詞の基礎についてご紹介いたします。また第3項ではbe動詞と一般動詞の違いを区別する方法も解説しています。
大切な3つの基礎
be動詞の基礎なので、確実に理解しましょう。では詳しく解説します。
be動詞には種類があります。まずは、【am】【are】【is】を押さえましょう。
動詞 | 主語の形 | 主語の例 |
---|---|---|
am | 一人称:「自分」の場合 | I のみ |
is | 三人称単数:「I」と「You」以外の単数 | he, she, it, the man, Tomohisa など |
are | 二人称の「You」と三人称の複数 | you, we, they, people, students など |
主語に合わせてbe動詞を活用していきます。現在形では3種類の形にbe動詞が活用され、主語に合わせて形が変わります。
また現在・過去・過去分詞の3つの活用変化も以下の表で確認しましょう。
現在形 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|
am | was | been |
is | was | been |
are | were | been |
現在形には3つの形、過去形には2つの形、そして過去分詞には1つの形があります。主語と時制に合わせてbe動詞の形を選ぶことが重要です。また過去分詞とは受動態や完了形を作る時に使われます。
時制・受動態・完了形に関する記事は以下を参考にしてください。
be動詞の役割は主に3つあります。一般動詞と区別をつけるためにも、be動詞の役割を明確にすることは重要です。
では次の節にて詳しく解説していきます。
be動詞の基本はイコールの役割です。「〜は〇〇です」と訳すことができます。たとえば、「am」と「is」「are」をそれぞれ利用した以下例文をご紹介いたします。
主語と補語(名詞や形容詞など)が一緒の関係になることがbe動詞の役割だとされます。この辺り、英語の五文型の中でも第二文型のSVCであり、詳しくは以下の記事でも解説しています。
Be動詞には存在を表す役割もあります。「私は〇〇にいます」と訳すことができます。
be動詞の直後に前置詞がくるのが特徴ですね。場所を表す「at / on / in 」がよく使われます。役割を表すbe動詞は第一文型に分類されます。
be動詞は他の文法を作るための役割としても一枚買っています。
これら3つの文法を作るさいにはbe動詞が必要です。またbe動詞と一般動詞が混乱するのも、これら3つの文法が原因になることがほとんどです。一般動詞の学習を始めるさいには、予めルールを整理すると良いでしょう。
3つの文法が曖昧な方は、ぜひ以下の記事をご覧ください
英語の動詞には2種類あります。be動詞と一般動詞です。英語をゼロから学習する上で、これら2つの動詞を明確に区別することが重要です。違いの見分け方は、「見た目」と「機能面」から簡単に判別できます。
では具体例を挙げながら解説していきます。
be動詞は形が6パターンに変化します。これら6つの形の原型は「be」です。主語の形や時制の変化に伴い、be動詞は活用されます。
be動詞の形は6パターンある
一方で、一般動詞は上記6つのbe動詞以外の動詞全てが該当しますので、数は無限にあります。「like」や「play」「eat」など、動作や状態を示す動詞は一通り一般動詞だと言えます。
Be動詞はイコール関係・存在を表現し、一般動詞は動き・状態を表します。例えば、Be動詞は「〜は〇〇だ」と訳し、一般動詞は「〇〇する」と訳します。
①の例文では「私の名前=Ken」が成り立ちます。
②の例文では「Ken≠サッカー」とイコール関係が成り立ちません。よって②の例文はbe動詞ではない一般動詞と見分けることができます。
次の項ではBe動詞の役割について解説していきます。
be動詞の文法的なルールをご説明していきます。be動詞を使った1文を作る時に必要なルールが3つございます。
3つの文を作るためのルールとして、確実に覚えましょう。文法ルールは数学の公式みたいなもので、同じく暗記する必要があります。
Be動詞で文を作る際は、主語+動詞+補語の順番になります。5文型では第2文型に当てはまる英文の形です。
「〇〇は ・ be動詞・〜だ」という順番になります。
補語(C)とは「主語が、何か、どういう状態かを説明するもの」です。補語に当てはまる品詞は名詞・形容詞が入ります。以下の例文でbe動詞が使われている英文を確認してみましょう。
肯定文の例文は以下の通りです。
「〜は〇〇にいる」という文を作る場合は、主語+be動詞+(前置詞+場所)の順番にします。5文型では第一文型に当てはまる英文の形です。
例文は以下の通りです。
場所を表す前置詞は主に「in / on / at」が使われます。be動詞のすぐ後ろに前置詞が置かれます。その他の前置詞は「前置詞の意味・具体的な使い方まとめ」にて詳しく紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
be動詞を使って肯定文を作る際は、主語とbe動詞が短縮されるケースがあります。
例文は以下の通りです。
基本的な短縮パターンは上記の通りですが、その他の短縮パターンがございます。一覧表が以下の記事にて紹介されているので、ぜひ参考にしてください。
参考:Be動詞の短縮形を覚える
否定文を作る場合はbe動詞のすぐ後ろに[not]を置きましょう。イコールまたは存在を表す be動詞の両方同じルールで否定できます。
例文は以下の通りです。
▷参考:英語の否定文の作り方を解説!
be動詞とnotは短縮できます。短縮される場合は以下の4ケースあります。
例文は以下の通りです。
主語とbe動詞が短縮されるケースとbe動詞とnotが短縮されるケースがあります。
例文は以下の通りです。
この場合はどちらを使っても、正解となります。音読した時の音やニュアンスを、自分の好みに合わせて使い分けできます。
疑問文はbe動詞を文の先頭に置き、文末に「?」をつけます。「〜は〇〇ですか?」という日本語に訳されます。
例文は以下の通りです。
be動詞の疑問文に対して「Yes」または「No」での返答方法です。
例文は以下の通りです。
主語に合わせたbe動詞を選択することが大切です。「Yes」と「No」それぞれのパターンを以下の表にてご確認ください。
be動詞 | Yes | No |
---|---|---|
am | Yes, I am. ( Yes, I’m. とは言わない) | No, I’m not. |
is | Yes, he (she / it ) is. ( Yes, he’sのようには言わない) | No, he (she / it ) isn’t. |
are | Yes, we ( they ) are. ( Yes, they’re のようには言わない) | No, we ( they ) aren’t. |
否定疑問文はbe動詞と[not]を短縮した形で先頭に置きます。
例文は以下の通りです。
否定疑問文は少し高度な英文なので、初心者の方は後回しにしても良いかもしれません。詳しく学習されたい方は「英語の否定疑問文の作り方や答え方」の記事でbe動詞・一般動詞の解説をしていおります。返答方法も注意が必要なので、今一度ルールを再確認して置きましょう。
過去形になっても、文の作り方は同じです。
be動詞の過去形に関する解説は、別の記事「be動詞過去形を例文を使って解説」でさらに詳しく紹介しております。be動詞の記事と併せてご覧ください。
また過去形の文を解釈する時に、注意したいのがニュアンスです。
①の文では今現在のお気に入りを表しており、②の文では過去です。つまり今は「お気に入りではない」というニュアンスが汲み取れます。会話で使う場合は現在と過去のニュアンスの差に気をつけながら活用してみてください。
上記ではbe動詞の過去形における変化・使い方などご説明しましたが、be動詞には原形の「be」を使う場合もあります。
「am」「is」「are」のほか過去形の「was」「were」など、それぞれの原形が「be」であるので「be動詞」といった呼び方をされています。以下では原形の「be」を使うフレーズについて、ご紹介いたします。
be動詞を使った命令文は原形の「be」で表現されます。関連記事で英語での命令文表現解説ページにてご説明していますが、「〜しなさい」や「〜するな」などの命令表現を取る場合には、主語を省略して動詞原形から始めるルールがございます。
Study hard.(一生懸命勉強しなさい)
Don’t run the hallway.(廊下を走るな)
一般動詞の場合は上のような例文になりますが、be動詞を使う場合も原形が使われます。
Be careful.(気をつけなさい)
Don’t be afraid.(怖がるな)
「Are careful.」など原形以外の表現で命令文を作ることができませんので、「Be〜」や「Don’t be〜」のフレーズで覚えておきましょう。
また、助動詞の後に置く動詞は原形というルールもあり、「should」や「may」「must」などの助動詞の後にbe動詞が来る場合には「be」を使います。
You should be honest.(あなたは正直者であるべきです)
It may be true.(それはそうかもしれません)
また、原形「be」と形が似ている「being」や「been」についても参考までにご説明いたします。
beingは「現在分詞」と呼ばれるカテゴリーで、分かりやすい例が現在進行形のパターンですね。「〜されている」と受動態・受け身の表現を進行形にしたい場合に使われます。
This chair is being cleaned.(この椅子は掃除されています)
▷参考:進行形の基本から応用まで解説!
また、「been」は「過去分詞」といった種類で、よく利用される例では完了形での表現があります。「〜へ行ったことがあります」といった言い方で、過去分詞の「been」が活用されます。
She has been to Switzerland twice.(彼女はスイスに2回行ったことがあります)
be動詞は場合によって語形変化が何パターンかありますが、原形や現在分詞など文法的な意識をするより、まずはフレーズ単位で覚えて英会話などで使えるようになると理解が早いですね。
be動詞は英文法を学習する際に「ルールの一貫」としてよく使われます。be動詞に関係する英文法は以下の通り8つあります。
この章ではbe動詞が関係する全ての英文法を整理しました。今後の学習プランや文法の復習にお役立てください。
中学で習う英文法でbe動詞と関連するのは5つあります。中学英語ではbe動詞は文法ルールの一部として活用されます。例えば「be動詞+〜ing:進行形」です。
be動詞とセットで学ぶ中学英文法5選
では5つの英文法のルールを簡単に復習していきましょう。
進行形を作るときにbe動詞が必要です。「be動詞+〜ing」の形にすると、「〜している」という表現になります。
詳しい進行形の解説はこちらの記事
受動態を作るときは「be動詞+過去分詞」の形にすると、「〜(ら)れる」という表現になります。
詳しい受動態の解説はこちらの記事
未来形を作る時にもbe動詞が必要です。「be+going+to V」とすると「〜するでしょう(だろう)」という表現になります。また「V」には動詞の原形が入ります。
詳しい未来形の解説はこちらの記事
There is構文にもbe動詞が必要です。「There is (are) 〜」で「〜があります」と表現できます。
詳しいThere is構文の解説はこちらの記事
▷There isやThere areの間違った使い方に要注意!
頻度を表す副詞の位置に注意しましょう。be動詞の後ろ、一般動詞の前に副詞を置くルールがあります。
例文のようにbe動詞と副詞の位置に気をつけましょう。
詳しい頻度を表す副詞の解説はこちらの記事
高校で習う英文法でbe動詞と関連するのは3つあります。高校英語ではbe動詞を含めた2つ以上の文法が重なるパターンです。例えば「be 形容詞 that」は第二文型(S V C)と接続詞のthatが使われています。
では3つの英文法のルールをご紹介します。
「be動詞+感情を表す形容詞+that」の構文を使った表現です。自分の【感情】と【感情の原因】を1文で表せます。
I am glad that I could see you again.
「あなたに再び会えたことが嬉しい」
この構文が使えると、より自然で大人な言い回しになります。中級者の方は、日常的に使えると便利な表現です。
詳しいbe + 感情を表す形容詞 + thatはこちらの記事
「be + to 不定詞」には5つの意味があります。語呂合わせの暗記で「ぎ・ょ・う・か・い」と「義務・予定・運命・可能・意図」の頭文字を使って覚えます。
「ビート(be + to 不定詞」たけしはぎょうかい」という覚え方で、高校で覚えた記憶があります。暗記のコツとして、ぜひ使ってみてください。
詳しいbe to 不定詞の解説はこちらの記事
「be動詞 + being + 過去分詞」は高度な構文の一つです。難しいと感じる理由が、進行形と受動態の2つの文法が使われているからです。
Lunch is being served to customers.
この例文は現在進行形で「ランチがお客様に配膳されている」と表現しています。beingは「進行形」を作るためにあり、また「受動態」を作るための役割をしています。
詳しいbe動詞 + being + 過去分詞はこちらの記事
▷be being + 過去分詞 と have been + 過去分詞 の違いは?
5章ではbe動詞を日常会話で使う具体的な場面をご紹介します。be動詞のルールを学んだら、会話で使うことが重要です。5つの場面を想定した会話練習がbe動詞をマスタするためには効果的です。
be動詞が使われる会話シーンTop5
日常的に使われる基本編(3選)と便利な過去形の応用編(2選)の順番で詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
be動詞が使われる3つの場面からご紹介します。全て会話での頻出度合いが高いため、必ずマスターしましょう。
では基本の3場面について解説していきます。
「紹介」するbe動詞は会話で頻出します。「〇〇は〜です」のように使います。自己紹介だけでなく、新しいモノや商品などを世に発表する時などにも使えます。
英会話ビギナー向けのレッスンではbe動詞と一般動詞を区別して使えることが大切です。知識だけでなく、会話で使えるよう練習しましょう。
「断定」するbe動詞も会話で便利な表現です。「〇〇は〜だ」と強めの意思表示が出来ます。
例えば、他人が自分のバッグを間違えて手に取ってしまった、場面を想像してください。「これは自分のバッグだ」と主張する場合にもbe動詞は使えます。
今いる(ある)場所を伝えるbe動詞です。これは第一文型のルールが当てはまります。「〜は(場所)にあります」と人やものの所在地を伝えられます。
be動詞の後ろには場所を表す前置詞を置きます。
例文は以下の通りです。
前置詞を使えば、場所の詳細を伝えられます。前置詞のおさらいは「前置詞の意味・具体的な使い方まとめ」を参照ください。
be動詞の過去形が使えると、伝える表現の幅も増えてきます。be動詞の過去形さえ使いこなせれば、英会話も上達するでしょう。
be動詞の過去形が使われる2つの場面
では詳しく解説していきます。
be動詞の過去形は「〜だった時」または「〜にいた時」と表現することが出来ます。相性が良い接続詞がwhenです。
日常会話で役立つ表現なので、練習して身につけましょう。例文をみながら、使い方を真似してみましょう。
「昔は〜だった」と伝えることで、「今は違う」という隠れたニュアンスを表現できます。
○She was my friend. (彼女は友達だった)
⇨以前は友達だった。しかし関係がこじれ、今は友達ではない。
会話の文脈にもよりますが、「今は友達ではない」と遠回しな伝え方ができます。
○I was clever at shool.(私は学校では賢かった)
⇨学生時代は賢かった。しかし社会人になってから、賢くない。
会話の文脈次第では、「今は賢くない」と間接的な伝え方ができます。
be動詞の基本的な役割から会話での応用の仕方まで、解説してきました。記事で紹介した内容を最後にもう一度確認してみましょう。
この記事でbe動詞に関して学んだこと
be動詞の基本的な役割を理解すれば、一般動詞との区別も簡単です。またbe動詞をマスターするには理解だけでなく、会話で活用することが重要です。
さらに、be動詞をしっかりと理解した方は、一般動詞・五感動詞・進行形を続けて学習すると効果的かつ効率的です。次のステップとして、以下の記事も併せてご覧ください。
また、以下の練習問題でbe動詞について基本的な活用から応用まで再確認することができます。be動詞の使い方や文法の復習として、ぜひチャレンジしてみてください!
Q1〜Q4では、日本語訳を参考に()内に入る英単語をお答えください。
Q1:I ( ) a high school student.
(私は高校生です)
Q2:You ( ) kind.
(あなたは優しいです)
Q3:You must ( ) here.
(あなたはここにいなければなりません)
Q4:He ( ) in new Zealand last year.
(彼は昨年、ニュージランドにいました)
Q5〜Q6では、元の英文(肯定文)から疑問文に直してください。
Q5:It is her bag.
Q6:They were all happy.
Q7〜Q10 では、英文を和訳し、英文の背景も考えてください。
Q7:This is my new bag. (最近買ったバッグを見せながら)
Q8:He is my boyfriend. (女性と口論になった)
Q9:We were good friends.
Q10:This was my house.
10問中8問正解が合格ラインです。
【Q1〜Q6の回答はこちら!】
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