LookとLook likeはどちらも「〜のようだ・〜のように見える」と表現できるので、使い分けで困る人もいるでしょう。
例えば以下の英文について、どちらが正しいでしょうか?
先に正解だけお伝えすると、この文では2の「looks like」が正しいです。理由としては、LookまたはLook likeの後に続く品詞が大きく影響します。
などのポイントを一通りおさえることで、正しい文法・英語表現を理解できます。英語への苦手意識がある初心者向けに、分かりやすく解説しますのでぜひお読みください!
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はじめに、LookとLook likeの違い・使い分けのルールを紹介します。
シンプルに説明すると後に続く品詞が形容詞の場合はLookで、名詞やイディオム(文章)が続く場合にはLook likeが正しくなります。
「Look + 形容詞」で「~のように見える / ~のようだ」と表現できます。後に疲れているとか、幸せなど形容詞が来る場合にはLookが適切です。
その人の感情や状態を描写するときに使われます。形容詞について、関連記事でも紹介していますのでご参考ください。
「Look like + 文章(または名詞)」でも、基本となる意味は「~のように見える / ~のようだ」になります。人や動物などの名詞や、文章による具体的な表現についてLook likeが使われますね。
Look likeは何かに身体的に似ている時に表現できます。後ろに文章がくる場合は同じく、「~のように見える」というニュアンスです。
品詞についてある程度の知識があると、「Look like」について少し違和感があるかもしれません。というのも、LookとLikeどちらも動詞で認識していますと、動詞+動詞になって混乱します。
ただ、正確には「Look like」で使われるLikeは動詞ではなく前置詞で扱われます。他の動詞と組み合わせることで、「〜に似た・〜と同じように」という用法で説明できます。
こちらの例文のように、Look以外の動詞でも広く活用されます。そのため、Look likeは「〜と似たように(前置詞のlike)」「見える(動詞のlook)」と分けて考えられて、動詞を別の組み合わせで広くパターン化されます。
「前置詞+名詞」のイディオムが基本なので、名詞で「〜のように見える」と表現したい時には前置詞のLikeが来るといった捉え方もできます。前置詞は関連記事より、英語の前置詞の使い方も解説しています。
LookとLookの細かいニュアンスを確認する上で、動詞のLookに関するコアイメージも知っておくといいでしょう。
Lookは中学英語で習うような初歩的な動詞で、「〜を見る」イメージが強いですが、もっと広い意味で考えてみると理解が深まります。
Lookのコアイメージは視線を向ける動作で、意識を向ける・確認する意味合いがあります。そのため、Lookだけの用法でも「look over(ざっと目を通す)」や「look after(世話をする)」など様々な意味があります。
英語の基本動詞の使い方・コアメージが大事なポイントで、コアイメージを知らないと「He looks like a dog. 」という文章でも、「彼は好きな犬を見る…?」と誤訳で認識してしまうので注意しましょう。
Look + 形容詞の意味について掘り下げて見てみると、人や物の状態を表現できることが分かります。断定できる状態でなく、「見た目から多分〜だと思う」くらいのニュアンスです。
簡単な表現であればLook + 形容詞が使えて、イメージとしては視線を相手に向けて感じ取った雰囲気を伝えていますね。
Look like + 名詞(またはイディオム)の場合も人や物の状態を伝えられますが、名詞との比較で〜と似ている表現もあります。
外見的な情報から似ている対象を、Look likeの後に続けるといいでしょう。
上記で紹介しましたLook・Look likeの例文は現在形や過去形でしたが、他の時制でも表現できます。
また、Look・Look likeでよく使う無生物主語のitも参考までにご紹介します。
LookやLook likeでは、進行形での表現もネイティブは使います。比較的口語でカジュアルな言い方になりますが、以下例文があります。
「なんか元気そう?」とか「あー、今日は良い一日になりそう!」など、ふわっとした感じだけど多分そうだろう、くらいのニュアンスです。
上記の例文でも使っていますが、いわゆる無生物主語と呼ばれる「It」があります。
主語のItは形式主語とも呼ばれるもので、「それ」とは翻訳せずに後から説明されるものが本来の主語として出てくる感じです。
「It looks like a lighter.(それはライターに見えます)」など、It=それと訳す場面もありますが、以下例文のように後に来る文章・イディオムが実質的な主語になります。
ここでのItは、主語の仮置きで考えておくといいでしょう。なので、Itが主語でもLook likeの本来の意味(〜に見える・似ている)は変わりません。
また、It looks like〜の後に続く文章によって、以下例文の通り主語のItを人(または物)で置き換えることも可能です。
LookやLook likeでは「〜に見える・似ている」の意味ですが、似ていることを示す別の動詞とも比較をしてみます。
〜のように、と仮定的に示す場合に「as if」の仮定法が使えます。
as ifの場合には、後ろに単語だけ(名詞のみ)は文法的に誤りで基本的には文章が続きます。また、Look・Look likeと比べるとas ifは事実性がなく、
という違いがあります。Lookも仮定法に近い表現ですが、見た目からの判断なので事実である可能性もありますね。
似ている表現では「similar」もあり、ポイントとしてはsimilarでは外見だけでなく内面の類似性も伝えられます。
Look・Look likeはあくまで外見的な類似性を示すもので、similarの場合にはより広範囲・様々な要素において似ていることを表現できるでしょう。
resembleも似ている意味があり、Lookと比べるとより硬い表現です。
これも外見だけでなく、内面や性質などの類似性を伝えられます。
「〜のように見える」表現ではseemもありますが、以下のような微妙な違いがあります。
seemは外見的な要素はなく、予測や推定のニュアンスが含まれます。そのため、「彼はアメリカに行くように見えます」と言いたい場合、
といった例文より違いが読み取れます。lookのコアイメージである視線や意識を向けるところから、外見からの判断を基準に使い分けるといいでしょう。
LookとLook likeの違いについて一通り解説しましたが、大事なポイントは以下の通りです。
Lookを日常会話で使いこなすと、ネイティブに相当する英語表現が身に付きます。Look自体は平易な動詞ですが、コアイメージから幅広い使い方ができることを知っておけば応用がきくでしょう。
Lookのような基本動詞は他にもあり、英語表現力や英会話スキルで課題を感じている人はぜひご参考ください。
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