英語の勉強は毎月41.5時間が目安|忙しい人が時間を効率化する方法

適切な1日の勉強時間について知りたい。

あなたは、目標を達成するために必要な英語の勉強時間、について知りたい考えているのではないでしょうか?

英語を完全マスターするには合計で3,000時間もの時間がかかると言われいています。しかし3,000時間と言われても、漠然とし過ぎています。英語を勉強する目的・目標は人それぞれであり、その目的・目標ごとに英語の勉強時間は変わってきます。

そこでよくある目標に合わせた理想的な英語の目標時間について詳しく解説していきます。

目標ごとに必要な英語の勉強時間は以下の通りです。

  • TOEIC900点越えレベル(目安1500時間:約36ヶ月)
  • 簡単な日常会話が話せるレベル(目安374時間:約9ヶ月)
  • 英検準1級取得レベル(目安1000時間:約24ヶ月)
  • 外資で英語を使えるビジネスレベル(目安747時間:約18ヶ月)

上記の時間が目標を達成するための英語の勉強時間です。忙しい社会人にとって、この勉強時間を確保することは難しいと感じるかもしれません。

この記事では、忙しい社会人でも英語の勉強時間を確保し、学習を継続するコツをご紹介します。英語の勉強を無駄にせず効率化することが肝心です。

この効率化のコツは、実際にAloha Englishの生徒に提案し、結果を出している方法です。具体的に解説していますので、あなたも実践しやすいはずです。ぜひ最後までご覧ください。

1.到達したい目標別|英語の勉強時間

英語習得で必要な学習時間と根拠」にて英語ビギナーから流暢に話なすレベルの習得にかかる延べ時間は3000時間と言われています。

理想的な英語の勉強時間で効果を実感するには最短で9ヶ月は必要です。Aloha Englishでは延べ300名以上学習サポートをしてきました。そこで学習成果が出てくるのは、個人差がありますが、平均で約9ヶ月だということがわかっております。

以下の期間が結果を出すために必要なおおよその学習期間です。

  1. TOEIC900点越えレベル(目安1500時間:約36ヶ月)
  2. 簡単な日常会話が話せるレベル(目安374時間:約9ヶ月)
  3. 英検準1級取得レベル(目安1000時間:約24ヶ月)
  4. 外資で英語を使えるビジネスレベル(目安747時間:約18ヶ月)

では詳しく解説していきます。

1-1.TOEIC900点越えレベル(目安1500時間:約36ヶ月)

TOEICで900点以上を取得するためには、約1500時間の勉強が必要です。期間にすると約36ヶ月、つまり3年ほどかかります。これは、スコアを100点上げるためには約300時間の勉強が必要であり、7ヶ月の期間がかかると考えられているからです。

例えば、現在の点数が400点の場合、900点を取得するには500点の向上が必要です。この場合の勉強時間は、300時間×5=1500時間となります。

現在のスコアごとに必要な勉強時間と期間の目安は以下の通りです:

現在のスコア900点までに
必要なスコア
勉強時間の目安勉強期間の目安
400点台500点1500時間36ヶ月(3年)
500点台400点1200時間28ヶ月(2.3年)
600点台300点900時間21ヶ月(1.8年)
700点台200点600時間14ヶ月(1.2年)
800点台100点300時間7ヶ月

当スクールに相談に来る方の多くは、TOEICのスコアが400点台の方がほとんどです。もし900点を超えるスコアを目指しているのであれば、英語の勉強時間は約1500時間、つまり36ヶ月(3年)ほど必要となる計算です。

参考:TOEIC900点ってすごいの?レベル・難易度、必要な勉強時間とは

1-2.簡単な日常会話が話せるレベル(目安374時間:約9ヶ月)

簡単な旅行英語を身につけるには、約9ヶ月の学習が理想的です。この期間は、Aloha Englishで学習している生徒の会話力テスト結果を基に算出されています。

平均的には、9ヶ月でB1レベルに到達する方が多いことがわかりました。

以下は英語力を測定するCEFRという英会話能力の参照表です。

CEFR レベル英会話能力の説明
A1初心者。簡単な表現や挨拶ができる。「私は○○です。」
A2基本的な日常会話が可能。「これはいくらですか?」
B1簡単な仕事や旅行に関する日常会話ができる。「次のバスは何時ですか?」
B2ビジネスで使える話題を扱える。「最近のニュースについてどう思いますか?」
C1複雑な議論や専門的な内容も理解できる。「環境問題についてのあなたの意見は?」

CEFRレベルに関する詳しい情報は「CEFRによる英語力の基準」を参照ください。

以下では、当スクール(Aloha English)で学習をして、卒業された指宿様の事例をご紹介します。学習開始時はA1+レベルで、英語が苦手な状態でした。

しかし、9ヶ月後には日常会話レベルに到達しています。

次に、佐藤様の事例です。A2レベルから学習をスタートしたため、7ヶ月で日常会話レベルに到達しました。

簡単な日常会話レベルとは、以下のようなことが英語でこなせる状態を指します:

  • 空港でのチェックイン時の「フライト番号と座席の確認」
  • ホテルでの「部屋の予約状況や設備の問い合わせ」
  • レストランでの「メニューの理解と料理の注文」など

これらは基本的な日常会話で対応可能です。簡単な日常会話レベルに達するには、約374時間の勉強が必要です。

またAloha Englishで学習をしている生徒に毎月の英語の勉強時間についてアンケートを取ってみたところ、具体的な毎月の勉強時間は以下の通りの結果が出ました。

  • 週に3.3日
  • 1日あたり約3.5時間
  • 月に41.5時間

これを9ヶ月継続することで、簡単な旅行英語を話せるレベルに到達する傾向があります。

1-3.英検準1級取得レベル(目安1000時間:約24ヶ月)

英検準1級を取得するためには、英語の勉強時間の目安は約1000時間です。期間としては、24ヶ月(2年)ほどかかります。

Aloha Englishに相談に来られる方の多くは英検3級のレベルなので、目安として1000時間としています。現在の英検レベルによっても必要な勉強時間は異なります。

以下の表を参考に、ご自身の勉強時間を確認してください。

現在の英検レベル勉強時間の目安勉強期間の目安
英検3級1000時間24ヶ月(2年)
英検準2級1040時間25ヶ月(2.1年)
英検2級400時間9.6ヶ月

英検準2級と2級の間には大きな壁がありますが、英検2級を取得してしまえば、準1級取得までの勉強時間は大きく減少します。

Aloha Englishにご相談に来る方の英検レベルの平均は3級です。したがって、準1級までの勉強時間は約1000時間(24ヶ月)となります。

参考:英検は勉強時間で合否が決まる!必要時間の目安

1-4.外資で英語を使えるビジネスレベル(目安747時間:約18ヶ月)

外資系企業で英語を使えるビジネスレベルに達するためには、約747時間の勉強が必要です。期間としては、18ヶ月、つまり1年6ヶ月ほどかかります。

Aloha Englishのテスト結果を集計したところ、平均的に18ヶ月の学習期間でB2レベルに到達する方が多いことがわかりました。これにより、最低限のビジネス会話力を身につけることができます。

以下は中野様の事例です。A1レベルから始めたため、B1レベルに到達するまでやや苦戦しました。しかし、13ヶ月目を境に英語力が急上昇しました。

先ほどのCEFRの基準も参照しながら、ご覧ください。CEFRレベルに関する詳しい情報は「CEFRによる英語力の基準」を参照ください。

CEFR レベル英会話能力の説明
A1初心者。簡単な表現や挨拶ができる。「私は○○です。」
A2基本的な日常会話が可能。「これはいくらですか?」
B1簡単な仕事や旅行に関する日常会話ができる。「次のバスは何時ですか?」
B2ビジネスで使える話題を扱える。「最近のニュースについてどう思いますか?」
C1複雑な議論や専門的な内容も理解できる。「環境問題についてのあなたの意見は?」

次に、竹之内様の事例です。A2レベルから始めたため、12ヶ月でビジネスレベルに到達しました。学習開始時のレベルにもよりますが、A2レベルから始めると比較的早くビジネスレベルに到達します。

簡単なビジネス英語でできること:

  • ビジネスメールが書ける
  • 会議での基本的なコミュニケーション
  • 簡単なプレゼンテーション
  • 社内で直接使える会話スキル

Aloha Englishでは、初心者レベルから始める方が多く、平均的にB2レベルの初期段階に到達するまでに18ヶ月かかりました。

理想的な英語の勉強時間は以下の通りです:

  • 週に3.3日
  • 1日あたり約3.5時間
  • 月に41.5時間

これを18ヶ月継続することで、最低限のビジネス英語を話せるレベルに到達する傾向があります。

2.社会人の理想的な英語の勉強時間は毎月41.5時間(1日3.5時間)

理想的な英語の勉強時間には毎月41.5時間が必要です。この理想的な時間は、Aloha Englishで仕事と両立をしながら、学習をしている生徒の英語の勉強時間を分析した結果です。

第1章では以下の4点について解説していきます。

  1. 1日の理想的な英語の勉強時間は3.5時間
  2. 1週間の理想的な英語の勉強の頻度は週3.3日
  3. 2-3.9ヶ月継続した結果、90%の学習者が効果を実感できる
  4. 2-4.英語力A2レベルから始めれば9ヶ月後には日常会話の初期段階まで上達できる

では詳しく解説をしていきます。

2-1.1日の理想的な英語の勉強時間は3.5時間

1日の理想的な英語の勉強時間は3.5時間です。この学習時間を確保することで、安定的に英語力を伸ばすことができます。

  1. 1日の理想的な英語の勉強時間は3.5時間を確保しましょう
  2. 一気に3.5時間を勉強しようとせず、小分けにスケジュール配分しましょう

では詳しい解説を見ていきましょう。

1-1-1.1日の理想的な英語の勉強時間は3.5時間を確保しましょう

1日の理想的な英語の勉強時間は3.5時間です。「英語が話せるようになりたい」という目標を掲げて、目標達成をした生徒の学習時間を計算すると、3.5時間が平均的な学習時間でした。

またXの投稿でも、結果を出している人は1日約3時間は英語の勉強時間に充てています。中には休日は6時間英語の勉強をされている方もいらっしゃいます。

https://twitter.com/ayapan_0510/status/1764395069853794816

このリサーチデータのように、着実に英語力を伸ばしていくには、1日の英語の勉強時間を3.5時間確保が必要なのです。

1-1-2.一気に3.5時間を勉強しようとせず、小分けにスケジュール配分しましょう

例えば、看護師として働く竹之内さんは、非常に忙しい日々を送っていますが、効率的な時間管理により1日3.5時間の勉強時間を確保しています。

朝の30分
オンラインで英会話レッスンを受講し、リスニングとスピーキングスキルを集中的に練習します。

昼間の1時間(通勤と昼休みを利用):
朝に受講したレッスンの動画を視聴して復習します。また前日にインプットした単語や文法、またはリーディングなどの復習に時間を充てます。

夜の時間(30分のレッスン+1時間30分のインプット):
夜は英会話レッスンで学習のアウトプットを行い、その後1時間30分を英語の読解や英単語・英文法のインプットに充てます。集中を要する学習に時間を使います。

1日10時間ほど仕事に費やしていた竹之内さんが、1日3.5時間の学習時間を確保できていたのは、時間を小分けにしたからです。効率よく空いている時間を見つけ、英語の勉強を確保してきました。

3.5時間を一気に確保せず、1日で小分けして学習をすることが大切です。忙しい人でも長期的に継続して、挫折してしまう確率を大きく下げることができます。

2-2.1週間の理想的な英語の勉強の頻度は週3.3日

これから英語の勉強を始めようとする人は、ぜひ以下のように英語の勉強時間を確保してください。

  1. 英語の英語の頻度は毎週3.3日を確保しよう
  2. 英語の勉強する日を事前に計画して手帳にスケジュールしよう

では詳しく解説していきます。

1-2-1.英語の勉強の頻度は毎週3.3日を確保しよう

英語の勉強の頻度は毎週3.3日を確保しましょう。英語が上達して結果を出している人のリサーチ結果が毎週3.3日なのです。だから学習頻度を保つことで、英語の上達につながります。

1日の時間をうまく活用して、1日に3.5時間を週3. 3日行い、これを続けると合計で毎月41.5時間を英語の勉強に充てました。

1-2-2.英語の勉強する日を事前に計画して手帳にスケジュールしよう

英語の勉強する日はあらかじめスケジュールしておきましょう。英語が上達するスピードが速い人ほど、英語を勉強する日を計画的に手帳などに書いています。

以下のようにスケジュール帳に英語を勉強する日を事前に書いておきましょう。

スケジュールをあらかじめ設定することで、英語の勉強時間を完璧に把握することができます。また意外と自由時間も取れるため、プライベートとの両立もできます。

忙しい人にとって、いかに英語を勉強する時間を効率よく確保するかが、成果を得るためのカギとなります。

以下の手順で英語を勉強する時間を見つけられますので、ぜひ実践してみてください。

  1. 日々の仕事のスケジュールを手帳に書く
  2. 仕事の前後で空いている時間を探す
  3. 勉強できそうなスキマ時間を探す
  4. 英語を勉強する時間を事前に手帳に書き記す

上記の手順で英語の勉強に当てられそうな時間が見つかったら、その時間には予定を入れることを止めましょう。

  • 急な飲み会のお誘い
  • 友人からの電話・LINEなど

その時間は集中する時間なので、急用でない限り、予定は全てブロックしましょう。計画的に学習を進めることで、目標達成への確実性が高まります。

毎週3.3日の頻度で計画的に正しく学習を進めていくことが肝心です。一気にまとめて学習しようとせずに、日々の積み重ねを大切にしましょう。

3.9ヶ月継続した結果、90%の学習者が効果を実感できる

9ヶ月間の継続学習により、90%の学習者がその効果を実感しています。9ヶ月間にわたる一貫した学習は、言語習得に必要な練習と繰り返しをおこないし、知識の定着を促進します。

先ほどのCEFRの基準も参照しながら、ご覧ください。CEFRレベルに関する詳しい情報は「CEFRによる英語力の基準」を参照ください。

CEFR レベル英会話能力の説明
A1初心者。簡単な表現や挨拶ができる。「私は○○です。」
A2基本的な日常会話が可能。「これはいくらですか?」
B1簡単な仕事や旅行に関する日常会話ができる。「次のバスは何時ですか?」
B2ビジネスで使える話題を扱える。「最近のニュースについてどう思いますか?」
C1複雑な議論や専門的な内容も理解できる。「環境問題についてのあなたの意見は?」

当スクールのデータによると、毎月41.5時間、9ヶ月の合計で約374時間の学習を完了した学習者の90%が、読解力、会話能力、リスニングスキルの向上を実感しています。

したがって、理想的な英語の勉強時間で9ヶ月学習を継続することは、英語能力の向上に欠かせない要素であることが確認できます。

補足:
結果を出すためには、英語学習時間を確保するだけでなく、正しい目標設定が必要です。ぜひ「英会話の目標設定の仕方」の記事も合わせてご覧ください。

4.忙しい中で英語の勉強を無駄にせず効率化する3つのコツ

忙しい中で英語の勉強を無駄にせず、効率化する3つのコツをご紹介します。忙しい社会人にとって、英語時間を確保すること自体、とても難しいことです。だからこそ勉強時間を効率化する必要があるのです。

3つのコツは以下の通りです。

  1. 学習を習慣化し継続する
  2. 時間・スケジュールを効率化する
  3. 英会話スクールを利用する

英語の勉強を無駄にしないで効率化する3つのコツをぜひ試してください。忙しいあなたでも英語の勉強時間を有効に使うことができるはずです。

では詳しく解説していきます。

4-1.学習を習慣化し継続する

学習を習慣化して継続することで、英語の勉強時間を有意義なものにできます。毎日の学習が自然と日常の一部となり、無理なく継続できます。

英語学習を習慣化するには以下の5つのコツがあります。

  1. 曜日と時間&場所を固定する
  2. 午前の早い時間に英語の勉強をする
  3. 勉強までの過程を減らす
  4. 勉強と「楽しみ」を組み合わせる
  5. 長期&短期目標を設定する

英語を学習する習慣が身につくことで、1日の英語の勉強時間である3-4時間も苦ではなくなります。また継続的に学習をすることで、結果を出しやすくなります。

英語の勉強時間を無駄にしないためにも、まずは学習を継続するための、習慣を身につけましょう。

オンライン英会話|習慣化の専門家もすすめる方法」にて学習の習慣化について、さらに詳しく解説しているので、ぜひそちらも参考にしてください。

4-2.時間・スケジュールを効率化する

1日の英語の勉強時間(3.5時間)を効率化するためのスケジュールについて解説します。忙しい社会人が毎月41.5時間の学習時間を長期的に確保するには、学習するための計画が必要です。

計画性がないと継続が困難になり、結果として挫折に繋がってしまいます。

英語を挫折してしまう原因

Aloha Englishがおすすめする1日の学習を効果的に配分したスケジュールをご紹介します。このスケジュールに沿って学習を進めていけば、必ず結果につながります。

以下がAloha Englishが推奨する英語の勉強時間を割り当てたスケジュールです。

具体的には以下の3つの時間帯を英語の勉強時間に当てていきます。

  1. 朝と仕事から帰宅後の30分を英会話レッスンに充てる
  2. 1日のスキマ時間(1時間)を英語の復習に充てる
  3. 就寝前1時間のゴールデンタイムはインプットに充てる

では詳しく解説していきます。

4-2-1.朝と仕事から帰宅後の30分を英会話レッスンに充てる

朝の時間帯の英会話レッスンはアウトプットにも効果的です。目覚めた直後の脳は、ひらめきが起こりやすく、新しい言葉やアイデアが出てきやすい状態です。この時、脳は活動を開始したばかりであり、創造的な思考が促されるため、言語活動にもポジティブな影響を及ぼします。

参考:起床直後は脳の覚醒度がピーク

例えば、朝のレッスンで新しいフレーズを学び、それを使ってすぐに会話を試みることで、学んだ内容が実践的な形で定着しやすくなります。また、この時に話す練習をすることで、以後の日常会話でスムーズにその表現を使えるようになります。

朝のレッスンでおすすめの内容
・テキストに沿ったインプット・アウトプット練習
・苦手な話題(例:趣味の話・将来の夢など)の練習
・苦手な文法のアウトプット(5W1H質問・現在完了を使った言い回しなど)
・先生とのフリートーク(今日1日の予定・お昼に食べるご飯の話など)

そのため、朝のレッスンは英語のアウトプット能力を高めるのに最適な時間帯であり、日々のコミュニケーション能力向上に役立ちます。

仕事から帰宅後の30分間の英会話レッスンは、日々のアウトプット練習に最適なタイミングです。この時間帯にアウトプットを集中する理由は、一日の疲れを感じながらもリラックスしているため、自然な会話がしやすい状態にあるからです。

参考:有能なビジネスパーソンは、夜の時間を大事にしている

具体的には、レッスンで新しく学んだ表現を使って、実際に会話練習やロールプレイを行います。例えば、事前に学んだフレーズを使って、先生と会話のシミュレーションをすることが有効です。また、スピーチの練習をしてみるのも良いでしょう。

帰宅後19時半から始めるレッスンでおすすめの内容
・テキストに沿ったインプット・アウトプット練習
・複雑に入り組んだ内容を英語で思考する練習(ミステリーの謎解きなど)
・ロールプレイの練習(レストランでのオーダー・お互いの解釈がズレた時の和解・飛行機内でのやり取りなど)
・プレゼンの練習
・今日の1日の振り返り

自分の意見や体験を英語で話すことで、フレーズの定着と自信の向上が見込めます。したがって、帰宅後のレッスンでアウトプットを重視することは、実用的な会話能力の向上に直結し、英語力全般を効果的に高めることができます。

4-2-2.1日のスキマ時間(1時間)を英語の復習に充てる

スキマ時間は1日の復習に最適です。特に、受けたレッスンの動画を見返すことは、学習内容を確実に身につけるために効果的です。

例えば、昼休みや通勤時に朝の英会話レッスンの動画を10分間見返すことで、用いられた表現や文法ルールを再確認し、理解を深めます。

スキマ時間におすすめの復習内容
・朝に受講したレッスン動画の見返し
・一度覚えた英単語の思い出し
・一度学んだ英文法の復習
・完璧に理解しているリスニングの聞き流し
・完璧に理解している読解の読み返し
・自分で書いたライティングの見直し

スキマ時間に復習を行うことで、、既に学習した内容の定着を図ることができます。復習は集中力がそれほど必要ではないため、移動中や家事をしながらでも効果的に行えます。スキマ時間を使った復習は、忙しい日々の中でも英語力を無理なく、確実に伸ばす方法です。

社会人が英語の勉強に使うべきスキマ時間の代表例は以下の通りです。

①通勤時間:
電車やバスの移動中に英語のポッドキャストを聞く、アプリを使って単語学習をするなどが有効です。この時間を使ってリスニング力を養うことができます。

②昼休み:
昼食後の短い時間を使って、英語の記事を読んだり、英語で日記を書いたりすることができます。食後のリラックスした時間を使ってインプットとアウトプットの両方を行うと良いでしょう。

③待ち時間:
病院の待合室や会議の前の待機時間など、予定が始まるまでの短い間に単語カードを見る、短いリスニング練習をするなどが効果的です。

④夕方の小休憩時間:
仕事の合間に5〜10分の短い休憩を取り、その時間に短い英語の動画を視聴することで、英語に触れる機会を増やすことができます。

これらのスキマ時間を活用することで、1日合計で30分以上の学習時間を確保することが可能です。

スキマ時間を利用した学習は、特に時間がないと感じがちな社会人にとって、非常に効率的な学習方法となります。これにより、日々の忙しさの中でも英語力を着実に伸ばしていくことが期待できます。

スキマ時間に新しい知識のインプットを行うのは推奨されません。認知科学によると、新しい情報の学習と記憶定着には集中力が必要であり、スキマ時間の環境は通常、集中を妨げる要因が多く存在します。また、環境心理学からは、学習には静かで制御された環境が適しているとされていますが、スキマ時間はそのような環境を提供しにくいため、新しい情報の吸収には不向きです。

例えば、通勤中に新しい文法規則を学ぼうとすると、周囲の雑音や中断が頻繁にあり、効率的な学習が困難です(John Medinaの「Brain Rules」参照)。

スキマ時間には不向きな学習例
・新しい英単語の暗記
・苦手な英文法の学習
・初めて扱う読解問題
・初めて扱うリスニングの聞き流し
・集中を要する文法問題

スキマ時間は既学の内容の軽い復習や確認に利用するのが最適です。これにより、学習した内容の定着を助け、新しい学習時間にはより集中して取り組むことができます。スキマ時間を効率的に使うことで、全体の学習効率を高めることが可能になります。

John Medinaの著書である「Brain Rules」の中でも以下の3つのルールを参考にしております。
参考:Rule #4: We don’t pay attention to boring things.

参考:Rule #5: Repeat to remember.

参考:Rule #8: Stressed brains don’t learn the same way.

4-2-3.就寝前1時間のゴールデンタイムはインプットに充てる

就寝前の1時間はインプットに最適な時間です。Aloha Englishでは90分学習を推奨しています。

この時間帯は、日中の喧騒から解放され、心が落ち着いているため、集中して学習に臨むことができます。また、睡眠に入ることで学習した内容が長期記憶に移行しやすくなり、効率的に記憶されるため、インプットの質を高めることが可能です。

就寝前の時間に英文法のルールを復習したり、新しい英単語を暗記すると、その情報を睡眠中に脳が整理し、記憶に定着させやすくなります。また、リーディングやリスニングの練習を行うことで、静かな環境の中で内容理解を深めることができます。

就寝前90分におすすめの学習内容
・新しい英単語の暗記
・苦手な英文法の学習
・初めて扱う読解問題
・初めて扱うリスニングの聞き流し
・集中を要する文法問題

したがって、就寝前の90分を学習に利用することは、英語のインプット効率を最大化し、効果的な学習が期待できるため、非常に有効です。

参考:夜寝る前1時間は勉強のゴールデンタイム! 睡眠のメカニズムを学習に生かす3つのコツ

4-3.英会話スクールを利用する

英語の勉強時間を無駄にせず、効率化を求めるのであれば英会話スクールを利用することも検討しましょう。英会話スクールはにはプロの講師たちが、効率的な学習方法で指導してもらえます。

またあなたに合った英語の勉強時間の目安なども詳しく提案してくれるでしょう。

英語のプロであればヒアリングを通じて、ニーズや目標をお伺いします。そのヒアリングを基にあなたの勉強時間を予測することができます。これにより、一人一人の背景や能力に応じた最適な学習計画を提案できるのです。

たとえば、話すことが得意な人と苦手な人、学生時代に英語が得意だった人と不得意だった人では、必要な学習時間や内容が異なります。

プロの方に相談すれば、ヒアリングをしてくれ、目標なども把握して、おおよその英語の勉強時間を割り出せるはずです。正確な勉強時間を知ることで、忙しい社会人でも無理のない勉強時間で学習を進められます。

だから、英語の勉強時間を無駄なく効率化したい方は、専門家にアドバイスを求めるべきなのです。忙しくて時間がないからこそ、プロに相談する、英会話スクールを利用するのは良い方法です。

5.忙しい社会人でも英語の勉強時間を確保するならAloha English英会話がおススメ

勉強時間の設定にお悩みであれば、ぜひ一度ご相談ください。あなたの目標に対する英語の勉強時間をご提案させて頂きます。

5-1.ヒアリングを通じてあなたに合った英語の勉強時間をご提案します

Aloha Englishでは過去の学習歴や今後の目標に関してじっくりヒアリングをさせて頂きます。またテストを実施させて頂き、フィードバックをお返しします。

ヒアリングとテスト結果をもとに、おおよその学習期間とそこから逆算した英語の勉強時間をご提案することが可能です。

竹之内様の場合、最初のテストが33点でした。目標がB2レベルだったため、50点が目標のスコアです。目標までの差が17点でした。

目標までの点を17点と出したら、「2」で割ります。この「2」は8割の生徒が平均で毎月2点ごと点数が伸びていきます。だから毎月の学習効果は2点です。よって「2」で割るとおおよその学習期間が算出できます。

竹之内様の場合、8.5ヶ月が当初の期間でした。さらに理想的な勉強時間である毎月41.5時間を勉強していきました。

  1. カウンセリング面談
  2. テストの受講
  3. テストフィードバック

この3つの手順で詳しく分析することで、おおよその学習期間まで割り出すことができます。

5-2.竹之内さんが理想的な英語の勉強時間で学習をした結果

最初のカウンセリング面談で割り出した学習期間で学習を進めていきます。学習期間はあくまで目安で、個人差によって目標まで到達する期間が前後してきます。

目標達成までの点数が17点の場合であっても、学習スピードが1であれば、目標に到達する期間は変わります。生徒の英語学習の得意・不得意など、レッスンでのパフォーマンスを分析しながら学習期間を微調整していきます。

竹之内さんは目標に到達したのは12ヶ月後でした。仕事との両立などで、予想の学習期間より3.5ヶ月遅れて、12ヶ月で目標に達成することができました。

理想的な英語の勉強時間を12ヶ月続けた結果、B2レベル初期段階まで上達しました。

この結果は竹之内様が実際に継続して続けた結果です。

先ほどのCEFRの基準も参照しながら、ご覧ください。CEFRレベルに関する詳しい情報は「CEFRによる英語力の基準」を参照ください。

CEFR レベル英会話能力の説明
A1初心者。簡単な表現や挨拶ができる。「私は○○です。」
A2基本的な日常会話が可能。「これはいくらですか?」
B1簡単な仕事や旅行に関する日常会話ができる。「次のバスは何時ですか?」
B2ビジネスで使える話題を扱える。「最近のニュースについてどう思いますか?」
C1複雑な議論や専門的な内容も理解できる。「環境問題についてのあなたの意見は?」

1日3.5時間、週3.3日の勉強時間に従った竹之内様は、始めの2ヶ月で基本的な会話に慣れてきて、3ヶ月経つ頃には中学レベルの英文法に沿って正確にアウトプットできるようになりました。

6ヶ月目では英会話レッスン自体は順調に慣れてきたものの、仕事と学習の両立がうまくいかず、英語の勉強時間が思うように確保できませんでした。

しかし12ヶ月目では挫折から復活して、日常会話(B1)レベルまで上達しました。

さらに12ヶ月後にはビジネス英語(B2)まで対応できるレベルにまで英語力を向上させ、英語で1分間スピーチができるレベルまであがりました。

B2レベル初期の段階でできること
複雑なテキストの理解:
B2レベルに達すると、具体的または抽象的な話題の複雑な記事やレポートを理解する能力が向上します。専門的な議論についても一定の理解を示すことができるようになります。

流暢な対話の参加:
日常会話はもちろん、専門的なディスカッションや多様な社会的、学術的な状況においても自然に参加することができるようになります。意見をはっきりと述べ、活発な議論に積極的に参加できます。

書き言葉の向上:
さまざまな種類のテキストを書く能力が向上します。例えば、エッセイやレポートの作成がスムーズに行えるようになり、自分の意見や説明を詳細に記述できます。

リスニングスキルの発展:
映画やニュースの放送を見て、主要な内容だけでなく詳細な情報も把握できるようになります。様々なアクセントや話し方にも適応しやすくなります。

文化的なニュアンスの理解:
異文化間のコミュニケーションにおいて、文化的な違いや言い回しを理解し、適切な対応をとることができるようになります。

B2レベル初期段階のため、ネイティブのような流暢な英語で話すことはできませんが、仕事上での基本的なコミュニケーションは問題なく話せるレベルです。

竹之内様の事例のようにカウンセリングを通じて、具体的な英語の勉強時間を算出することができます。具体的な英語の勉強時間やその学習期間を知りたい方はぜひAloha Englishまで一度ご相談ください。

6.まとめ

理想的な1日の勉強時間について詳しく解説をしました。

①到達したい目標別|英語の勉強時間
・TOEIC900点越えレベル(目安1500時間:約36ヶ月)
・簡単な日常会話が話せるレベル(目安374時間:約9ヶ月)
・英検準1級取得レベル(目安1000時間:約24ヶ月)
・外資で英語を使えるビジネスレベル(目安747時間:約18ヶ月)

②理想的な英語の勉強時間は毎月41.5時間
・1日の理想的な英語の勉強時間は3.5時間
・1週間の理想的な英語の勉強の頻度は週3.3日
・9ヶ月継続した結果、90%の学習者が効果を実感できる
・英語力A2レベルから始めれば9ヶ月後には日常会話の初期段階まで上達できる

③忙しい中で英語の勉強を無駄にせず効率化する3つのコツ
・学習を習慣化し継続する
・時間を効率化するスケジュール
・英会話スクールを利用する

上記の時間配分に沿って、6ヶ月間学習を継続すると、きっと効果を実感できるはずです。また、効果を最大化するためには、ゴールである目標の設定も重要です。

この記事と同様に英会話の目標設定を行いましょう。

▷:英会話の目標を設定する方法

また英会話を習得するために必要な時間を知りたい方は「英語習得で必要な学習時間と根拠」を参考にしてください。

これにより、あなたの英会話学習がより良い方向へと導かれるはずです。

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記事の監修者情報

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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