英語で否定文を作る場合、基本的な形としては否定したい文の前に「not」を置きますが、一般動詞やbe動詞のほか、「can」などの助動詞とあわせて使うと表現力がアップしますので、一通りの例文を確認するといいでしょう。
また、「no」以外のパターンでも英語で否定文を表現できますので、状況やニュアンスによって使い分けできると、よりネイティブに近い自然な否定形で伝えられます。
そのほか、英語の否定文で間違えやすいポイントや、類似する文法との違いなども確認しておくと、より英文法の基礎を確実に理解できるので一通り解説いたします!
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例えば日本語で、「私は猫が好きではありません」といった否定文があるように、英語でも否定形での表現が可能です。
詳しい例文について以下でご紹介していきますが、基本の形は肯定文で打ち消ししたい(否定したい)文章の前に「not」を置けば否定文になりますね。
・肯定文 I like cats. (私は猫が好きです)
・否定文 I don’t (do not)like cats. (私は猫が好きではありません)
「not」の後に続く内容について否定するので、肯定文より語順を変える必要はありません。
また、相手から疑問形で質問された場合にも「いや、違うよ!」と「No」で返事をする際にも否定文を使いますね。
Are you a college student? (あなたは大学生ですか?)
→違う場合: No, I’m not.
詳しくは疑問詞(5W1H)の使い方や英語での質問もご参考いただければと思いますが、疑問文に対する答え方では「No, I’m not a college student.」という説明が正確ですが、くどいので通常は「not~」より後の情報を省略します。
まずは「not」を使った否定文から英会話や作文で使えるようになるのも重要ですが、英語の否定形では様々な表現があります。
まずは否定形に助動詞や時制などを絡めたフレーズから、確認していきましょう。
英語での否定文について、be動詞や一般動詞など作り方や意味が分かりやすい物から、例文とあわせて解説いたします。
否定文の中でも最も使われているのがbe動詞ですね。be動詞は「am」や「are」「is」などがありますが、基本的な文法については以下記事でも解説しております。
be動詞の後に「not」を置くことで否定文になりますね。また、会話などでは短縮形の「isn’t」や「aren’t」で使われるのが一般的です。
I’m not in Tokyo. (私は東京にいません)
She isn’t happy. (彼女は幸せではありません)
一般動詞はbe動詞以外の動詞で、こちらも日常英会話の否定文でよく使われますね。現在形での否定形ではdon’tやdoesn’tを使いますが、主語が三人称かどうかで変わりますので、肯定文の三人称単数のルールもあわせて確認できるといいでしょう。
I don’t have a pen. (私はペンを持っていません)
He doesn’t go to the hospital. (彼は病院に行きません)
動詞などの品詞について確認したい方は、中学英語で学ぶ一般動詞のページもご参考くださいませ。
また、英語初心者の方に陥りがちな失敗として、動詞などの単語を覚えることに専念して、英会話でなかなか実践できないケースもあります。ボキャブラリーも重要ですが、否定文などの基本的な表現では、よく使う基本動詞だけ覚えるだけでも大分話せるようになりますね!
助動詞を使った否定文では、助動詞の後ろに「not」をつけるルールがあります。
一般動詞との組み合わせになりますので、以下例文であるような間違いには要注意ですね。なお、「can」の使い方や意味について詳細解説のページもございます。
正しい例文:I can’t (can not) swim. (私は泳げません)
間違っている例文:I don’t can swim.
厳密にいうと否定文に使われる「do」や「does」も助動詞なので、助動詞が二つ並ぶ形は文法的に間違っています。そのため、「can」や「will」などの助動詞には後ろに「not」をつけるやり方で覚えておきましょう。
ただ、「should」などの助動詞と似たような意味になる「have to」の否定形では、「You don’t have to run (走らなくてもいいです)」と、「don’t」や「doesn’t」の形になる違いもありますね。
それと、一般動詞やbe動詞・助動詞を使ったパターンに時制が加わる否定文も英会話でよく使われます。
過去形や現在進行形など、文法がややこしくなり覚えるのが大変…と感じる方でも、関連記事で基礎から解説していますのであわせてお読みくださいませ!
I’m not watching TV. (私はテレビを観ていません)
例文の通り、現在進行形は主語+be動詞+一般動詞のing形という語順になるため、be動詞と同じやり方(be動詞の後ろにnot)になります。
動詞も入るため、「I’m don’t watching TV.」という一般動詞での否定形を間違えて作ってしまうケースも多いですので、be動詞の否定形として覚えておきましょう。
過去形の場合でもbe動詞・一般動詞の現在形と同じパターンですね。過去形への変化について、詳しくはbe動詞過去形の基本や一般動詞過去形の作り方で解説しております。
I wasn’t fine last week. (先週、元気ではなかった)
We didn’t put off the meeting. (私たちは会議を延期しなかった)
また、現在完了形では「have(has)+過去分詞」の語順になりますが、否定形の場合にはhave(has)の後ろに「not」を付けます。
I haven’t made a decision yet. (まだ決定し終えておりません)
He hasn’t taken a shower yet. (彼はまたシャワーを浴びていません)
未来形については助動詞の「will」を使うパターンと「be going to~」の2種類ありますが、それぞれ助動詞・be動詞での否定形で表現できます。
I will not(won’t)go to school tomorrow. (私は明日、学校には行きません)
I’m not going to study today. (今日は勉強しないつもりです)
英語の否定文では「not」以外の表現も多くありますので、重要なフレーズを以下でまとめました。
何もなかったとか、何も〜ないなどの表現では以下の英単語が応用できます。
We have no idea why we’re here. (どうして私たちがここにいるのか、検討もつきません)
None of those trains go to Shibuya. (あの電車はどれも渋谷には行きません)
I have nothing to do.(私はすることが何もありません)
全くない状況や全て否定する時など、上の例文のような表現ができますね。
「few」と「little」は同じような意味で、「ほとんど〜ない」という表現です。それぞれの違いでは可算名詞か不可算名詞で使うか、というポイントになります。
Few people were absent from the meeting. (会議を欠席した人はほとんどいなかった)
I want to make money with little effort. (ほとんど努力をしなくてもお金を稼げるようになりたいです)
「no」や「nothing」と比べると全否定ではなく、多少は存在するような言い方ですが、「相当少ない」「ほぼない」といった程度で表現できますね。
また、「never give up!」という聴き慣れたフレーズもある通り、「never」も否定文で活用できます。一度もないことなど、言い切る形で否定しますね。
I have never been abroad. (一度も海外へ行ったことがありません)
I’ll never ever pay a fine. (絶対に罰金は支払いません)
より強い否定形で「絶対に〜ない」と言いたい場合には、上の例文のように「never ever」を使いますね。
また、AとBの両方を否定したい場合には「neither」が使われます。「どちらも〜ない」という意味ですね。
Neither book is mine. (どちらの本も私のものではありません)
Neither+単数名詞のセットで、両方とも〜ないと言えます。2つ以上あるから複数形で表記してしまうミスも多いようなので、注意しておきましょう。
Her hair color is neither black nor brown. (彼女の髪の色は黒で茶色でもないです)
それと、「neither」は接続詞としての用法で「neither A nor B」の並びでAでもBでもないというフレーズもよく出てきますので、形を覚えておきましょう。
また、否定文では相手への質問や命令(依頼)などでも使えますので、英語での否定疑問文・否定命令文の形もチェックしておくといいでしょう。
疑問文でも否定形が使えまして、以下の例文で通常の疑問文と比較しましょう。be動詞、または「Do」などの助動詞の後ろに「not」をつけます。
Do you like coffee?
→Don’t you like coffee? (あなたはコーヒーが好きではないのですか)
Were you sick?
→Weren’t you sick? (あなたは病気ではなかったのですか)
否定疑問文で間違いやすいのが答え方で、例えば上例文の「Don’t you like coffee?」でコーヒーが嫌いな場合、「Yes!」と答えてしまいそうですが、英語の場合では自分の行動や状態を基準にYes/Noを決めるので、「No, I don’t.」と答えるのが正しいですね。
そのほか、否定疑問文の意図や意味など、以下の関連ページで解説していますのでぜひお読みくださいませ。
命令文と否定形の組み合わせも、日常英会話でもわりと利用されます。基本形では、通常の否定文から主語を省略した形になります。
Don’t smoke here. (ここではタバコを吸えません)
Don’t be sad. (悲しむな)
ただ、命令文では口調が強く高圧的だと思われてしまう可能性もありますので、場合によっては「Please don’t smoke here.」と、丁寧に言うことも大事ですね。
否定文について正しい文法で使えるようになると、より日常的な英会話やビジネスシーンで正確なコミュニケーションが取れるようになりますね。
まずは基本形の「not」から確実に覚えた上で、ニュアンスによって「never」なども言えるようになれば、よりネイティブに近い英語を扱えるようになるでしょう。
また、否定疑問文というパターンがあるように、英会話では相手への質問も大事になるため、英語での質問方法・使えるフレーズもチェックしてみてはいかがでしょうか。
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