英語上級者にとって、英語学習を続けても伸び悩む壁を感じることもあるでしょう。独学や英会話の実践をしても、『これ以上英会話スキルが上達しない…』という課題はありがちですね。
など、基本的な英語はできているのに更なるステップアップで伸び悩む方には、特定の傾向や不足している学習ポイントがあります。
要点をお伝えすると、英語上級者の学習ではアウトプットだけでなく、インプットの見直しを含むバランスの良い対策が求められます。詳しくは、こちらのページで原因と対策をご確認ください!
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英語上級者でよくある課題と、伸び悩みを感じる英語力の基準について最初にご紹介します。
英語の基礎はできているので簡単な英会話ならできるものの、ネイティブに近いレベルのコミュニケーションになると苦手に感じる傾向があります。
英語上級者の一つの基準として、言語力の指標・ガイドラインであるCEFR(セファー)を参考にしますと、B2からC1へのステップアップで大きな壁に感じます。
言わば、日本人が学ぶ第二言語のレベルから、ネイティブと同等のコミュニケーションが取れるレベルへ至るのがB2からC1へのステップアップと説明できます。ビジネス英語や通訳者といった高度な英語力まで目標としている方が、この英語上級者の伸び悩みを感じるでしょう。
よく英語力の指標としてTOEICのスコアが参考になります。TOEIC900点以上であれば、外資系企業の採用基準に満たすレベルではありますが、実用的な英会話・英語でのコミュニケーションスキルがあるかどうかは別の話です。
TOEICのスコア自体は決して無意味なものではありませんが、ビジネス英語など実践的な英語力を目標としているのであれば、TOEIC対策とは別の学習を進める必要があるでしょう。そのため、TOEICのリスニングやリーディングは得意で900点以上取れても、実際の英会話になるとスピーキング表現が全然できないケースは多くあります。
極端な話、TOEIC満点でも英語を全く話せない人もいるでしょう。それだけ、TOEICと英会話の学習対策は別物だと思っていただいて良いですね。
英語上級者でよくある課題として、より高い英会話スキルの対策方法が分からないケースもあります。
実際、英語初心者向けの教材や参考書は多い一方で、英語表現・スピーキングスキルに特化したノウハウはあまり教材で紹介されていません。
また、英語初心者からの学習では中学や高校英語の復習でも十分対応できますが、英語のアウトプットやコミュニケーションが不足している日本の英語教育では上級者向けの対策が取りづらい背景もあるでしょう。
英語上級者によくある伸び悩みや問題点について、具体的に掘り下げてみます。英語学習に対する意識面でも問題点がありますので、チェックしてみましょう。
なかなか英語力が伸びない人に共通している点では、分からないフレーズや英単語があった場合に調べずスルーしてしまうことがあります。
英語初心者にとっては、分からない文法や単語は多々あるので全てを完璧にしなくても少しずつインプットしつつ、より簡単な表現に言い換えするスキルがあれば効率的に乗り切れます。
ただ、上級者になると限界があり、新しいフレーズや英単語をインプットしないとスピーキングの表現が定型的になり、なかなか上達しないといった伸び悩みを感じてしまうでしょう。
スピーキングの伸び悩み・課題でよくあるのが、専門的なトピックだと自分の意見を言えなかったり、グループでの英会話でコミュニケーション取れないことが考えられます。
実践的な英語コミュニケーションの経験が不足していたり、反射的に英語表現が思いつかず会話スピードについていけない課題があるでしょう。また、英語力の自信のなさから消極的な会話になってしまうこともあります。
英語上級者の課題ポイントではスピーキングのほかリスニングもあり、ネイティブの早い英語が聞き取れない人もいるのではないでしょうか。
実践的なコミュニケーションに慣れるためには、英語の聞き取りスキルも強化しないと理解が遅れて返答がぎこちない要因にもつながります。また、スピーキングと同様に英語力への自信がなく、英語が聞き取れない焦りもあり自然な会話ができない方もいるでしょう。
英語の伸び悩みに対して、最低限おさえておくべきポイントを以下でまとめました。
『上級者向けの英語学習はアウトプット中心』とか『リスニングやスピーキングなど、各分野を集中的に対策』といった認識もあるかもしれませんが、実は正しくない考え方なので要注意です。
英語力のレベルに限らず、基本的にはインプット量を減らさないことが重要です。厳密に言うと、インプット学習→アウトプット学習→インプット学習の流れで対策すると効果的です。
英語上級者にとってインプットは軽視しがちですが、まだまだ覚えることは多くあります。実際、英会話のアウトプットで『分からないフレーズがあった』という気付きや『ネイティブ講師の文法を使ったことがない』など、自分にとって足りない知識を見極めて、次のインプット学習につなげることが大事んですね。
インプット学習は実践的な観点だけでなく、言語学の領域からも効果があると実証されています。詳しくは以下の関連ページで紹介しています。
よくTOEIC900点以上のスコア=英語上級者という認識がありますが、インプット重視の英語スキルとしては確かに上級者かもしれませんが、英語でのコミュニケーションスキルとは別物です。
今まで、TOEICを中心とした英語学習をしていた方は、コミュニケーション・会話を目的とした対策に切り替える必要はあります。
もちろん、TOEICでの学習が役に立たないということはなく、むしろTOEIC対策で英文法や構文、リスニングスキルなど基本的な勉強はされているので、英会話上級者になるための土台・準備はできているでしょう。
英語上級者向けの対策では、具体的な目標や学習計画も必要です。初心者では『とりあえず日常会話を話したい』とか『洋画を字幕なしでも観られるようにしたい』など趣味の領域での目標設定が多いですが、上級者だとより大きな夢を見たいですよね。
など、どういったシチュエーションでどのような英会話をいつまでに実現したいか、具体的な計画を立てることで英語学習のモチベーションも上がります。目標に関して、英語を話せるメリット・強みも確認しておくといいでしょう。
英語上級者では、伸び悩みやつまづくポイントは個々によって異なり、「自分が英語を話せない理由・原因」を客観的に分析してみましょう。
個別のスキルレベルを確認した上で、必要な学習を見直してみてはいかがでしょうか。
英語学習では個別の対策だけでなく、それぞれの学習項目に関して相関関係の意識も上級者に求められます。
語学の各種勉強は、様々な能力・スキルに影響します。何を学習すると間接的に影響し合うのか、考えると英会話スキルの向上イメージが具体化されるでしょう。
英語上級者向けの勉強法について、全体的なポイントからインプット学習・リスニング・スピーキング、語彙力の対策など個別でまとめましたのでご参考ください。
伸び悩みの課題を解消するには、英語の語彙力・ボキャブラリーからリスニング・スピーキングなど幅広く対策することをおすすめします。
この項目をバランスよく学習することで、英会話スキルの向上が期待できます。上記でも説明した通り、それぞれの学習項目は相関関係にあり、総合的に網羅すればより英語力が上がりますね!
インプット学習では、中学〜高校レベルの英文法の見直しから始めるといいでしょう。TOEICなどで文法学習が万全という方は、日本語でなく英語で説明されている英文法の参考書がおすすめです。
使える英文法を学ぶには「English Grammar in Use」の書籍がおすすめで、ニュアンスレベルの英文法を学習できます。初級から上級編までありますので、レベルに合わせて活用できます。
また、インプットで学んだ文法の理解を深める上では多聴多読の学習方法が上級者向けです。長文の英語をリスニング・リーディングで理解するトレーニングですが、英文のレベルが高いと理解できない範囲が多く、聞き流しになってしまう恐れもあります。
多聴多読では目安として、90%以上の内容を理解できて、途中で音声を止める(または黙読を止める)ことなく頭に入ってくるレベルが良いとされています。自分の英語力よりも少し簡単くらいの英語から試してみるといいでしょう。
発音強化やスピーキング対策にもなるリスニングでは、上級者向けを意識する場合専門的な教材、英語音声を利用すると効果的です。
ネイティブが使う英語を参考に、海外のニュースや著名人の演説などをリスニングする方法があります。YouTubeチャンネルを使えばスクリプトも確認できますので、基本から学習できるディクテーション(書き取り)を試してみるといいですね。
▷英語リスニングを強化するディクテーションの学習法(練習問題あり)
スピーキング対策ではシャドーイングやリピーティングなど独学で実践できますが、英会話スクールなど対人との会話練習では同じ表現・フレーズだけでなく様々な言い方を活用してみるといいですね。
簡単な例を紹介すると、英語でのリアクションで「なるほど」と言いたい場合「I see.」が簡単な表現ですが、「That make sense.(なるほど、そういうことですね)」や「Got it.(なるほど、分かりました)」など、少しニュアンスを変えて言えるパターンもあります。
上級者の英会話=ネイティブと同じコミュニケーションなので、ネイティブの英語を真似して様々な表現をインプット・アウトプットすると上達するでしょう。詳しい学習方法は、英語のスピーキング学習まとめページよりご参考いただけます。
スピーキングでの表現に課題がある方は、類義語のインプット学習がおすすめです。「buy(買う)」と「Purchase(購入する)」のように、同じ意味でも違う単語を覚えるのが重要です。
類義語のインプットにより語彙力が上がり、実際ネイティブは類義語辞典を使って勉強をしています。ネイティブにとって、英語は国語学習のようなものですね。
これは母国語である日本語でも同様のことが言えます。例えば食レポで「うまい」などワンパターンな言い方しかできないと子供っぽい印象となりますが、「さっぱりして美味しい」「味が濃くて、今まで一番美味しかったです」など、細かなニュアンスが伝えられるとより具体的に伝わりますよね。
英語でも何を食べても「Yummy!(美味しい)」と言うだけでは、フォーマルや場ではそぐわないですね。
など、同じ「美味しい」でも類義語での表現を幅広く覚えておくことで、ネイティブと同じ自然な英語をアウトプットできるようになるでしょう。上記の表現以外にも「juicy(みずみずしくて美味しい)」や「appetizing(食欲をそそる)」などで、より詳細を伝えられます。
また、上級者向けの英語学習ではレベルチェックで活用できるテスト・試験も活用できます。TOEICではリスニング・リーディングがメインですが、実用的な英会話スキルを試す際にはVERSANTの受験がおすすめです。
VERSANTはAIによる採点テストで、リスニングとスピーキング能力が試されます。語彙レベルや発音の流暢さなど定量的(スコア)に判定されます。
英会話スキルに直結する能力が求められるため、VERSANT向けの英語学習によりコミュニケーションスキルの強化が期待できます。現在の英語レベルを客観的に確認したい方は、すぐに受験できるテストなので申し込みしてみましょう。
▷スピーキング・会話表現のレベルが分かるVERSANTの対策まとめ
英語上級者が伸び悩みを感じる原因や対策について一通り解説しましたが、重要なポイントは以下の通りです。
上級者になると、初心者〜中級者で通用していた学習や英会話では通用しない場面も出てきますが、対策ポイントをしっかり実践すれば伸び悩みは解消されます。
また、コミュニケーションツールの上達を目指すなら、どのようなシーンで英語を使いたいか常に意識することが大事ですね。英語はただ勉強する学問でなく、誰か相手との意思疎通を目的とします。自分が英語を話せるイメージ・ゴールに向かって、こちらの記事をご参考いただけますと幸いです!
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