相手への贈り物やプレゼントの英語表現で、GiftとPresentの2つがよく思い浮かびます。どちらも贈り物を表す英単語としては正しいですが、完全には同じではなく使い分けができます。
大切な人やお世話になった方へ、家族へ何かをあげる。素敵なことですよね。私たちはよくそのことを和製英語的にもギフト(Gift)やプレゼント(Presen)と呼びます。この2つの言葉に何か違いはあるのでしょうか?
など、こちらのページで一通り解説していきます。なんとなくGiftやPresentを使っている人も多いですが、コアイメージを確認できればネイティブと同等の英語表現ができるようになります!
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Giftの由来ですが、ゲルマン語(今のドイツ語)からきています。与える(To give)や与えられる(given)という意味合いがルーツだそうです。Presentもプレゼントするや授けるという意味合いがあります。由来はフランス語から来ています。
両方とも対価としてお金を支払うことを期待しないで、持ち物を人に渡すことを意味します。それぞれ類義語として本質的には同じ意味を持ちます。しかしほとんど一緒といっても、それぞれのもつ意味合いやイメージは若干ですが異なってきます。
Giftのコアイメージにはフォーマル・丁寧な印象があり、上記でも紹介した与えられる意味の「given」がポイントです。
上の者から下の者へ与えるような恩恵や、逆に目上の方へ与えられる高貴な贈答品などがイメージに近いですね。
Giftには上下関係やフラットでないお互いの立場が想起され、以下例文のように高価な品物やお中元的な贈り物で使えます。
目に見えない恩恵や賜物といった、ありがたい存在もgiftで表現できるでしょう。
Giftは時として「才能」として使われることもあります。以下のようなフレーズが例となります。
神様からの贈り物といった感覚でしょうか。アメリカの映画:giftedでも、天性の才能を持つ子供・神童をギフテッドと呼ぶなど、Gift=才能のイメージがあります。
※ちなみにgiftedは、「並外れた才能・天才の」を意味する形容詞です
Giftに対してPresentには、親しい関係への贈り物や感謝の気持ちがコアイメージにあります。
Giftにあった立場の違い・上下関係がなくなり、フラットな目線から親しみを持って贈られるものを示します。
Presentの語源ですが、「あらかじめある・前へ持ってくる」などを意味するラテン語が由来となります。
また、シンプルな由来としてpre/sentと分割してpre(前もって用意した物)とsent(贈る・渡す)といった説もあります。
そのため、Presentには贈り物を意味する名詞だけでなく、「存在している・出席する」などの形容詞としての役割もあります。前もって存在する(または渡すものを事前に用意する)という語源から、プレゼントの意味に派生しました。
このPresentですが、以下例文のように友達や家族など親しい関係での贈り物でよく使われます。
もらって嬉しいといった気持ちや、ありがたみのある感情などがPresentから読み取れます。
コアイメージや語源からGiftとPresentの違いを説明しましたが、贈り物の相手や種類についてもう少し掘り下げていきます。
使い分けのポイントとして、贈り先の違いがあります。関係性が深い相手だと、親しみのあるPresentが使われますね。
なので、同じ家族間の贈り物でも以下のような使い分けがあると、プレゼントに関するニュアンスが少し変わって感じます。
腕時計や洋服など同じ物でも、関係性によってPresentとGiftで伝わるニュアンスが変わります。
Presentで表現される贈り物や友達への思いやりや家族への愛情など、気持ちが込められています。誕生日や結婚記念日など、特別な贈り物にはPresentが適切です。
対してGiftは日本語で言う「贈答品」に値するため、嬉しさや感謝よりも「とりあえずお中元の時期だから」とか「義務的に必要だから」と気持ちよりも習慣的な背景から贈る物を示します。
例文として、「I’m still debating about year-end gift.(お歳暮はまだ検討中です)」との表現は、取引先などへのお歳暮を何をすればいいか、億劫に感じる感情も読み取れるかもしれません。
さらにGiftは以下フレーズのように、形容詞としての役割をも果たします。
これらの英語表現では、「A present shop / Present boxes / Present card / Present wrap」など、Presentに置き換えることはできません。別の名詞とセットで使う場合にはGiftを選ぶようにしましょう。
上記の説明を踏まえて、GiftとPresentの違いを確認する練習問題もぜひ取り組んでみてください。
以下の5つの例文で「—」には、giftとpresentのどちらかが入ります。贈る相手やもらう物などから、どちらが適切な考えてみましょう。
正解は以下で記載していますので、まずは5問全て考えてみてください。
最後(5番目)の例文は、日本語に訳すと「贈り物」とは別の表現になります。これも特徴的な違いですね。
練習問題の解答は以下の通りです。ひっかけとかない例文だったので、コアイメージが分かれば全部正解できるかと思います。
間違っていても問題ございません! もう一度本ページを読み直してみるとお分かりいただけますので、着実に英語の知識を吸収してみましょう。
【練習問題5問の日本語訳:解答はこちらです】
GiftとPresentの使い分けと関連して、「贈り物」に関する類似表現も以下でまとめました。
友達や会社などに贈る物で、お土産もよくあるかと思います。お土産は「souvenir」の英単語が使われます。
GiftやPresentでもお土産で通じますが、souvenirも一般的な感じです。海外で「souvenir shop」の看板を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
贈る物について賞や賞金などの場合には「award」がよく使われます。以下例文のように、名詞のほか動詞(授与する)でも活用されます。
awardで表現される賞や賞金は、よく考えた上で与えられるコアイメージがあり、審査員による厳正なる審査で決められるようなアワードと言えます。一番有名な例ではやはり、アカデミー賞(Academy Awards)が挙げられるでしょう。
贈り物の中で、寄付に該当する場合には「donation」の表現がおすすめです。動詞で「寄付する」と言いたい場合には「donate」になります。
最近、認知度が高まっているヘアドネーション(hair donation)も、髪の毛の寄付として捉えることができますね。
GiftとPresentの違いについて一通り解説しましたが、大事なポイントは以下の通りです。
GiftとPresentについて基本的には名詞での表現をご紹介しましたが、「贈り物をする・与える」など動詞で伝えたい場合にはGiveが無難です。
このように、「与える・渡す」動作をGiveで伝えられます。ただ、この基本動詞のGiveは単純に渡すだけでなく、コアイメージの手渡す動作から「伝える・開催する」などの意味もあります。
「Please give me a call later.(後で電話をしてくれますか)」など、物理的に与えるだけでない用法があり、日常会話でも多用します。この幅広い活用を知っておくとより英語表現に自信が付くでしょう。
GiftとPresentの使い分けから、細かいニュアンスの読み取りをしていただけますと幸いです。さらに、似たような英語表現や、関連するGiveなどの基本動詞も覚えておくとスピーキングやライティングで役立ちます。
詳しくは当サイト・Aloha Englishのコラム記事・関連記事で詳しく解説しています。独学でも基礎からしっかり英語力が身に付くノウハウ・情報をまとめていますので、ぜひご参考ください!
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