「how come」と「why」について、それぞれ似たような意味で「なぜ?」や「どうして〜〜なのか?」といった疑問文になりますが、厳密には違いや使い分けがされています。
状況や質問内容によって「how come」と「why」を使い分けることができれば、よりネイティブに近い自然な英会話を実践できますので、それぞれの意味や例文などをチェックしておくといいでしょう。
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「how come」と「why」では微妙な違いがあり、意味や利用できる状況、語順についての比較は以下表の通りです。
微妙な違いとは? | how come | why |
意味について | 驚きを含む質問(現在起きていることだけ) | どんな理由・質問でもOK |
利用できる状況 | 口語的で、友達に対して使う感じ | フォーマルとカジュアルの両方で使える |
語順 | 「How come」+主語+動詞 | 「Why」+動詞+主語 |
このような言葉の意味・違いがあるので、注意するべき点として状況によっては「Why〜〜?」でするべき質問を「How come〜〜?」でしてしまい、失礼に聞こえてしまったというケースもありますね。
ただ、「how come」も使いこなすことで、友達や親しい相手へただ質問するだけでなく、感情を込めた自然な英会話ができるようになりますので、英語の質問では「why」だけでなく「how come」も使えるといいですね!
「how come」は「why」と比べると、ややソフトな言い方になります。そのため、日常会話で使うことが適していて、書き言葉というよりも口語的に使うことが一般的ですね。
また、質問の中でも自分が想像していなかったことへの驚きも入っており、「えっ、どうしてなの?」というびっくりした感情がありますね。
●how comeを利用した例文
How come you are here!? You went to Business trip, didn’t you?
「どうしてここにいるの?。出張に行ったんじゃなかったの?」
→びっくりしたよ、という驚きを表現。
例文の状況では、話しかけている友達が出張で今ここにいないはずなのに、道でばったりあった時。「あれ!?今出張じゃなかったけ?」と、驚いた様子で聞いています。
わりとくだけた言い方・表現でありますので、「how come」ではスピーチやビジネスシーンで多用しない方がいいでしょう。
そのため、「how come」ではなぜそうなったのかという問いや、どうしてこのような状況になっているのか、という質問で利用されます。
自然な使い方としては、現在発生していることへの原因を聞くときがベストですので、一般的には「how come」の後には未来形はこないですね。
時制について少々難しく感じるかもしれませんが、「Why」との語順の違いを含め、以下の例文でもチェックしてみるといいでしょう。
「how come」が「why」と同じような使われ方がされていることに関して、そもそも違和感があるという方もいますよね。
「how come」だけを見ると、どうやってきたの?、なんて勘違いしそうな言葉の並びですが、「how come」の元になった例文として「How did it come about?」(なぜ、それが起きたのか?)という表現があります。
「come about」は来るという意味でなく、起こるという意味の動詞であり、こちらの文章が省略されて「how come」だけで質問ができるということになりました。
語源を探ると慣れない英語表現もあり戸惑うかもしれませんが、とりあえずは「how come」で驚きを伴う質問ができるとだけ覚えておけばいいでしょう!
一方で、「why」は便利な言葉でフォーマルとカジュアルな状況の両方で使うことができます。特にビジネスでの会話、フォーマルなシチュエーションの時によく使われる印象であり、書き言葉でも「why」の方が適していますね。
また、「why」は「how come」と比べるとやや強めの表現でもあります。「why」で質問するときは相手に「理由や目的」を知りたい時に使われます。そのため、理由を突き止めたい時は「why」を使った質問が使われます。
●whyを利用した例文
Why are you here? You were supposed to be on a business trip?
「なぜここにいるんだい?。君は主張に行ったはずではなかったのかい?」
こんな感じで、理由について聞きたい場合には「why」が自然ですね。「how come」ではわりと使える状況が限定的ですが、無難な質問文であれば「why」が確実です。
how comeとwhyの違いについてご紹介しましたが、意味的な比較のほか語順でも気をつけておくべきポイントがありますので、それぞれの例文から確認してみましょう。
「how come」の語順は主語+動詞の順番で、基本的には肯定文で使います。「why」のほか「what」などを使った疑問文では動詞+主語の順番が一般的なので間違えそうですが、まずは例文などで覚えておきましょう。
・How come your clothings are soaking wet?
「なんであなたの洋服はそんなに濡れているの?」
・How come you’re late?
「どうして遅刻したの?」
・How come you’re not angry?
「どうして怒らないの?」
いずれも「how come」の後は主語+動詞で、肯定文の並びになっていますよね。また、現在起きていることへの質問で限定されるので、現在的の形になっています。
▷英語の時制について基礎からチェック!【現在形の使い方は?】
フレーズについてもっと確認したい方は、how comeの使い方・よく利用されるフレーズもご参考くださいませ!
whyの場合は疑問文で使われるため、動詞+主語の順番になります。
・Why are your clothings soaking wet?
「なんであなたの洋服はそんなに濡れているのですか?」
・Why didn’t you attend the meeting last week?
「どうして、先週の会議に出席しなかったのですか?」
・Why are you going back so early?
「なぜ、早く帰ろうとするのですか?」
語順は「how come」とは逆になるので注意しましょう。また、幅広く使える「why」では、過去や未来のことでも質問できるので時制についてもチェックですね。
過去形や未来形など、時制の基礎を学びたい方は以下の参考記事が役に立ちます!
「how come」と「why」を英会話で使えるようになると、友達との会話でも表現の幅が広がり、ネイティブに近い話し方ができるようになりますのでぜひ実践してみましょう。
また、「how come」と「why」の違いの中で時制や語順の変化について取り上げましたが、英文法の基礎についてまだまだ不安な方や、英会話で使える表現を増やした方は以下の記事が参考になります!
それと、疑問文についてもっと勉強されたい方は、5W1H(疑問詞)の使い方や疑問文の作り方も、ぜひお読みくださいませ!
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