間接疑問文は通常の文章に疑問文が埋め込まれており、間接的な疑問形式になる文法のことです。「Who is she?」など相手に直接質問する疑問文とは違い、「I don’t know who she is.」と聞きたいこと・知りたいことが分からない!といった感じの言い回しになります。
通常の疑問文で聞けるのにどうして間接疑問文という文法があるのかという点や、間接疑問文にした場合の語順などこちらのページで一通り解説いたします。間接疑問文の役割や基礎を知っておくと、英会話でも使う機会が多いのでぜひ覚えておきましょう。
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間接疑問文の意味や意図について確認する上で、通常の疑問文(直接疑問文)と比較するといいでしょう。
When will the next meeting be held?(次の会議はいつ開かれますでしょうか)
→相手に直で質問する直接疑問文
I don’t know when the next meeting will be held.(次の会議はいつ開催されるか分かりません)
→誰かには質問をしない間接疑問文
Do you know when the next meeting will be held?(次の会議はいつ開催されるか知っていますか?)
→聞きたいことを直接質問しない間接疑問文
間接疑問文では語尾に「?」がつかなかったり、「〜について知っていますか?」など直接質問をしない形ですね。また、直接疑問文と比べて主語と述語(動詞)の順番が変わる特徴もあります。
「間接」疑問文とった名称通り、間接疑問文には知りたいこと・聞きたいことを間接的に尋ねる目的があります。
例えば職場で同僚に「このシュレッダー、どうやって使うの?」と言うより、「シュレッダーの使い方、よく分からないんだけど…」とか、「シュレッダーの使い方、分かりますか?」と直接的に聞かないことも多いですよね。
また、「彼女は彼氏がいますか」と他者のプライベートなことについて直接探るのは、ちょっと抵抗がありますよね。そのため、配慮を込めた言い回しで「彼女は彼氏がいるかどうか知っていますか?」と間接疑問文で質問をすれば、丁寧な会話ができるでしょう。
Does she have a boyfriend?(彼女には彼氏がいますか?)
→直接確認をする疑問文
Do you know whether she has a boyfriend?(彼女には彼氏がいるかどうか知っていますか?)
→プライベートの話について婉曲的な聞き方をする間接疑問文
聞きづらいことや、あまり話したことのない相手へのコミュニケーションでも、間接疑問文を使えば話しやすくなりますね。
間接疑問文の基本的なルールとして、通常の疑問文と比べて主語と述語(動詞)が倒置(逆になる)といった特徴があります。
When should I submit this document?(この書類はいつ提出するべきでしょうか?|直接疑問文)
→I don’t know when I should submit this document.(この書類はいつ提出するべきか分かりません|間接疑問文)
本来、疑問文では述語(動詞)+主語の語順ですが、間接疑問文では通常の英文(肯定文)と同じで主語+述語の並びになりますね。
Why do you want this job?(どうしてこの職に就きたいのでしょうか?|直接疑問文)
→Please tell me why you want this job?(この職に就きたい理由について教えてください|間接疑問文)
また、「Do you~」や「Did she~」などの疑問文でも、間接疑問文だと助動詞の「do/does/did」は使わず、通常の語順になることが分かりますね。
be動詞の場合も間違えやすく「Please tell me what is this?」と、ついつい通常の疑問文と同じく「疑問詞+be動詞+主語」で答えそうですが、正しくは「Please tell me what this is.(これが何か教えてください)」で正しい間接疑問文です。
間接疑問文では質問したいことを直接聞かない特徴があるため、直接疑問文を別の文章とあわせる(別の文章にとっての目的語とする)ことで間接疑問文を作れます。
間接疑問文のパターンは大きく分けて、平叙文(通常の文)と疑問文の形式の2つありますね。
通常の文章でよくあるフレーズを以下でまとめました。それぞれの文章の後に間接疑問文を合わせることで成り立ちます。
例えば、「彼がいつ戻ってくるのか」+「それを知りたいです」を間接疑問文にする場合、「I want to know + when he will come back.」と表現します。間接疑問文のルールに従い、疑問詞以下では主語+動詞になっていますね。
また、疑問文を使って間接的に質問したい場合にも、以下のフレーズが役に立ちます。
最後の「Please」は正確には命令文に該当しますが、丁寧な言い回しなので相手への依頼・質問といったニュアンスですね。
例として、「このコピー機の値段」について「教えていただけますでしょうか」と2つの内容があった場合、「Can you tell me + how much this copier is?」と間接疑問文で表現します。
また「What do you think~」では「what」が文頭に来ていますが、同じ間接疑問文の仲間で「What do you think he will get fired?(彼はクビになると思いますか?)」と質問ができます。
間接疑問文にすると「主語+述語」へ語順が変わると説明しましたが、一点補足があり通常の疑問文でも「主語+述語」の語順であった場合には、間接疑問文では同じ並びになりますね。
Who stole my wallet?(誰が私の財布を盗みましたか?)
→疑問詞の「who」が主語の役割をするため、通常の疑問文でも「主語+動詞」の並びです。
疑問詞が主語で置き換わる場合、間接疑問文でも「Please tell me who stole my wallet.(誰が私の財布を盗んだのか教えてください)」と同じ語順になることも、参考までに覚えておきましょう。
▷主語・動詞など文型の要素や並び方について詳しく【英語の五文型】
▷参考:英語の構文基礎を解説
これまで、「when」や「who」などの疑問詞を使った間接疑問文を中心にご紹介しましたが、他にも「〜であるかどうか」について質問できるパターンもあります。その場合、疑問詞とは別に「if」または「whether」を使います。
I don’t know if he will come to work tomorrow.(彼が明日出社するかどうか分かりません)
I asked her whether she can swim.(彼女に泳げるかどうか聞きました)
例文のように、「if/wheter + 主語 + 述語」の並びで、「〜であるかどうか」の意味になります。
「if」や「whether」を使った質問では、一般的に「Yes/No」の回答になりますね。
Do you know if this meeting will end by 16:00? (この会議が4時までに終わるかどうか知っていますか?)
→Yes, I know. 終わる場合:It(This meeting)will. 終わらない場合:It won’t.
ハイかイイエ、またはAかBの2択で質問するイメージです。
また、細かい話ですが「if」と「whether」はどちらでも使って良いわけでなく、「if」の方が使えないケースが多いですね。一つの例として、間接疑問文が主語、または補語になる場合は「if」が使えません。
そのため、主語・補語で間接疑問文を置く際には以下例文のように「whether」を使います。
Whether she comes here is important.(彼女がここに来るかどうかが重要です)
→主語なので「if she comes here is important.」にすると間違い
The agenda is whether the next leader should be him.(議題は、次のリーダーを彼にするべきかどうかです)
→補語なので「The agenda is if the next leader should be him.」にすると間違い
「if」にしたら全く通じないことはないですが、文法的な観点から主語・補語のif節は一般的ではないとされていますね。
主語や補語になる場合はwhether節を用いるのが一般的ですが、Michael Swan著のPractical English Usageでは、The question is if … という形も可能であるがそんなに一般的ではないとしています。例文として以下を挙げています。The question is if the man can be trusted.
ですので、「〜であるかどうか」の間接疑問文では「whether」をとりあえず使っておくのが無難です。「if」ではイメージの強い「もし〜であれば」と、基本的な意味を確認しておくといいでしょう。
間接疑問文について、他にも知っておくべきことや注意点もありますので以下でまとめました。スピーキングで活用する際には発音も重要ですね。
間接疑問文での発音(文末を上げるかどうか?)についてですが、「I don’t know who she is.」など平叙文では肯定形なので、文末は下げて発音します。
ただ、「What do you think~?」や「Do you know~?」など疑問形になる場合、一つの基準として「Yes/No」で答えられるかどうかといったポイントがあります。
基本的に、全体の質問で「what」や「when」など「Yes/No」以外の答え方をする場合は文末が下がりますが、「Do you~?」などの質問は語尾が上がる傾向になります。
また、ネイティブ発音について効果的な学習方法であるフラッピングについてもチェックしてみるといいですね。
間接疑問文の疑問詞と似た形では関係代名詞があり、名詞を後ろから修飾する関係代名詞の例文を見てみましょう。
He has a friend who speaks Chinese well.(彼には中国語が上手な友達がいます)
→「a friend」を修飾する関係代名詞「who」
I know what you bought.(あなたが買ったものを知っています)
→名詞的な役割をする関係代名詞の「what」
関係代名詞も「who」などの疑問詞を使いますが、これは質問ではなく人や物をつなげる代名詞としての役割であり、「〜な人・〜なもの」という意味が一般的です。
傾向としては、疑問詞の前の文章(He has a friend など)だけで意味が通じる場合には、後の文節が目的語=関係代名詞の活用だと判断でます。ただ、「I know what you bought.」は「あなたが何を買ったのか知っている」と、間接疑問文としての解釈も可能で文章によっては関係代名詞と両方の役割がある疑問詞もありますね。
混同しないように、関係代名詞の使い方も参考までに知っておくといいでしょう。関連記事でお読みくださいませ!
また、間接疑問文で重要なポイントでは時制のルールもあります。間接疑問文では2つの文がつながり、例えば「彼がどうして会社を休んでいるのか、上司に聞きます」と英語で言いたい場合、以下のような時制のパターンが考えられます。
I ask the boss why he takes a day off.(彼はなぜ休みなのか、上司に聞きます)
→休みのこと、聞くこと両方とも現在の話
I ask the boss why he took a day off.(彼はなぜ休んだのか、上司に聞きます)
→休んだことは過去で、聞くことは現在の話
I asked the boss why he took a day off.(彼はなぜ休みなのか、上司に聞きました)
→休んだこと、聞いたこと両方とも過去の話
I asked the boss why he had taken a day off.(彼はなぜ休んだのか、上司に聞きました)
→休んだことや、聞いたことよりさらに過去の話
過去形になった場合、それぞれの内容について同時に起こっているのか、またはさらに過去の話なのかによって動詞が変化します。過去形の基本を知っておくほか、英語の時制全体を確認しておけばより間接疑問文が使いやすくなるでしょう!
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