「だから…」「しかし…」「なので…」など、日本語でよく使われる接続詞がありますが、英語でも同じように接続詞を使いこなしたいと思う方もいるでしょう。
自分の伝えたいことを文章で表現したいものの、接続詞が会話でうまく使えない…なので一から接続詞を復習しなおしたい、とお考えではありませんか。
文と文をつなぐ役割を持つ接続詞を会話で自由に使いこなせれば、文章でもっと巧みに英語表現ができるようになります。
例えば、下記の例をご覧ください。
英語で会話する時、下記のようなカタコト英語で表現していませんか?
「I like Tokyo. There are many good restaurants in Tokyo.」
接続詞を使うと、ネイティブのような英語に変わります。
「I like Tokyo because there are many good restaurants in Tokyo.」
カタコトの英文が接続詞を使うことで、一気にフォーマルな表現へと変わります。「because」というたった1つの接続詞で英文が説得力をもつのです。
この記事では使用頻度が高い接続詞を36種類ご紹介します。「36種類もあるのか!?」と思った方、ご安心ください。「FANBOYS」と「A WHITE BUS」という語呂合わせを使って、覚えるコツもご紹介します。
さらに会話でよく間違えてしまう接続詞の使い分けも、わかりやすい例文を使いって解説しています。ぜひ最後までご覧ください。
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具体的な接続詞の説明に入る前にまず、接続詞の基本的な役割や効果的に使うメリットなどをご紹介いたします。
日本語での接続詞で、「ですけど」や「要は」など自然に使っているものもあると思いますが、英語でも中級者以上の表現をできるようになる上で、接続詞が重要となります。
接続詞には文と文をつなげる役割があります。「So, And, Because, But」などが会話で頻繁に使われる接続詞です。
単語と単語をつなげる接続詞
I like tea and coffee.
「私は紅茶とコーヒーが好きです」
文節と文節をつなげる接続詞
I cannot go out until tomorrow.
「私は明日まで外に出ることができない」
文と文をつなげる接続詞
I like him. He is nice → I like him because he is nice.
「私は彼が好きです、なぜならば彼は良い人だからです」
接続詞には単語や文節をつなげる役割があり、目的としては複数の文章や要素などを自然に伝えることがあります。
たとえば、日本語での例で「私は夜更かししました。朝寝坊しました」と短文での説明だとぎこちない言い方に感じますよね。そこで、「私は夜更かしをしましたので、朝寝坊しました」と、「〜なので」の接続詞を使ってあげることで、スマートな一文になります。
I overslept because I stayed up late.(私は夜更かしをしましたので、朝寝坊しました)
と、英語でも「because」の接続詞を入れて、分かりやすい言い方にすることができます。
Rebecca didn’t start to read a newspaper until she was eleven.(レベッカは11歳になるまで、新聞を読み始めませんでした)
他の例でも、「レベッカは新聞を読み始めなかったです。彼女が11歳になるまでは」と区切るより、「until」の接続詞で一文での表現ができるようになっています。
文と文、または単語と単語の関係性についてわかりやすく表現できるので、接続詞は有効活用しておくといいでしょう。
接続詞には3つの種類・グループに分類されて、それぞれ以下のような名称であります。
ではこれら3つの接続詞について詳しく解説していきます。
等位接続詞は、それぞれの文や単語などの要素を対等な関係でつなぎます。「and」や「or」「so」など、並列的な関係性の接続詞が該当します。
I like math and science.(私は数学と理科が好きです)
等位接続詞は、似たようなものを並べるイメージですね。
I went to the station, but I couldn’t find anyone.(駅に行きましたが、誰もいませんでした)
※butは逆説の接続詞として使われます。
また、以下でご紹介している従位接続詞との対比で、等位接続詞の場合は日本語を訳す順番が接続詞の前の単語(文節)から、接続詞の後にある単語(文節)になる特徴があります。
上の例だと、「math → science」や、「I went to the station. → I couldn’t find anyone.」といった感じで、左から右の流れで翻訳ができます。
従位接続詞は、「主」と「従」の関係を表現するもので言わばメインの単語(文節)と補足的な単語(文節)をつなぐ役割があります。
I play games when I am free.(暇な時にゲームをします)
I can’t go because I have a stomachache.(お腹が痛いので行けません)
「when」や「because」など、時間や理由など説明をしたい場合は従位接続詞として活用されます。
また、従位接続詞は接続詞の後から先に訳せる特徴もあり、補足的な単語(文節)から翻訳する方が自然なことが多いですね。上の例文だと、「私が暇な時や〜」や「お腹が痛いので〜」といった具合です。
また、相関接続詞は「Both A and B」や「either A or B」など、等位接続詞から派生したフレーズで、「AとBの両方」や「AでもBでもない」など定型表現ができます。
他の接続詞と比べてパターンが少ないので、フレーズで理解・活用できるといいですね。具体的な接続詞の内容について、次で確認してみましょう。
各種類の接続詞について、特に利用する36個の単語を以下でまとめました。それぞれ、単語の頭文字を取った覚え方もありますので、あわせてご参考ください!
等位接続詞は同じ要素同士を対等な関係でつなぎます。等位接続詞は主に単語と単語、文節と文節、文と文を繋げる役割があります。そして等位接続には7つの接続詞があります。
それぞれの接続詞の頭文字を取ってFANBOYSと覚えることが等位接続詞を覚えるコツです。等位接続詞は会話でよく使われるので、しっかりと定着させてください。
For, And, Nor, But, Or, Yet, So |
下記の接続詞の意味と例をみてみましょう。
接続詞 | 意味 | 例と説明 |
For | 〜ですから(=because) ※前置詞のforと違う。 |
I trust him, for he is a good man.|| For he is a good man, I trust him. → He is a good man (彼は良い人)ですので、I trust him (私は彼に信じます。)※古い英語の使い方。現在,「because」が代わりに使われます。 |
And | 〜と、〜そして | I want an apple and an orange. 「りんごとオレンジが欲しい。」I wash my face and brush my teeth. 「顔を洗って、そして、歯を磨きます。」 |
Nor | 〜あるいはor と同じ意味ですが否定文にしか使えない。※文頭に置くことはできない。 | She was not happy, nor was she sad. 「彼女は嬉しくない、あるいは悲しくもない」。※「nor」を使う場合は語順に注意。会話ではあまり使われません。「neither – nor」というセットでよく使われます。詳しくは相関接続詞で説明します。 |
But | 〜しかし、〜ですが※二つの逆意味の文書を繋ぐとき使う。※文頭には必ずこない。 | I like her but she doesn’t like me. 「私は彼女のことがすきですが、彼女は私のこと好きではない」This dress is pretty but it is so expensive! 「このドレスは可愛いですが高すぎです!」 |
Or | 〜あるいは※文頭に置くことはできない。 | I can go there on Saturday or Sunday. 「土曜日あるいは日曜日に私はそこへ行けます」 |
Yet | 〜なのに※完了形によく使う「yet」の副詞とは違う。「but」との違いは、期待に添えない、という意味があること。 | I am rich, yet I am not happy. 「お金持ちなのに、幸せではない」That team is the best team in town, yet they lost.「この町で一番強いチームなのに、試合で負けた」「yet」の代わりに「but」使っても良い。だが、「yet」を使った方が期待に添えずというニュアンスがある。「yet」か「but」のどっちかが迷う時、「but」を使うことが一般的。 |
So | 〜のため、〜だから理由を表現する時に使う。 | I have to wake up early, so I go to bed early. 「I have to wake up early (早く起きれる)は理由で I go to bed early (早く寝る)」I am sick, so I did not go to school. 「I am sick (体調悪い) は理由で I did not go to school (学校行かない)」 |
従位接続詞は「主」と「従」の関係でつなぐ従位接続詞です。従位接続詞の数はとても多いため、この記事では使用頻度が高い単語(23語)に絞ってご紹介します。単語の頭文字を取ってA WHITE BUSという略語でいくつかの接続詞を覚えられますね。
A WHITE BUS | 従位接続詞 |
A | Although As As if After |
W | When Where Wherever Whenever While |
H | However |
I | If In case |
T | Though Till Then |
E | Even if Even though |
B | Because Before |
U | Until Unless |
S | Since |
役割 | 接続詞 | 意味 | 例と説明 |
反対の意味を繋ぐ接続詞 | Although Though |
〜にもかかわらず | Although she knows it was tough, she chose to join the competition. 「それはむずかしとは知ってるのにも変わらず、彼女はコンペに参加することを決めた」Though they won the game, they were not happy. 「試合に勝ったのにも変わらず、彼らは嬉しくなかった。」 |
逆説 | However | 〜しかしなが |
Her father is German, however, Beth cannot speak German. She knows it was tough, however, she chose to join the competition. They won the game, however, they were not happy. |
理由 | Because | 〜という理由で/~だから | I have to go home because my dog is sick. 「犬が体調悪いので家に帰らなきゃいけない」 |
As | 〜なので ※Asは他の使い方がある。 |
I have to go home as my dog is sick. | |
Since | 〜ですから | I have to go home since my dog is sick. | |
仮定 | If | もし〜ならば | If it rains, I will get wet.「もし雨が降るなら、私は濡れる」 |
譲歩 | Even if Even though |
たとえ〜でも | Even if it rains, I won’t get wet (because I have my raincoat with me). 「もし雨が降っても、私は濡れない (なぜならばレインコートを持ってきました)」Even though her father is German, Beth cannot speak German. 「お父さんはドイツ人にも変わらず、ベスはドイツ語を喋れない」 |
仮定 | In case | 〜の場合※もし〜ならばの意味です。 | In case it rains, I brought my raincoat with me. 「雨が降るの場合(雨が降るかもしれませんなので)、レインコートを持ってきました」 |
条件 | Unless | しない限り | Unless it rains, I won’t get wet. 「雨を降らない限り、私は濡れません」 |
仮定法 | As if | まるで…のように | You got wet as if it rained. 「あなたは雨が降ったように濡れました」 |
時間 | When | 〜の時※一般WhileまたはAsの代わりに使える |
When I was 5, my family moved to Tokyo.「私が5歳の時、家族は東京に引っ越した」 When I went to New York, there was an earthquake. When I was in New York, there was an earthquake.「私はニューヨークにいた時、地震があった」 |
While | 〜している間に※When と Whileの違いは3章で解説しています。 |
While I was sleeping, someone stole my cat.「私が寝ていた間に、誰かが私の猫を盗んだ」 While I was in New York, there was an earthquake.「私はニューヨークにいる間に、地震があった」 |
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Whenever | 〜する時に必ず | Whenever I go to New York, there is an earthquake.「私はニューヨークに行く時、毎回地震がある」 | |
As | 〜すると同時に | As I arrived in New York, there was an earthquake.「私はニューヨークに着いた瞬間に地震がある」 | |
Before/ After | 〜の前〜の後 |
Before I came to New York, there was an earthquake.「私がニューヨークに来る前に、〜」 After I came to New York, there was an earthquake.「私がニューヨークに来た後に、〜」 |
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Until/till | 〜までずっと | Until I came to New York, I had never experienced an earthquake. 「私はニューヨークに来るまで、地震を体験したことない」→ NYで初めて地震体験した、その前にはなかった。 |
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Then | 〜その後、〜 | I came to New York, then there was an earthquake. 「私はNYに来ました。その後、地震があった」 |
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場所の関係 | Where | 〜のところ ~では |
Where I grew up, people eat bananas with coconut. 「私が育った場所では、人はバナナとココナツを一緒に食べる」 |
Wherever | 〜するところに必ず | Wherever I go, I always bring my lucky charm with me. 「私はどこに行ってもお守りを持っていく」 |
相関接続詞とは「Both A and B」のようにセットで使われる接続詞です。会話で使用頻度が高いペアを以下で紹介します。
接続詞 | 意味 | 例文 |
Whether A or B | AなのかBなのか | I cannot decide whether to wear my black dress or a white dress. 「黒ドレスか白ドレスかを着るのが決めれない」 |
Either A or B | AかBかどちらか一方 | You can wear either your black dress or your white dress. 「黒ドレスか白ドレスかどっちを着ても良い」 |
Neither A nor B | AでもなければBでもない | You can wear neither your black dress nor your white dress. 「黒ドレスか白ドレスかどちらも着ることはできない」 |
Both A and B | AもBも両方 | You can wear both your black dress and your white dress. 「黒ドレスと白ドレスを両方着ても良い」 |
Not only A but also B | AだけではなくBも | You can wear not only your black dress but also your white dress. 「黒ドレスだけでなく白ドレスも着ても良い」 |
If A then B | もしAならば、B | If it rains, then you should wear your black dress. 「雨を降るならば、黒ドレスを着るべき」 |
それぞれの接続詞について、「どっちを使えばいいのだろう…?」と使い分けに悩むケースもありますので、似たような意味の接続詞について比較・使い分けのポイントもチェックしてみましょう。
「and」はどっちも両方を、「or」はどっちか一方を表します。しかし文によっては、意味が変わってしまうこともあります。
「and」か「or」を使うことにより、意味が変わります。「and」を使うと、今やっていること「walking at this speed」を続くの結果を示し、「or」を使うと今やっていることを続かない結果を示します。
こういった「or」の使い方はよく命令形にあります。この命令をしたがらないと「〜」の結果が来るという意味で使われます。
詳しくは「英語の命令文は表現・ニュアンスが幅広い!|英会話で応用できる命令文のパターンまとめ」を参照ください。
「結果 because 理由」または「because 理由, 結果」という順番になります。一方でsoは「理由 so 結果」という順番になります。Becauseは文頭にも文中にも置くことができて、Soは文頭に置くことができません。
*話し言葉ではSoは文頭に使われることがあります。書き言葉でも散見されますが、基本ルールとしてSoは文頭に置くことはできません。
WhenとWhileの意味はほとんど同じです。しかしWhenが使えても、Whileが使えないケースがごく稀にあります。
When:一時的な「とき」に使える
例、高校生のとき、子供のとき、〜に会った時
While:継続的に続いている「あいだ」に使える
例、寝ている間、お風呂に入っている間
では例文を見ながらさらに詳しく解説していきます。
寝ている間は長い間で行っているアクションすので、「While」を使った方が自然ですが、「When」を使っても大丈夫です。
Lisaに会ったのは一時的ですので「While」は使えません。「When」と「While」のどっちかを迷った場合、「When」を使えば間違えないですね。
実際に起こったことを表現する場合は「When」を使用し、まだ起きていない場合は「If」を使います。
参考:『WhenとIf』の違いってナニ?日本人が苦手と感じる2つの理由
「After」も「Then」も「〜の後」ですが、下記のような違いがあります。
語順の違い
「After」・・・、~ = ・・・の後に、~
~ , 「then」 ・・・= ・・・をして、その後~
「Then」は独立で文と文の間の繋がりになる場合が多く、「After」は必ず何かの後(α)を一緒に付けないといけないですね。
→ After (I took a) shower, I watched TV. ◯
他には:I took a shower. After that, I watched TV. ◯
★「Then」=「After that」
英語では接続詞のほか、一緒に覚えておくとより理解が深まる文法や品詞もありますので、以下でまとめました。似たような品詞との違いなどおさえておくと、より英文法が強くなりますね!
前置詞も言葉と言葉をつなげる役割があり、大まかな使い方自体は接続詞と同じです。
I arrived at the station.(駅に到着しました:前置詞at)
I was studying English from five to nine.(5時から9時まで英語の勉強をしていました:前置詞from・to)
ただ、接続詞と異なる点としては、前置詞の場合には後に来る言葉が単語に限られるため、名詞または名詞句しか置けない文法ルールがあります。接続詞の場合は、「A and B」のように単語を置くことも可能なほか文章をつなげることもできますので、つなげる対象で違いがありますね。
また、以下の単語は接続詞と前置詞の両方で利用できますので、文章と単語(名詞または名詞句)のどちらでも活用されます。
接続詞と同様に後から補足・説明をする品詞で関係代名詞もありますが、「that」は接続詞と関係代名詞の両方で利用できます。
I call her that (who)left the company last year.(昨年、会社をやめた彼女と電話をします:関係代名詞のthat)
I think that he was a bad person.(彼は悪い人だったと思います)
関係代名詞の「that」では先行詞である「her」を補足説明していますが、「that」の後の文章だけだと「left the company last year.」と英文が成立していない特徴があります。これは、関係代名詞が代名詞と接続詞の両方の働きがあることから、「that = her(she)」が抜けると主語が不在になるといった考察されます。
対して、接続詞の場合は後に来る英文は「he was a bad person.」と、文章が成立しています。接続詞は純粋に要素と要素をつなげる役割なので、関係代名詞との違いがあるといった比較ができます。
また、「if」などの従位接続詞では、主語とbe動詞が省略されるケースもありますので参考までにご紹介いたします。
Though (I was)very tired, but I was doing my homework.(とても疲れていましたが、宿題をしていました)
Lend me some money, if(it is)possible.(可能であれば、お金を貸してください)
このように、接続詞が省略できるルールとしては
といった条件を満たせば、主語とbe動詞を省略した状態で接続詞とセットにすることが可能です。if possible(可能であれば)など、フレーズで使えるものもありますので覚えておくといいですね。
接続詞には文と文をつなぐ役割がある。日常会話で接続詞を使うと、文と文の関係性が明確になり、聞き手にも伝わりやすい表現になります。
接続詞は大きく分けて3種があります。等位接続詞はFANBOYSという語呂合わせで7個を覚えられます。従位接続詞はA WHITE BUSで30個も覚えるコツを紹介しました。知っていると便利な相関接続詞の6ペアも日常会話で使えます。
使い分けを迷ってしまう接続詞の解説もしました。何度もこの記事を読み直して正しい使い方を学びましょう。
最後に注意点として、英語では接続詞を日本語のように多用することはやめましょう。控えめに、適切な箇所で使うことが接続詞を日常会話で使いこなすポイントです。
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