助動詞の「can」は「〜できる」というイメージが強く、中学の英語でも習う重要な表現ですが「can」には様々な意味があります。
これから英語で話せることを増やしたいという場合や、日常英会話やビジネスシーンでの表現力を鍛える上では「can」について幅広く知っておく必要があるでしょう。
などなど、こちらのページで詳しく解説いたします!
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「can」は助動詞の一つですが、「〜できる」という能力的な表現を含め以下の通り5種類の意味があります。
それぞれの意味について、例文とあわせてチェックしましょう。また、「can」以外の助動詞も重要ですので、日常英会話で使える5つの助動詞もご参考くださいませ。
まずは、最もイメージの強い「〜できる」という意味がありますね。能力的な観点から、「〜する」という動詞を「〜ができる」と修飾します。
I can play the cello. (私はチェロを弾けます)
上の例文だと、私はチェロを弾けるという能力について表現されていますね。ただ、この「can」は能力に関する意味なので、実際に私がチェロを今弾いているか、またはどれだけ弾いたことがあるのかという事実については分かりません。
ですが、「弾けるということは過去、けっこう練習や経験を積んできたのだろう」という過去の事実への予測はある程度できるでしょう。
能力の「can」と近い意味ですが「〜することが可能である」という使い方もできます。英語が話せるとかスポーツができるなどスキル的な話とは別ですが、「普通にできることです」といった物事に対して解釈されます。
You can watch the movie for free.(その映画を無料で観れます)
We can choose beef or chicken.(私たちはビーフかチキンを選ベる)
下の例文は機内食でのケースで、「ビーフとチキンから選ぶことが可能です」といった条件的な意味合いもありますね。
また、可能や条件的な意味の「can」と似ていますが「〜してもよい」と許可の場面でも使えます。
You can eat after-meal dessert today. (今日は食後のデザートを食べてもいいです)
We can take the train if we are tired. (みんなが疲れているなら電車に乗ってもいいです)
上の例文では、「あなたはダイエットをしているみたいだけど、今日くらいは許します!」と、相手への許可を伝えているようなイメージですね。
これが、「食後のデザートを食べるべきです」とか「食べてはいけません」と許可を超えて義務になってしまった場合、別の助動詞で「must」を使った義務の表現が適切になりますね。
それと、「if」を使うことで仮定の話に対する許可もできます。「もし〜だったら〜してもいいよ」と、条件付きでの表現でも可能なので接続詞の使い方も大事ですね!
「can」では疑問形で相手への質問で、「〜ができますか?」だけでなく「〜してくれませんか・〜してもいいですか?」と依頼したい場面でも使えますね。
Can you get some salt? (塩を買ってきてもらえませんか?)
Can I call her? (彼女に電話してもいいですか?)
相手への依頼や、自分が〜してもいいですか?という聞き方も可能で、こちらは上記でご紹介しました許可の意味もありますね。
それと、「〜できる」という可能の意味から派生して、「〜かもしれない」という可能性や推測の表現も「can」にはあります。
She can get angly. (彼女は怒るかもしれない)
Everyone can get sick at any time. (どんな時でも病気になる可能性は皆にある)
可能性としての話で、実際に起きるかどうか不明だけど想像できる内容について表現しています。
また、推測に関する意味は「should」など他の助動詞にも共通していますので、それぞれの助動詞の使い分けも重要ですね。各助動詞の意味や違いについて、関連ページでもご参考くださいませ!
「can」は肯定文で能力や可能性について言ったり、疑問形で依頼できるほか、否定文でも表現も大事なフレーズです。
「can」の肯定文は「主語 + can + 動詞の原形」での語順でしたが、否定文だと「主語 + cannot(can’t) + 動詞の原形」と、「can」の後に「not」をつける形になります。
I can’t swim. (私は泳げません|能力に関する否定)
You can’t use the calculator in this exam.(この試験では電卓を使えません|許可に関する否定)
よく、一般動詞で使う「don’t」や「doesn’t」の否定形と混じって「I don’t can〜」と間違えてしまうパターンも多いので注意しましょう。詳しくは英語での否定形・否定文の作り方まとめで解説しています。
なお、「can’t」の省略形で使われることが多いですが、省略しない際には「can not」ではなく「cannot」とつなげて記載します。
「can not」では以下のように、間違って解釈を与えてしまう可能性がありますので「can」の否定形だけ「cannot」と一語で表現されますね。
You can not read this book. (その本を読むことはできません)
→「その本を読まない」ことが可能ですと、「not」の対象が動詞にかかってしまう。
She can not only buy this hat, but also get new shoes. (彼女はこの帽子を買えるだけでなく、新しい靴ももらえます)
→「not only~but also」の構文で使う「not」と「can not」を混同してしまう。
多少紛らわしくなる理由がありますが、基本的には「can’t」の省略形で使えば問題ないでしょう。
また、「can’t」に関する注意点では発音において「can」との識別が難しいことがあります。
それぞれ、can(キャン)とcan’t(キャント)ですが、ネイティブの発音ではキャントの「ト」は小さく発音するため、「can」と似ていますね。
そのため「can」と「can’t」の区別では主語の発音・イントネーションを聞くことも大事です。
英語ではイントネーションやリズムも覚えておくと、英会話のスキルアップにつながるでしょう。詳しくはネイティブ発音のイントネーション学習をご参考くださいませ!
「can」を過去形で表現する場合には「could」と形が変わり、「〜ができたのに」や「〜できました」という意味になります。
I could drink beer at the party. (パーティーでビールが飲めたのに、と後悔している)
I could play the piano. (ピアノを弾くことができました)
ただ、「could」には仮定法の使い方で「〜できるのに(実際はしていない)」という意味もあり、「ピアノを弾けるだろうに」という解釈もできます。
ですので、純粋な過去形で「〜できた」と言いたい場合には「be able to」を使った方が適切ですね。
I was able to play the piano. (ピアノを弾くことができました)
be動詞を過去形にすることで、「能力」についての過去を伝えらえます。時制については、過去形の英語表現・基本的な文法ルールでも取り上げております。
それと、「can」と「be able to」には細かな違いもあり、同じ過去形でもニュアンスが多少異なります。
例えば、「私は昨日、彼女と会えました」と言う時には会うという「可能」が一度だけなので、「I was able to meet her. 」が自然です。
また、「彼は若い時、飛行機に乗れなかった」のケースでは、継続的に飛行機へ乗ることが可能でなったため、「He couldn’t get on an airplane when he was young」という感じで「could」を使いますね。
また、「can」の疑問文表現では主語と動詞が逆になり、「Can + 主語 + 動詞の原形」の語順です。
Can you speak English? (英語を話せますでしょうか?)
Can you tell me this password? (このパスワードを教えてもらえますでしょうか)
能力・可能に関する質問や、相手への依頼で「can」の疑問文が使えますね。また、「Can you~?」に対する答え方は「Yes, I can」「No, I can’t」と決まったフレーズもあります。
また、依頼をする「Can you~?」について、より丁寧な表現として「Could you~?」が使えます。
Could you come and pick me up tomorrow? (明日、迎えに来ていただけますでしょうか)
「could」は過去形でご説明しましたが依頼の疑問文では、「〜してくれましたでしょうか?」と強引に過去形で翻訳するのではなく、「〜していただけますか?」と丁寧なニュアンスになりますね。
それと、「can」の未来形表現では「将来的に〜することができるだろう」の意味になりますが、未来形の場合には「主語 + will +動詞の原形」のフレーズが一般的です。
▷未来形の表現(will/be going to)について基礎からチェック
ただ、助動詞である「will」と「can」はセットで使ってはいけない文法的なルールがらうので「I will can do it」みたいな表現はNGです。
ですので、過去形表現と同じく未来形でも「be able to」を代わりに使います。「主語 + will + be able to + 動詞の原形」で覚えておくといいでしょう。
You will be able to meet me next year. (私と来年会えるでしょう)
I will not (won’t)be able to travel abroad this year. (今年も海外旅行へ行けないだろう)
「can」には可能や依頼など様々な意味があるほか、時制に応じて別の表現も知っておく必要がありますね。意味や文法を理解するのも大事ですが、普段の英会話やスピーキングの練習などで、「can」を使って英語表現の幅を広げるといいですね。
また、「can」と似た意味がある基本的な助動詞の使い方・比較や、「〜できる・〜してもらませんか」などの英語表現で役に立つ基本動詞も知っておくといいので、関連記事もぜひお読みくださいませ。
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