「have to」は「〜しなければならない」という意味で、助動詞的な使い方をします。中学英語でも習うフレーズなので、なんとなく聞き覚えがある方も多いかと思います。
ただ、「have to」を詳しく理解しようとすると、「〜しなければならない」以外の意味や、「must」など他の助動詞との違いなどもチェックする必要がありますね。
ネイティブが「have to」を使う際の状況や感情も把握しておくと、より自然な英会話を覚えてられますので、一通り解説していきます!
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「have to」は以下のような意味があり、基本的には「〜しなければならない」という「義務」を主張するパターンが多いですね。
〈例文〉I have to finish this task by next Monday.
「私は来週の月曜日までにこのタスクを終わらせなければならない」
また、上記の例文の通り「have to + 動詞の原形」が基本的なルールで、過去形で表現する場合には「have」が変化して「had to + 動詞の原形」になります。「have to」と動詞原形のセットで覚えておきましょう。
「have」は一般動詞の中でも多様性のある基本動詞で、詳しくは基本動詞16選の解説ページでもご紹介していますが、物理的なモノだけでなく痛みや時間など様々な対象を「持つ」ことができます。
そのため、「have to」が意味する義務や推量に関しても、動作や義務について私やあなたが「持っている」という解釈や、「〜しなければならない」のであれば、きっと「〜するだろう」と推測することも有する考え方で、責任を持つことから様々な意味へと繋がりますね。
また、「have to」を英会話で実践する上では発音の確認も大事です。発音は普通のhave(ハブ)の音とは違うので注意してください。
発音:have to (ハフ トゥ)/has to(ハス トゥ)/had to(ハッ トゥ)
そして「v」の音なので、ちゃんと下唇と上の歯をくっつけるようにも意識するといいですね。
また、それぞれの形ですが「has to」の場合には三人称単数で、「had to」では過去形での表現です。
She has to use it. (彼女はそれを使わなければいけません)
三人称単数のルールや「es」や「s」がつく基準なども別記事でありますが、「have」の場合は少し変わった変化で「ve」が「s」に変わります。
I had to talk to him. (彼と話さなければなりませんでした)
それと、過去のことを話す場合は「have」から「had」に変化します。いわゆる不規則動詞の一種なので、一般動詞過去形の作り方もチェックしておきましょう!
「have to」には義務と不必要、推量の3パターンがありますが、例文とあわせて一つずつ確認しておきましょう。
まずは基本的な意味である「〜しなければならない」がありますね。
I have to take pictures here. (ここで写真を撮らなければならない)
一つポイントなのが、「義務」を示す「have to」は客観的なニュアンスで使われます。そのため、上の例文では私自信が希望して写真を撮る必要があると決めたのではなく、他者からの指示や仕事的に必要だからといった感じですね。
You have to clean your room. (あなたは部屋を掃除しなければなりません)
こちらの例文:部屋をきれいにしなさい!という意味でも、誰かに命じられているようにネイティブは捉えます。自ら決めたことではなく、客観的にみて「〜しなければいけない」というニュアンスが含まれます。
「〜しなければならない」の裏返しになるため、否定文ににした際には「〜する必要がない」「〜しなくてもよい」という表現となります。
You don’t have to look up it. (それを調べなくてもいいです)
have toの否定形では一般動詞と同じ変化で「don’t have to」「doesn’t have to」「didn’t have to」の形になりますね。
また、「have to」では確信に近い推定や推測も表現できますね。「きっと〜だろう」とか「〜に違いない」という意味で使えます。
My boss has to be fired. (私の上司はきっと解雇されるだろう)
This cat has to be kept. (この猫は飼われているに違いない)
一つ注意するべき点で、「〜しなければならない」の「義務」と翻訳を混同してしまうことがあります。
仮に「義務」で解釈した場合には、「私の上司をクビにしなければならない」とか「この猫は飼われるべきだ」と、わりと自然に通じてしまうので勘違いする可能性もありますね。文脈などを確認して推量かどうかを判断しましょう。
「have to」の意味について確認する際、似たような助動詞で「must」や「should」もありますね。3パターンそれぞれ同じ「義務」を表す英単語でも、以下のような違いがあります。
義務の英単語 | 肯定形 | 否定形 |
have to | 〜しなければならない | 〜しなくてもいい |
must | 〜しなくてはいけない(より強い義務) | 〜してはいけない(禁止・強い否定) |
should | 〜した方が良い(提案) | 〜しない方が良い(提案) |
「must」はより強制力のある言い方で、「他に選択肢はなく絶対に〜しろよ!」と強いニュアンスなので、英会話ではあまり実用しませんね。
対して、「should」では相手に対する提案やアドバイスの要素があり、言い方が多少柔らかくなります。詳しくはmustとhave toとshouldの使い分けでも解説しておりますので、あわせてご参考くださいませ。
また、「have to」は助動詞「的」な役割であり、実際に助動詞である「must」や「should」と比べて文法も変わります。助動詞の使い方や文法のルールも確認しておくといいでしょう!
「have to」の使い方や例文について、3種類のパターンから詳しく見ていきます。「肯定文」は、have to +動詞の原形、三人称単数のときは「has to」過去形は「had to」に変化して、後に来る動詞は原形のままですね。
「否定文」と「疑問文」は一般動詞と同じような変化の仕方をします。下記で例文を出しているので参考にしてください。
※知識が曖昧な方は、一般動詞の基礎や文法解説ページを参考にしてください。
You have to clean your room. (現在)
「あなたは部屋を片付けなければならない」
She has to call her mom. (三人称単数)
「彼女は母親に電話しなければならない」
They had to finish their report by the end of last week. (過去)
「彼らは先週末までに報告書を終わらせなければならなかった」
否定形の活用方法については、否定文の使い方・時制別の文法もあわせてお読みくださいませ!
You don’t have to clean your room. (現在)
「あなたは部屋を片付けなくても良い」
She doesn’t have to call her mom. (三人称単数)
「彼女は母親に電話しなくても良い」
They didn’t have to finish their report by the end of last week. (過去)
「彼らは先週末までに報告書を終わらせなくても良かった」
疑問形では「Do you~」で質問する基本の形以外にも、「What」などの疑問詞を活用すれば質問の表現の幅が広くなりますね。詳しくは5W1H(疑問詞)の使い方で解説しています。
Do you have to clean your room?(現在)
「あたなは部屋を片付けなければなりませんか?」
Does she have to call her mom?(三人称単数)
「彼女は母親に電話しなければいけないの?」
Did they have to finish their report by the end of last week?(過去)
「彼らは先週末までに報告書を終わらせなければいけなかったの?」
また、「have to」を使う場面やネイティブが話す意図や感情なども具体的に見ておきましょう。場合によっては、不満などネガティブなイメージもありますね。
①I have to finish this task by next Monday.
「私は来週の月曜日までにこのタスクを終わらせなければならない」
②He has to study Business English.
「彼はビジネス英語を学ばなければならない」
①・②の例文の意味だけではなく、背景も想像してください。両方とも自分の意志で「よし!やろう!」というよりも、誰かに命じられたような義務を感じています。
①はもしかしたら、上司から命じられたのかもしれません。②では自分の仕事で必要に迫られたのかもしれないし、会社からそう命じられたのかもしれません。
①He has to be Mike.
「彼はマイクに違いない」
②She has to be a teenager.
「彼女はきっと10代に違いない」
こちらも《客観的》に見て「〜に違いない」または「きっと〜だろう」という訳になります。会話の背景をイメージすると①はマイクさんの人柄や見た目の情報を元に、きっと彼はマイクさんだろう。と推測した表現です。
②も同様、見た目が若かったり、話し方を見た結果、きっと彼女は未成年だろうという推測を表す表現となっています。
①She has to apologize to her clients.
「彼女はお客さんに謝罪をしなければならない」
②I have to move out of this apartment by the end of this month.
「私は今月末までにはこのアパートを引っ越さなければならない」
時にhave toはイライラや不満を表す表現となります。他人に命じられているような義務感があるので、「嫌だな」「めんどくさいな」というニュアンスを伝える時には自然に使えますね。
①は何か失敗をしてしまって、謝らなければいけないケース。できれば謝罪はしたくないですよね。②は契約の更新か何かで、家を引っ越さなければいけない。やはり面倒臭いと感じる場面です。こんな表現をするのにhave toはとても便利です!
「have to」の使い方や意味など一通りご紹介しましたが、「〜しなければならない」以外の解釈があったり、ネイティブからの視点で様々な意図があることを意識すれば、より質の高い英語を理解できますね!
また、「have to」は助動詞的な役割をしますので、関連する助動詞もあわせて学習してくといいでしょう。
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