Haveの意味・使い方8選をコアイメージから理解!|類似した動詞・助動詞との使い分け

Haveの意味・使い方8選をコアイメージから理解

Haveは日常会話でよく使われる英単語で、「持つ」だけでなく「食べる」「経験する」「行う」など数多くの意味があります。

そのため便利な単語でありながら、Haveを使いこなすのが難しいと感じる人も多いでしょう。

  • いろんなところで出てくるHaveの意味や共通するコアイメージを知りたい
  • 具体的なイディオム・フレーズを理解して表現力をつけたい
  • Haveと類似する動詞との区別・比較したい

など、Haveに関する用法や文法的な知識など、こちらのページで一通り整理しました。Haveを深く理解できれば、英会話でとても役立つのでぜひご参考ください。

1.Haveの主な意味

はじめに、Haveに関する基本的な意味や文法的な情報から確認していきましょう。

Haveと聞くと「持つ」という意味を思い浮べますが、それ以外にも多様な意味を持っています。

1-1. Have動詞の主な8つの意味

haveの主な8つの意味

ケンブリッジ英英辞典で動詞としてのHaveは主に8つの基本的な意味をもちます。詳しくは以下でコアイメージなど説明しますが、様々な意味での「持つ・所有する」から幅広い表現ができますね。

  1.  Haveの基本は「〜を有する・持っている・飼っている」
  2.  病気がある
  3.  〜のアクションを実施する
  4. 取る・食べる・飲む
  5.  〜をさせる
  6. 経験する
  7. 貰う・手に入れる
  8. 行う

1-2.Haveの語形変化・品詞のパターン

haveの語形変化

Haveの語形変化など、基本的な内容を以下でまとめました。Haveには助動詞や名詞などの用法もありますが、本記事では動詞での活用を中心に解説します。

  • 動詞の活用法:have – had – had(過去形と過去分詞が同じ)
  • ing形(動名詞・現在分詞):having
  • 三人称単数:has
  • 名詞の複数形:haves

動詞としての活用|様々な意味での「持つ」・使役動詞

動詞での意味・用法は以下2点がポイントです。Haveには「使役動詞」としての役割もあります。

  • 持つ・所有する意味からの派生
  • (人に)〜をさせる

また、動詞では時制や三人称単数によって「had」や「has」などの変化もします。「haveとhas」の違いでちょっと分かりづらい…といった声もあるので、詳細も以下で説明します。

助動詞としての活用|〜しなければならない

Haveには助動詞としての活用もあり、中学英語で習った「have to」を覚えている人も多いのではないでしょうか。

have to〜の使い方についてこちらでも解説!

「I have to go home.(家に戻らないといけない)」と表現できるようにhave toのフレーズで「〜しなければならない」と言えます。

名詞としての活用も参考程度に

また、Haveには名詞として使うこともあり、「持つ→持つ者・または持たざる者」という意味から有産者という表現もあります。

「The haves and the have‐nots.(有産者と無産者)」などの例文はあまり英会話で使うことはないと思いますが、これも基本のイメージは「持つ」から来ていますね。

2.Haveのコアイメージを理解すれば暗記が不要に!

Haveの主な意味をご覧いただいた通り、Haveには「持つ」以外にも複数の意味があります。

Haveのコアにあるイメージを理解すれば、ネイティブのようにHaveを日常会話で使いこなせます。

2-1. Haveは様々な意味での「持つ」とイメージしよう

haveのコアイメージ

よく使うHaveは何かを「持つ」という意味ですが、具体的でない時間や経験などを「持つ」または「所有する」でも応用ができます。

すごくシンプルなフレーズで「I have a pen.(ペンを持っています)」の一文を中学英語で習ったことで、ある物体を手に持つイメージが強い人も多いでしょう。

ですが、手に持っている表現はHaveの一部分でしかなく、考えを狭めてしまう固定観念にもなってしまいます。まずは物質的な持つイメージから離れてみるといいですね。

2-2. 「持つ・所有する」から言葉を派生させよう!

Haveは様々な意味での「持つ」です。りんごや財布などを「持つ」だけでなく、犬や猫を「持つ」、つまり「飼う」と派生することができます。

「持つ」という表現だけにとらわれず、柔軟に「持つ・所有する」に派生する言葉に変えていきましょう。

様々な「持つ」から派生する表現

  1. 持つ・飼っている
  2. 病気がある
  3. 〜をする
  4. 食べる・飲む
  5. 〜してもらう
  6. 〜がある、いる
  7. 〜を経験する
  8. 〜を貰う・手に入れる

「持つ」という意味が色々な言葉に派生していきます。基本はどれも様々なものを「持つ」です。

目的語が人・動物の場合|いる・あるなどの表現に

haveの目的語が人・動物の場合

これも簡単なフレーズですが、「Do you have a pen?」で「ペン持ってる?」という英語の質問になります。

そこで、「Do you have〜」の目的語を人や動物にすると、以下のようなニュアンスになります。

  • Do you have any brothers or sisters?(兄弟はいますか?)
  • Do you have a cat?(猫を飼っていますか?)
  • Do you have any children? (お子さんはいますか?)

など、Haveが「いる・ある」などの表現につながります。肯定文で使う場合も、「I have a little brother.(弟がいます)」などの英文が作れますね。

目的語が食べ物や飲み物|食べる・飲むになる

haveの目的語が食べ物・飲み物の場合

また、Haveの目的語が食べ物や飲み物になると、以下例文のように食べる・飲むという意味での「持つ」となります。

  • May I have another cup of coffee?(コーヒーをもう1杯飲んでもいいでしょうか?)
  • I already had lunch.(すでにランチを食べました)

体内に取り入れるという意味でもHaveが使えます。こちらで説明したのは人や食べ物など有形を対象にしましたが、目に見えない対象物でもHaveで表現できます。

2-3.Haveを使ったフレーズ11種類と日常会話でよく使う3種類

haveを使ったフレーズ・イディオム

参考までに、Haveのフレーズ・イディオムを以下表でまとめました。日常会話でも使いやすい英語表現がありますので、ぜひご参考ください。

番号熟語・イディオム例文
1Have (人) around/round :自宅に(人)が一緒にいるMary is looking forward to having her children around for the holidays.「Maryは休日に子供達と一緒に自宅で過ごすことを楽しみにしている」
2Have (人) down as something :(人)に対して何かの意見を持つI have him down as a really kind person.「私に対して彼はすごく優しい人だ」
3Have it in for somebody(人) :恨みを持つ・(心に)抱いているHe lost my favorite book so I have it in for him.「彼は私の一番好きな本を失くした、だから彼に恨みを持っている」
4Have it out with (人) :話し合う(強い)I decided to have it out with my colleagues about them being late to work every day.「同僚たちが毎日仕事に遅刻するので話し合おうことにした」
5Have ~ off :休暇を取る / 消すI have a few days off work to go somewhere.「私は休暇を取ってどこかに行く予定だ」
I have the heater off for the day.「今日は暖房を一日消している」
6Have (物) on :〜を着る / 〜を点けるI want to have something on for winter?「私は冬に向けて着る物が欲しい」 I have the heater on for you today.「今日はあなたのためにずと暖房をつけている」
7Have (人) on :揶揄う・いじめHe must be having you on.「彼は絶対あなたをいじめている」
8Have something on (人) :誰かの秘密な知識を知ってるHe seems suspicious but no one has anything on him. 「彼が怪しい、しかし誰も彼の秘密を知らない」
9Have (人) over :人を自宅に誘うMy friend had me over for dinner last night.「昨晩、友達が私を自宅に招いてくれた」
10Have against :反対する・(心に)抱いているI have nothing against him, but I just don’t want him to be here.「彼に文句はないが私は彼にここにいて欲しくない」
11Have to + verb :しなければならないI have to go now, I am already late for work.「今すぐ仕事にいかなければならない、もう遅刻する」

日常会話でよく使われるフレーズで「Have 〜!」の形です。

番号フレーズ意味
1Have fun!楽しんでね!
2Have a nice day!Have a good evening! Have a good time!良い一日を!良い夜を! 良いひと時を!
3Have a happy birthday!Have a Merry Christmas!良いお誕生日/クリスマスを!

3.Haveの8つの意味と使い方

Haveの意味やコアイメージから派生するニュアンスについて、一つずつ詳しく見ていきます。8つと多くありますが、基本的なコアイメージ「持つ・所有する」が分かれば理解しやすいです。

3-1. Haveの基本は「〜を有する・持っている・飼っている」

haveの基本は〜を持つ

「持つ」が物・人・動物に呼応する表現に派生していきます。Haveの代わりにHave gotを使われることもあります。

例文でチェック

  • They have a beautiful house near the beach.
    「彼らは海の近くに綺麗な家を持っている」
  • I have 2 brothers.
    「私はお兄さんが二人いる」
  • My mother has 2 dogs.
    「母の犬は二匹いる」
  • I have got an idea for the presentation today.
    「今日の発表のために良いアイディアを持っている」

Have gotは「手に入れる」イメージ

have gotのイメージ

例文でも使った「Have got」は、一見すると同じ「持っている・ある」の意味になりそうですが、Haveにgotを付け加えたことで「手に入れる」ニュアンスが追加されます。

イギリス英語などで使われるフレーズですが、持つだけでなく得る・手に入れる状況まで説明したい場合に、Have gotが使われます。

  1. I have a headache today.(今日、頭痛がします)
  2. I have got a headache today.(今日から頭痛がしてきます)
  3. I have got headaches often.(よく頭痛がします)※不自然な表現

ただ、一つ注意点として「手にいれる・持っている」動作を示すHave gotは日々の習慣的な事柄には不自然な表現となります。そのため、上記例文では1と2は自然ですが、3の「often(よく)」とは相性が悪いです。

3-2. 〜の病気がある

〜の病気がある

病気があるというのは体の中に病気を持つというイメージで、病気があるのはHaveまたはHave gotを使います。

例文でチェック

  • I have got a cold so I cannot go to work today.
    「風邪を引いたので、今日は仕事にいけません」
  • The doctor said she has cancer, but she did not seem to be worried.
    「お医者さんに癌と言われたのに、彼女は気にしていなさそうに見える」
  • Have you ever had a broken leg?
    「足の骨を折ったことはありますか?」

3-3. 〜のアクションを実施する

実施する・行う

Have+アクションを使う時は 「Habe + a + アクション」となります。アクションと表現している単語は、動詞の原形と同じ形の名詞だと思ってください。

Have + a + 動詞の原形と同じ形の名詞

例えば以下の通り、have + 名詞の組み合わせで一つの動詞として表現できます。

  • Have a run (走る)
  • Have a sleep (寝る)
  • Have a break/rest(休む)
  • have a chat(おしゃべりする)
  • have a drink(一杯する)
  • have a cut(切る)
  • have a trip(旅行をする)

例文でチェック

  • I had a swim this morning and now I feel refreshed. = I swam this morning and now I feel refreshed.
    「今朝泳いだので、すっきりしている」
  • Please have a rest. = Please rest.
    「休んでください」
  • I have never done it before but I will have a go = I have never done it before but I will try.
    「一度も試したことはないが、一度やってみよう」

たまに例外もあります。意味が変わる表現もあるので注意が必要です。

① 「Go」    = 「行く」 vs 「Have a go」   = 「やってみる」

② 「Look」 = 「見る」    vs 「Have a look」= 「見てみる」

3-4. 取る・食べる・飲む

取る・食べる・飲む

食べ物や飲み物などを体の中に持つというイメージです。上記でも説明しましたが、持つ=体内に取り入れるといったコアイメージの派生ですね。

例文でチェック

  • I have a cup of coffee at 9 am every day.「私は毎朝9時にコーヒーを飲む」
  • The kids had lunch early today so they are hungry now.
    「ランチを取った時間が早かったので、今子供たちはお腹が空いている」
  • She is trying to lose weight by just having fruits for dinner.
    「彼女は体重を落とすために、夕飯には果物しか食べません」
  • Did you have your medicine today?
    「今日、薬を飲みましたか」

HaveとEatの違いは?

HaveとEatの違いは?

よくある疑問で、同じ食べるならHaveとEatは同じでは? と思う人もいるでしょう。確かに、大枠的にはHaveとEatは同じ「食べる」で表現できます。

ただ、細かいニュアンスを比較すると以下表の通り、HaveとEatの使い分けができます。

動詞の比較HaveEat
重視している行為の対象飲む・食べる時間・空間食べる行為そのもの
食べる人数複数人一人
食事への誘い・注文の依頼使う使わない

Haveの場合、「Would you like to have dinner with me?(一緒にディナーしませんか?)」や「I had lunch with him.(彼とランチを食べました)」など、相手を誘ったり、誰かと一緒に食べるシチュエーションではEatより自然な表現となります。

対して、「食べる」行為に焦点を置いているEatでは「I’m trying not to eat too much sweet food.(甘いものを食べすぎないようにしています)」など、直接的な飲食の行為を示します。

3-5. 「〜させる」|使役動詞のHave

使役動詞のhave

使役動詞としてのHaveには、以下2種類の使い方があります。違いとしては、してもらう・させる対象が明確かどうかになります。

  • 「何か」をさせる
  • 人に「何か」をさせる

使役動詞の使い方を詳しく解説

「何か」をしてもらう/させる

Have +  + 動詞 (過去分詞)

「〜してもらう / 〜させる」という意味で使われ、「誰に」というアクションを起こす人には焦点が当たりません。

例文でチェック:

  • I will have my car washed tomorrow.
    「私は明日洗車してもらう」
  • She said she will have her homework done by noon.
    「彼女はお昼まで全部宿題を終わらせると言った」

誰かに「何か」をして貰うこと・されること

Have +  + 動詞 (原形)

この使い方にはアクションだけでなく、アクションをする主体にも焦点があたります。

例文でチェック:

  • I will have Sarah paint my nails next week.
    「来週Sarahに私のネイルをしてもらう」
  • We are so happy to have you stay here with us.
    「あなたがここに泊まってくれて私たちは嬉しいです」
  • I will not have her talk to me like that.
    「私は彼女にそのような口の聞き方をさせません」

3-6.含む・〜ある・〜いる

含む・〜ある・〜いる

Haveは、都市に存在しているの人口や家族の人数などに使われます。

例文でチェック

  • Tokyo has a population of 10 million people.
    「東京には人口1000万がいる = 東京の人口は1000万です」
  • My family has 4 people.
    「私の家族は4人です」
  • His house has 5 floors.
    「彼の家は5階建てだ」
  • They have many problems at home.
    「彼らは家で様々な問題を抱えている」

3-7. 経験する

経験する・過ごす

経験を「持つ」といったイメージです。「Have a good time!(楽しい時間を!)」などの表現があるように、楽しい時間や日々などを経験する場合に使用します。

例文でチェック

  • We are having a great time in Paris.
    「パリで楽しい時間を過ごしている・経験している」
  • Please have a good day!
    「良い1日を!」
  • She had no difficulty finding him.
    「彼女にとって彼を探すことは困難ではなかった」

3-8. 貰う・手に入れる

貰う・手に入れる

貰う・手に入れる時にもHaveを使うことができます。

例文でチェック

  • You can have that sweater for 5 dollars.
    「5ドルを払ったらあなたはそのセーターをもらえる=そのセーターを5ドルでどうだい」
  • I had a phone call from my mother this morning.
    「今朝母からの電話があった」
  • May I have your name, please?
    「お名前をいただけますでしょうか」

4.「持つ」の意味でHaveと似ている動詞を比較

「持つ」コアイメージからHaveの意味・用法を解説しましたが、「持つ表現ならbringなど似たような動詞もあるのでは?」と使い分けで疑問にも思いますよね。

大きなくくりだと、「bring」や「hold」なども持つ意味はありますが厳密なニュアンスが異なります。Haveと似ている動詞を比較してみると、より表現力が身に付くでしょう。

4-1.own|家や土地などの所有権で使える

ownのイメージ

例えば「own」も所有を示す動詞ですが、所有権や法的権利など畏まった表現で使います。以下がownを使って例文です。

  • he owns a villa at Karuizawa.(彼は軽井沢に別荘を持っています)
  • I own a lot of land. (土地をたくさん持っています)
  • This is a privately owned jet aircraft. (これは個人で所有しているジェット機です)

日本で「所有する」と表現するようなシーンで、ownが適切となります。あまり日常会話で使うことがなさそうですが、参考までに覚えておくといいですね。

4-2.bring|持って来るニュアンス

bringのイメージ

「bring」は中学英語で習った覚えのある動詞で、Haveとの違いは持って来るまでの動作を示すポイントがあります。

  • I will bring my pen to the test.(試験のためにペンを持ってきます)
  • I brought the cup to the table.(テーブルにカップを持ってきました)
  • What brought you to Japan?(何で日本に来たのですか?)

持つ・所有するHaveのコアイメージに加えて、とある地点・場所へ持って来るニュアンスが追加されます。

また最後の例文は英会話でよく使うフレーズで、直訳すると「何があなたを日本に持ってきたのか?」となり、日本に来た動機を質問することができます。

▷参考:bringとtakeの意味・イメージを解説!

4-3.hold|一時的な動作・掴んだり留めるイメージ

holdのイメージ

「hold」も手に持つイメージがあるかと思いますが、Haveと比較して掴む・握って留めるようなニュアンスが加わります。

  • She was holding an umbrella.(彼女は傘を持っていました)
  • Please hold the handle firmly.(手すりをしっかりと握ってください)
  • Can you hold my wallet for a moment?(少しの間財布を持っててくれますか?)

こちらの例文のように、傘を掴んたり持って留めるような意味合いになります。どこからか来る動作を示すbringとは、また異なる状況となります。

4-4.grab|holdよりもしっかり掴むイメージ

grabのイメージ

「grab」もholdと同様に掴む意味がありますが、より強く・素早くしっかり掴むニュアンスとなります。動作がより強調されるイメージですね。

  • She grabs her bag.(彼女はカバンを掴みます)
  • Someone grabbed my leg.(誰かが私の脚を掴みました)
  • I’m going to grab a taxi.(タクシーを呼んでみます)

連れて来るといったイメージではbringに近い要素もあり、「grab a taxi」でタクシーを呼ぶ(つかまえる)意味になります。海外で使える配車アプリ:Grabも、タクシーをつかまえるといったネーミングになっています。

4-5.get|手に持つ・手に入れる

getのイメージ

また、「Have got」でも紹介したように「get」は手にする・手に入れるイメージが加わります。

  • I get a great idea.(良い考えを思いつきました)
  • I got a new bike.(新しいバイクを購入しました)
  • I’ll get some drinks. (何か飲み物を取ってきます)

「所有している」ことよりも「手にする」動作が強調されます。関連記事でもgetの使い方・コアイメージを解説していますので、あわせてご参考ください。

4-6.参考:「持っている」=havingの進行形にはならない

havingの進行形について

細かい文法に関して参考まで説明すると、今時点で持っていることを言いたい場合には進行形の方が正しい表現なのでは? と感じるかもしれませんが、実際のところ文法的に正しくありません。

理由としては、「持っている」や「弟がいる」などを表現するHaveは「継続的な状態」であるからです。元から継続的なニュアンスがある動詞に対して進行形にすると、「She is having a pen.」の英文が正しくないとみなされます。

ただ、「持っている」の状態とは別で動作を示す場合には、進行形にしても違和感がなく正しい表現となります。

  • I’m having a run (走っています)
  • I’m having a chat(おしゃべりをしています)
  • I’m having lunch.(お昼を食べています)

こちらの例文のように進行形でもOKな場合と、ingの進行形でない場合でも継続的な状態を示しているため進行形が不自然になる、それぞれの違いについて参考までに説明しました。

5.他にも分かりづらいHaveの使い分け・他の助動詞との違い

Haveに関して、他にも完了形や助動詞の「have to」で使うパターンもあるので、使い分けで悩むといった初心者も多いでしょう。

参考までに、Haveとの使い分けで混同しがちなDo・Has・Shouldについて比較してみました。

5-1.HaveとDoの使い分け

haveとdoの使い分け

HaveとDoの比較基準は時制にあり、現在完了形であればHave・現在形であればDoを使います。

助動詞のHaveは完了形

以下パターンのように、助動詞として使うHaveは現在完了形を示します。

現在完了:Have + 過去分詞

現在完了形は経験・継続・結果・完了の4用法があり、詳しくは以下の関連記事よりご確認いただけます。

▷参考:現在完了と他の時制との違いは?

例文でチェック

  • I have seen that movie.
    「私はその映画を見たことがある」
  • I have been to Osaka 3 times.
    「私は大阪に3回行ったことがある」
    ※ have been + 「場所」 = 「場所」に行ったことある
  • He has been playing the piano since he was 10 years old.
    「彼はピアノを10歳からずっと弾いてきた」
  • I have done all the chores today.
    「私は今日家事を全部終わらせた」

助動詞のDoは現在形

一方で、「I don’t〜」や「Do you〜」などで使われる「Do」は現在形です。

現在形は今時点のことだけでなく、以下例文のように習慣的な動作・状態も示します。

例文でチェック

  • I’m busy today.(今日は忙しいです|現在の状態)
  • I watch a lot of movies.(よく映画を観ます|習慣的な行為)
  • I brush my teeth after breakfast.(朝食後には歯を磨きます|習慣的な行為)

現在形の正しい・使い方をチェック

完了形で「I have been busy today.」と表現する場合には、「今日は忙しかった(けど今は違う)」となり、時系列的な変化を表現できます。

対して「I’m busy today.」と言えば、「今日は忙しい(今もその状態)」というニュアンスになり「I’m busy」になる今日だけでなく常に忙しい状態といった伝わり方になりますね。

5-2.HaveとHasの使い分け

haveとhasの使い分け

HaveとHasの違いは主語にあり、三人称単数を理解する必要があります。中学英語でも習うような基本的なことですが、大事な英文法の一つなので確認しておきましょう。

Haveの主語は一人称・二人称・または複数形

Haveを動詞で使う場合、主語は以下のパターンになります。

  • 一人称:「I」
  • 二人称:「You」
  • 複数形:「We/They/These」など

主語が私やあなた、複数形の場合には「I have a cup of coffee.」など、原形のHaveとなります。

Hasの主語は三人称単数

対して「Has」を使う場合、主語が三人称単数であることが条件となります。私でもあなたでもない三人称が単数の場合、「He has a cup of coffee.」と書けます。三人称単数は人だけでなくそれ(It)や箱(Box)など、物も該当します。

また、厳密に言うとHasは三人称単数の現在形であるため、過去形であれば「He had a cup of coffee.」と動詞も過去形となります。

5-3.Have toとShouldの使い分け

Have toとShouldの使い分け

「〜しなければならない」の助動詞的な用法である「have to」は、よくShouldと比較されます。

Have toは規則・義務を意味する

Have toは規則や義務の「〜しなければならない」であり、以下例文のような表現ができます。

  • We have to comply with the company’s regulations.(会社の規則に私たちは従わなければならない)
  • I have to get up at 6 o’clock tomorrow. (明日6時に起きなければいけない)

状況的にするべきことを示し、「一般的なルールや義務的な感覚でこうするよね」といったニュアンスです。

Shouldは助言や提案で使える

Shouldも大枠的には「〜しなければならない・するべき」と言えますが、相手への助言・アドバイスや提案に寄せた意味合いとなります。

  • You shouldn’t drink so much.(そんなに飲むべきではない)
  • I should be careful. (自分は慎重になるべきだ)

主語を自分にした提案だと、自分自身に言い聞かせるような表現ができます。助動詞のshouldに関する使い方など、関連記事でもお読みいただけますのであわせてご参考ください。

違いが分かりづらいhave toとshould・mustを比較!

6.Haveの用法を知れば英語表現力が格段に上がる!

Haveの使い方・用法を一通り理解できれば、英会話の表現も幅広くなるでしょう。今ままで難しい英単語・フレーズで考えていたのが、Haveでかなり応用が効くようになります。

覚えるだけでなく、スピーキングやライティングなどのアウトプットで使ってみると、より身に付きます。失敗や間違いを恐れず、積極的にHaveを使った表現を試してみてはいかがでしょうか。

また、英会話・英語表現で大事な動詞はHave以外にもあります。基本動詞と呼ばれる英単語を以下記事でもご紹介していますので、お読みいただけますと幸いです!

英語の基本動詞16選から語彙力をアップ!

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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