Makeは「作る」という意味がよくイメージされますが、実は幅広い用法があります。
ポイントとなるコアイメージは「新しいものを生み出す」という考え方で、そこから派生する意味を理解できれば英語表現力がアップします。
などをこちらのページで解説します。Makeをより深く知ることで、日常英会話やアウトプットを楽に感じるでしょう。また、Makeに類似する動詞と比較・使い分けができると、より正確なニュアンスで表現ができるようになります。
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はじめに、Makeに関する基本的な意味や文法・語形変化など確認していきます。
中学でもMakeという英単語を習った覚えがある! という人は多いかと思いますが、主に以下のような意味があります。
基本的な意味は「I want to make money.(お金を稼ぎたいです)」など、作る・生み出すなどのニュアンスですが、そこから派生して成功する・理解するなど様々な使い方ができます。
Makeは以下の通り、時制や主語によって語形変化が発生します。過去形と過去分詞は「made」となりますね。
こちらのページでは基本動詞としての使い方をメインで紹介しますが、Makeには動詞のほか名詞での活用もされます。メイドインジャパンと言われるように〜製と表現できたり、金儲けの意味合いやメイク(化粧)などがあります。
日本語で言うボディメイクでは、身体を鍛える・美しくするといった意味合いだと「bodybuilding」の表現がより正確です。
Makeの発音は「méik」の発音記号より、「メェィク」の読み方が近くなります。
カタカナ英語的に読むと「メーク」と伸ばすような発音になりがちですが、正しくありません。二重母音の「ei」で「エイ」と滑らかに発生することと、息を破裂させるような「k」の音を心がけるといいでしょう。
英語の発音に自信がなかったり、ネイティブの英語をほとんど聞き取れない…といった場合には発音のルールや発声の理解不足など、課題があります。関連記事でも紹介していますので、ぜひご参考ください。
Makeのコアにあるのは、何かを作る・新しいものを生み出すイメージです。
ただ作るだけでなく、根幹となるコアイメージと派生を理解できると、後ほどご紹介します一つ一つの意味がより分かりやすくなります。
基本的には「何かを作る」ですが、この作るだけでも幅広い用法があります。
作る対象は具体的なものが分かりやすく、「She made dinner for me.(彼女は私に夕食を作ってくれました)」といった例文があります。
また、具体的な対象だけでなく「間違い」や「決断」など抽象的なものも作れます。「I made a terrible mistake.(ひどい間違いをしてしまいました)」などの表現ができます。
作るから派生して、新しいことを生み出す・実行するなどの意味につながります。
といった例文など、makeと名詞や動詞をくっつけることで新たな動作・行動を意味します。
また、Makeには作るという意味から「誰かに〜ということを作らせる」→「〜をさせる・〜という状態になる」派生が起きます。
いわゆる「使役動詞」の役割にはMakeにあり、「My boss made me work overtime till mid-night.(上司が私を深夜まで残業させました)」などの表現ができます。使役動詞での活用も日常会話で使える機会が多いので、覚えておくといいでしょう。
上記のコアイメージを踏まえて、Makeの主な意味を5つでまとめました。それぞれのイディオムではMakeとくっつく品詞のパターンを覚えておくと、より英文を作りやすくなります。
Makeの根本となる意味、「何かを作る・新しいものを生み出す」基本的な使い方から見ていきます。
具体的な表現では、DIYのような作るや得る(稼ぐ)といった意味合いがあります。
進捗や決心などの抽象に対しても表現できます。ネイティブスピーカーには、作るものが具体的なのか抽象的なのか、あまり意識しておらず自然にMakeを使えます。
日本語で「メイクアップ=メイクをする・化粧する」という使い方もしますが、「Make up」には以下のような幅広い活用があります。
このようにMake upだけでも汎用的ですが、どの使い方でも何かを作る・新しいものを生み出すコアイメージの派生は共通しています。
Makeでは「成功する」という意味もあり、成功を作る意味合いを覚えておきましょう。
成功では「Succeed」という表現もありますが、こちらはより硬い言い回しとなります。「やった!」や「上手く行った」など砕けた言い方では「Make it」が自然ですね。
Make itは成功するのほか、間に合うのに成功した=間に合ったという意味や到着する、都合がつくなど様々な用法があります。
何かを作る・新しいことをする意味合いから、〜へ来られる・都合がつくなどのニュアンスが生まれます。日常英会話で使えるイディオムなので、こちらも覚えておきましょう。
Makeには「分かる・理解する」という意味あります。イメージとしては、心の中で考えや答えを作る→理解するといったニュアンスですね。
「Make out」の句動詞で、「理解する」と表現できます。
「Make sense」は日常会話で使えるフレーズで、「That make sense.(なるほどです)」や「Does it make sense?(分かりましたでしょうか?)」といった文例があります。
Right.(そうですね)やUh-huh.(うんうん)などと一緒に、英語の相槌・リアクション表現でネイティブは使います。普段の英会話練習でも活用してみるといいでしょう。
▷参考:役に立つ英語の相槌表現
似たような意味で「Make sure(確かめる・必ず〜をする)」というフレーズもあり、以下例文のような使われ方をします。
必ず〜をするとか確認するなど、ビジネスシーンでも活用する機会がありますね。
Makeは「〜をする・行う」意味もあり、ポピュラーなのが「make a mistake(間違いをする)」ですね。間違いを作る→間違いを起こす・する派生で考えられます。
「〜を行う」表現では、Make+名詞のイディオムが汎用的に使われます。努力を作る→頑張るなど、様々な派生で表現できます。
使役動詞で使えるMakeは「〜をさせる・〜になる」意味合いもあり、主に以下2種類のパターンで英文を作れます。
力や影響を与えることで、誰かを〜な状態に変える時につかうのもMakeです。
Make+誰か(人)の後ろに形容詞がくると、〜にさせた(〜な状態になる)という意味になります。
The news made me angry.
「そのニュースは私を怒った状態にした = そのニュースをみて私は怒った」
English lessons make me sleepy.
「英語の授業は私を眠くさせる = 英語の授業に出てると眠くなっちゃうよ」
また、形容詞的用法で使われる過去分詞も、Make+人などの目的語とセットで表現できます。あまりパターンは多くありませんが、参考までに例文を紹介します。
他の記事で、英語の形容詞の用法など解説していますのであわせてご参考ください。
また、形容詞の代わりで以下例文のように、名詞が来ることもあります。「〜にさせる→〜になる」という捉え方です。
He proposed to me—and he finally made me his wife!
「彼がプロポーズしてくれたの。ついに奥さんにしてくれるって!」
My father made me a good doctor.
「私の父は私を良い医者にしてくれた=父のおかげで良い医者になれた」
あまり良い意味ではありませんが、誰か相手へ強制的に何かをさせるのも頻出です。
Make+人+動詞(原型)のイディオムで、本人の意思に反して何かを強制してやらせるという意味になります。
My mom made me read the English textbook.
「母が私に英語の本を読ませた」
Peter bought a dog but he made me take care of it after all.
「ピーターは自分で犬を飼ったくせに結局私に面倒をみさせた」
Makeの意味について一通り解説しましたが、「作る表現ならCookと何が違う?」とか「決断することを言いたいならDecideでも良さそう?」など、似ている動詞との使い分けも気になるところです。
大枠的な意味なら他の動詞でも代用できそうですが、細かいニュアンスが異なってきます。
「作る」であれば、クリエイターと日本語でも使うように「Create」という動詞もありますよね。イメージとしては、以下例文のように使えます。
ポイントとして、Createは「創造する」という言い回しもできて、「ないところから作る・ゼロから作る」ニュアンスとなります。
逆を考えると、すでに存在しているものから作ったり、何か材料的なものがある場合にはMakeの活用が自然です。
元となるもの・材料がイメージできる場合は、創造と差別化ができるでしょう。
「作る」英語表現では「Cook」もあります。料理をするならどれもCookになる? と思われがちですが、実はMakeとの比較ポイントがあります。
上記例文のように、火を通すような本格的な料理に対してCookが使えます。なので「I cook dinner.」と表現すると、手の込んだディナーが出てくるようなイメージですね。
対して、火を通さずに料理をしたり飲み物程度を用意する場合にはMakeが自然です。
熱を加えて作る食べ物か、そうでないかでMakeとCookを使い分けるとより正確な英語表現ができるでしょう。
上記で「Make+名詞」のイディオム(〜をする)のパターンでMake a decisionを紹介しましたが、シンプルに「Decide」の動詞だけでも表現できます。
それぞれの違いについていろんな比較ができそうですが、文法的な観点で言うと目的語の有無になります。
Make a decisionは「何を」よりも「決心・決断した」ことの方が強調されるため、目的語を置く必要がありません。「I made a decision.」で通じる英文で、逆に「I made a decision how to proceed.」とはあまり言いません。
一方で動詞のDecideに対しては、SVO(主語+動詞+目的語)の第三文型に当てはまるため、後に目的語を置くのが一般的です。「I decide the date of the party.(パーティーの日程を決めます)」など、「何を」決めたかを説明する必要があります。
Makeは「〜をさせる」使役動詞の使い方もできると説明しましたが、同じ使役動詞・基本動詞では「Have」もあります。
MakeとHaveの比較ポイントは、何かをさせる強制力の違いにあります。Makeにはより強制的な使役(〜をさせる)の意味があり、以下のような例文で表現されます。
対してHaveは、義務的な指示や自然な流れで「〜をさせる」時に言えます。強制的な指示ではなく、「〜をするのが妥当ですよ」というニュアンスです。
また、「〜をする」行為・行動を示す場合にはMakeのほかDoも使えます。「do the laundry(洗濯をする)」などDoのイディオムとMakeの違いも比較してみました。
「〜をする」Doは、元からある・存在するものを対象に行動するのが一つの基準です。
何か作ると言うより、洗濯物やお皿など元からあるものが対象として何かをするイメージです。
対してMakeで「〜をする」と言いたい場合、新たに何かが生まれる・作り出すイメージが加わります。
上記例文のように、ミスや努力などは元はなかったものです。新らしく生み出すコアイメージが分かれば、MakeとDoの違いも分かってくるでしょう。
基本動詞のMakeはただ作るだけでなく、幅広い意味で活用できます。コアイメージの「作る・新しいものを生み出す」から、以下のように様々なフレーズ・イディオムが使えます。
多くの用法はありますが、コアとなるのは新しく作る・何かをするイメージで、感覚的なものを掴めば暗記をせずともMakeを使ったフレーズを使いこなせます。
基本動詞は英会話・英語表現において大事な単語で、Makeのほかにも多くあります。
上記でもMakeに似た動詞などご紹介しましたが、微妙なニュアンスを使い分けられるとネイティブと同等の英会話もできるでしょう。また、これまでアウトプットできなかった英語表現も、基本動詞を使えば簡単に言える楽しさも感じられます。
もっと英語力を上げたいという人は、関連記事より基本動詞を一通り学んでみてはいかがでしょうか。それぞれのコアイメージをおさえておけば、感覚的に使えるようになれます!
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