「キャリアアップのために英語を始めたいけど、30代から始めるのでは身に付かないのではないだろうか。」
世間一般では、「英語は早いうちから始めないと伸びない」という考えが主流であるため、30代では手遅れではないかと不安に思う人も多いと思います。
しかし、30代から英語学習を始めるのはまったく遅くないので、諦める必要はありません。
25歳から60歳までは総合的な知能に差はなく、20歳を過ぎても子どもと同じ期間で英語を習得できることが、研究結果から明らかになっています。
実際に、30代から英語学習を始めて、難関資格を突破できた人もたくさんいるので、30代の自分に自信を持って英語に取り組みましょう。
とはいえ、30代は10代・20代の頃よりも忙しく、体力も落ちていることは事実です。
そのため、限られた時間で英語を身に付けていくためには、下記ポイントに気を付け、効率を意識した学習が求められます。
目標を立てなかったり、学びたい分野を絞っていなかったりすると、計画性のない学習になり、時間の無駄になりがちです。
そうなると思うように上達もできず、モチベーションが下がって、挫折する要因になりかねません。
忙しい中でも英語を習得していくためには、きちんと自分に合った学習計画を立てるようにしましょう。
【本記事で分かること】
・30代から英語を始めても上達できる根拠 ・英語学習は30代からでは遅いと言われる理由を検証 ・英語学習における30代ならではのアドバンテージ ・30代から英語を始めた人の口コミ ・30代から英語を始めた場合、習得できるまでに必要な時間 ・30代の英語の始め方 ・30代が英語を身に付けるための4つのコツ |
本記事を読めば、30代から始めても英語は身に付くこと、そして30代の英語の取り組み方について理解できるようになります。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
ページコンテンツ
英語学習は30代から始めてもまったく遅くありません。
30代から始めても、20代と同じように英語は上達できます。
実際、「20歳を過ぎても英語習得の差はない」と証明する研究結果や論文がいくつか公表されているので、そのうちの2つを紹介していきましょう。
【30代でも英語が上達できる根拠】
1.研究結果 (1)25歳から60歳まで総合的な知能はほぼ低下しない・言語能力はアップ 2.研究結果 (2)英語習熟速度は20歳以上と20歳未満ではほぼ変わらない |
1956年から2005年に渡って実施された「The Seattle Longitudinal Study(シアトル横断研究)」(Dr. K. Warner Schaie/ワシントン大学)では、「25歳から60歳まで脳機能はほぼ低下しない」「言語能力は60歳まで上昇する」という研究結果を発表しました。
研究では、約5,000人に対して7年ごと計8回、脳の知能を6種類に分けて検査を実施し、知能の加齢変化について調べました。
その結果、各能力は年齢を重ねるごとに、下記グラフのとおり推移していくことが明らかになりました。
出典:National Library of Medicine「The Seattle Longitudinal Study」
グラフの結果をまとめた内容が下記のとおりです。
【シアトル横断研究の調査結果(25歳以降の脳の認知力の推移)】
・帰納的推論力(※)(Inductive Reasoning):60歳までほぼ変化なし ・空間認知力(Spatial Orientaiton):46歳までゆるやかに上昇 ・認知速度(Perceptual Speed):39歳をピークにゆるやかに下降 ・計算能力(Numeric Ability):60歳まではゆるやかに下降 ・言語能力(Verbal Ability):ゆるやかに上昇、60歳がピーク ・言語暗記能力(Verbal Memory):60歳までほぼ変化なし |
※機能的推論力:個々の事例から一般法則を導き出す力
グラフから、総合的な脳の知能は25歳から60歳まではほぼ変化がないことが分かります。
むしろ、英語学習に直結する言語能力は60歳まで上昇し続けます。また、英語学習に影響する「帰納的推論力」「空間認知力」「認知速度」「言語暗記能力」も、30代は20代と近い水準です。
以上の研究結果から、30代は若い世代に比べても知能がまったく劣っておらず、英語を学習するのに十分な能力があると言えるでしょう。
2018年、マサチューセッツ工科大学の科学者は、論文「A Critical Period for Second Language Acquisition(第二言語習得の臨界期)」の中で、「英語習熟速度は20歳以上と20歳未満ではほぼ変わらない」という研究結果を発表しました。
研究では、約67万人の英語学習者を対象に、英語を始めたときの年齢が、習熟にどのように影響を与えるかを調査しました。
下記グラフは、対象者を年齢で5歳未満・10歳未満・20歳未満・20歳以上(30代含む)と4つのグループに分け、テストの成績を学習年数ごとに表したデータです。
グラフから、20歳以上の英語学習者は、20歳未満と英語習熟速度が大きく変わらないことが分かりますね。
以上の研究結果から、大人になってからスタートしても、英語を習得することは可能であるということが言えます。
研究で30代から始めてもまったく問題ないことは分かったものの、本当に英語が身に付くのか不安ですよね。
SNS「X(旧Twitter)」に上がっていた学習者の声を集めて、実際はどうなのかを見てましょう。
“私は50歳で中学英語教員免許を取得しましたが、高校2年以降勉強しないで、39歳から英会話を学び始めて今があります。通っていた工業高校は、英検4級なら赤点なし、2年からは英語の授業がなかった。英会話趣味でしたが、いろいろ転機が重なりました。 ”引用:X(旧Twitter) |
“英検2級合格しました。40歳、6歳と4歳のやんちゃBoyに囲まれながら、仕事もしながらの勉強でした。高校時代 ずっと英語赤点だった私が一念発起して、39歳から始めた独学で、準2級 2級とステップアップしています。 ”引用:X(旧Twitter) |
“もともと継続が苦手 ▶︎高校で落ちこぼれて不登校気味 ▶︎浪人▶︎国語力が特に低く、センター試験の国語は60/200点 ▶︎大学の英語サークルを2週間でやめる ▶︎大学卒業後の初TOEIC565そんな自分でも39歳から本気で勉強したら、TOEIC900、英検1級を達成。 正しい方法で努力を継続すれば、成長できる。 ”引用:X(旧Twitter) |
上記のとおり、30代後半から英語を始めて、結果を出せている人はたくさんいます。
「何歳になっても、英語に向き合い努力する姿勢が大切である」ということが伝わり、これから挑戦する人への励みになりますね。
そもそも、なぜ30代になると「英語を始めるのは遅いのではないか」と思ってしまうのでしょうか。
それは、世間一般では下記のような考えが広まっており、実際に自身も30代になって身をもって感じているからではないでしょうか。
【世間の考え:英語学習は30代からでは遅いと言われる理由】
・英語は早期学習じゃないと意味がないと言われるから ・20代の頃と比べて記憶力が落ちたから ・忙しくて英語を勉強する時間がないから |
上記の理由は、本当に30代の英語学習の障害になるのか、ひとつずつ検証してみましょう。
「外国語は早いうちから始めないと身に付かない」という言葉を、誰しも一度は聞いたことがあるでしょう。
たしかに、ネイティブレベルを目指すなら、早期学習は重要でしょう。
ただ、「英語でコミュニケーションを取れるようになること」を目指すなら、前章で紹介したとおり、30代から始めても目標に到達することはできます。
また、英語で差が出る早期学習とは、生後1歳くらいまで時期を指し、それも発音に限った話です。
生後6カ月頃は、LとRの音も区別できますが、生後8~12カ月頃には区別できなくなることが研究で明らかになっています(出典:ScienceDirect「Cross-language speech perception: Evidence for perceptual reorganization during the first year of life」)。
しかし、乳児期を過ぎても、長期間英語に触れていれば、音の聞き分けはできるようになることも分かっています。(出典:ScienceDaily「Adults Can Be Retrained To Learn Second Languages More Easily, Says UCL Scientist」)
以上の内容から、「英語は早期学習が重要」という世間の声は、大人の英語学習では気にする必要はありません。
【結論】
・「英語でコミュニケーションを取れるようになること」を目指すなら、早期学習は関係ない |
「最近物忘れが多い」など、20代の頃と比べて記憶力が落ちたと感じる場面が多く、英語を覚える自信がないと思う人も多いと思います。
英語を習得するには、まず多くの英単語を覚える必要があるので、記憶力は欠かせませんね。
記憶にはさまざまな種類があり、たしかに「短期記憶」や「エピソード記憶」は、加齢により減退します。
しかし、英単語を覚えるなどの「意味記憶」は、加齢による影響をほとんど受けないと結論づける研究が多くあります。(出典:J-Stage「記憶の加齢変化」)
「若くないから覚えられない」という思い込みは捨て、自信を持って英語に取り組んでいきましょう。
【結論】
・英単語を覚えるための「意味記憶」の力は、20代の頃と大きく変わらない |
30代は忙しくて英語を勉強する時間がないため、英語がなかなか身に付かないのではと不安に思う人も多いでしょう。
事実、英語の習熟度は学習時間に比例するので、英語を上達させるためには、学習時間を確保しなければいけません。
たしかに30代は、仕事もプライベートも忙しく、20代の頃よりも自由な時間が減りやすいですよね。
しかし、長年の経験から、効率良く時間を使う術が身に付いており、ちょっとした心がけで勉強時間を捻出することは可能です。
実際に、忙しい30代が実践している学習時間の捻出についての口コミを見てみましょう。
“通勤中に英語学習始めて1週間。結局、机に向かうよりもながら勉強の方がはかどる。” “朝30分早く起きて、英語の勉強時間を捻出。夜は早く寝なきゃって思うから、生活習慣がよくなった。” ”英語の学習動画を見ながら皿洗い始めた。皿洗い嫌いだからいつの間にか終わってて一石二鳥。” |
上記のとおり、ながら勉強や朝活などに取り組むことで、学習時間を確保できている人はたくさんいます。
現在の生活リズムを見直し、自分に合った学習スタイルを取り入れてみましょう。
【結論】
・多くの30代が、通勤時間 ・出勤前 ・家事などの時間を活用して、英語学習を続けている |
30代という年齢に不安を感じている人は多いですが、むしろ、英語学習は30代だからこそのアドバンテージがあります。
【30代ならではのアドバンテージ】
・理解力や集中力が高い(集中力は43歳がピーク※) ・対人スキルが高い・自己管理能力が高い・仕事で培った能力を生かせる ・失敗や挫折をとおして、自分のことをよく理解できている |
30代はこれまでさまざまな経験を重ねてきたので、10代・20代の頃よりも多くの力が養われています。
30代が持つアドバンテージは、下表のとおり英語学習に生かすことができるでしょう。
【30代のアドバンテージ・英語学習への生かし方】
30代のアドバンテージ | 英語学習にどのように生かせるか(例) |
---|---|
理解力が高い | 学生時代は分からなかった英文法や英語の概念などが理解しやすい |
集中力が高い | 集中して勉強できる |
対人スキルが高い | 積極的にコミュニケーションを取ることができ、スピーキング力が上達しやすい |
自己管理能力が高い | 学習計画通りに実行しやすく、挫折しづらい |
仕事の経験を生かせる | ・目標を設定し、達成に向けて計画を立てることができる ・課題を見つけて、克服していく力がある ・毎日のタスクを着々と実行できる |
自分のことをよく理解している | ・モチベーションを維持する方法を習得している ・向いている勉強方法がつかめている |
実際にSNSで上がっている声も見てみましょう。
“個人的には、30代以降は集中力は増したかな。感受性や心の柔軟性なども、広い世界を見ることで、幅が増えたし。 ”引用:X(旧Twitter) |
“大人になってからの英語学習はいいことばかり①昔より文法用語が理解できる②自分の意思で学習内容を選べる③人生経験があるから会話の状況を思い浮かべやすい④成績のためじゃなく本当に人生を豊かにする目的で勉強できる ”引用:X(旧Twitter) |
“若い頃(10代~20代)は同調圧力に負けてしまうというか周りに忖度してしまうので、英語の習得にメンタルブロックがかかっている人が多い。30代以降になるとそれなりに人生経験積んで図太くなるので、英語学習は30代以降の方が効果が出やすかったりします ”引用:X(旧Twitter) |
“20代は挫折の繰り返し、でも今は決めたことはやりきれるという自信があります。これも英語の成功体験で培ったもの。 ”引用:X(旧Twitter) |
上記のとおり、年齢や経験を重ねていることに強みを感じている人が多くいることが分かりますね。
30代ならではのアドバンテージを生かし、今の自分に自信を持って英語を始めてみましょう。
参考:一般財団法人国際教育振興会日米会話学院「英語力をつけるには何時間あれば大丈夫?」
30代から英語学習を始めるなら、どれくらいで英語が身につくのでしょうか。
アメリカ国務省外交官養成局(FSI)が公表している資料によると、日本人が英語を学習する場合、日常会話やビジネス会話レベルになるまでには、トータルで約2,200時間の学習時間が必要です(出典:Foreign Language Training – United States Department of State)。
30代から始める場合、すでに学生時代にある程度の基礎学習が済んでいるので、時間が経過していることを加味しても、1,000時間はクリアしていると考えられるでしょう。
そうなると、30代の学習開始時点から英語習得までに必要なのは、残り1,200時間ということになります。1日1時間学習した場合、約3年3カ月かかる計算です。
【30代が英語習得総時間(2200時間)を達成するのに必要な学習時間】
(1)日常会話・ビジネス会話レベルに必要な総学習時間 | 約2,200時間 |
(2)2,200時間から学生時代の1,000時間を差引 | 2,200時間ー1,000時間=1,200時間 |
(3)1日1時間学習する場合、1,200時間達成に必要な日数 | 1,200時間×1日=1,200日1,200日=3年3カ月 |
途中の過程では、英語学習を始めて約3カ月で成長を実感し始め、約1年ほどで簡単な会話はできるようになるでしょう。
ただし、学習スタート地点の英語力や進み具合によって個人差がかなり大きくなるので、あくまでも目安としてお考えください。
30代が英語を始める場合、何から取り組んでいけばいいでしょうか。
まずは、自分で少しずつ始めてみるか、スクールに通うかを決めましょう。
独学が向いているケース |
・自分のペースで学習したい・コストをかけたくない ・自己管理能力が高く、モチベーションを維持することができる |
スクールが向いているケース|迷うならこちら! |
・時間がないので効率よく学びたい ・自分に合った学習プランを立ててほしい ・自分一人ではモチベーションを維持するのが難しい |
迷うなら、スクールを利用することをおすすめします。
何かと忙しい30代なら、予算をかけてでもプロの力を借りた方が、限られた時間で最大限の効果を得やすいでしょう。
それぞれの方法において、英語学習の始め方について紹介します。
自分で勉強する場合、まずは単語を覚えて語彙力を増やすところから始めましょう。
英語学習の進め方に年齢は関係ありません。英語習得は、インプットとアウトプットをバランスよく学ぶことが大切です。
▼用語解説
アウトプット:スピーキング・ライティングなど、覚えた知識を使うこと インプット:単語・文法暗記・リーディング・リスニングなど、情報を収集し、記憶すること |
しかし、そもそもインプット量が少ないとアウトプットができません。
そのため、学び始めの頃は、インプット学習に比重を置き、語彙力を増やすことで英語力の土台を固めていくことが大切です。
単語の学習方法については、下記記事で詳しく紹介しているので、あわせてご確認ください。
▷英単語の勉強法・覚え方で効果的な5つのステップと対策まとめ
語彙力が増えてきたら、徐々にアウトプットの割合を増やしていきましょう。
英語習得までの理想の学習過程を下記にまとめたので、参考にして進めてください。
【英語習得までの学習過程】
STEP1.単語・英文法を中心に学び、基礎力をつける(目安:~3カ月) STEP2.リスニングやリーディングの割合を増やし、インプット量を増やす(目安:3カ月~半年) STEP3.スピーキングやライティングの割合も増やし、アウトプット量を増やす(目安:半年~) |
学習計画については、下記記事で詳しく紹介しています。
▷英会話学習でおすすめの勉強法・習得までのステップを解説【初心者でも上達】
プロのサポートを受ける場合は、自分に合ったスクール選びから始めましょう。
スクールには下記の種類があります。
【自分に合った英語スクール選び】
スクール | おすすめケース |
英会話スクール(通学型) | ・対面のレッスンを受けたい ・仲間と一緒に学びたい |
英会話スクール(オンライン) | ・場所や時間に縛られずレッスンを受けたい ・マンツーマンレッスンがいい |
英語コーチング | ・専属トレーナーがほしい ・料金が高くても、短期間で効率良く学習したい |
英会話スクールを選ぶ場合、効率良く学ぶためには、自分に合った学習プランを提案してもらえるところがおすすめです。
最初のカウンセリングを重視し、一人一人に合わせたカスタマイズが可能なところを選ぶようにしましょう。
【Aloha Englishなら質の高いカスタマイズ指導で、30代の英語学習を全力サポート!】 オンライン英会話スクール《Aloha English》では、一人一人にマッチングした教師とカリキュラムで、生徒さまの英語力アップをサポートしていきます。 下記体験談では、3人の子どもを育てるワーキングマザーの学習者さまが、英語力アップさせた成功事例を紹介しています。当スクールのカスタマイズ指導により、苦手を克服した経緯も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 体験談 ▷Aloha English英会話「日本人と外国人の先生で協力しながら苦手を克服」 当スクールでは体験レッスンの際に無料カウンセリングも提供しています。どうぞお気軽にお問合せください。 ▷Aloha English英会話 |
英語学習はやみくもに取り組んでも上達しません。
忙しい30代が着実に、そして効率良く英語力を身に付けていくためには、下記ポイントを意識して実践するようにしましょう。
【30代でも英語力が身に付く4つのコツ】
1.明確な目標を持つ 2.完璧を目指さない 3.分野を絞る 4.毎日コツコツと学習を続ける |
明確な目標を持つことは、英語を続けていくうえで非常に重要なことです。
目標がないと、「英語を学習して何になるのか?」と、モチベーションを維持しづらく、挫折につながりやすくなります。
目標があると、目標を達成するための学習計画も立てやすく、何をどのように学習していけばいいのかも明確になります。
目標は長期目標(年単位)と短期目標(月・週・日単位)に分けて設定しましょう。
下記を参考にして目標を設定すると、英語上達の効果がより高まりやすくなります。
【目標の決め方】
長期目標 | ・「いつまでに」「何ができるようになりたいか」を具体的に決める (例:1年後、会社の海外駐在勤務の枠に応募するなど) ・努力すれば達成できる目標にする |
短期目標 | ・長期目標を達成するために、1カ月・1週間ごとの目標を設定する ・具体的な数値を入れるとより良い (TOEIC50点アップするなど) ・短期目標を達成するための学習計画を立て、実行する |
30代が効率良く英語を習得するためには、完璧を目指さないことも大切です。
「ネイティブのような発音を身に付けたい」「正確に話せるようになりたい」と完璧を追求すると、細かい部分も徹底的に学習してかなければいけません。
その結果、英語の上達スピードが遅くなるので、挫折につながりやすくなります。また、失敗したり計画が狂ったりしてしまうと、英語学習がつらく感じてしまうでしょう。
30代に限ったことではありませんが、英語学習は正確さよりも「伝わる」ことが何より大事です。
「間違ってもいいや」「分からないところはひとまず飛ばそう」という、気楽な心構えで取り組んだ方が、長続きしやすくなります。
30代から英語を学習するなら、学習分野を絞って取り組むことがおすすめです。
仕事で活用したいならビジネス英会話、海外旅行をしたいなら旅行英会話と、目標に合わせて学習する範囲を狭めるべきです。
そうしないと、目標に関係ない単語なども覚える必要があり、目標達成まで遠回りになってしまいます。
たとえば、「英語を学習するならひとまずTOEICを受けよう」と考えがちですが、TOEICの内容はビジネス中心であるため、旅行英会話を身に付けたい人には向いていません。
英語を学習していると、ついあれこれと手広く勉強したくなるものですが、特定の分野に絞って学習した方が、効率良く英語を身に付けられるでしょう。
30代が英語を習得するためには、毎日コツコツと学習を続けることも大切です。
30代は忙しいので、つい「仕事がある日は時間がないから、週末にまとめて勉強しよう」となりがちです。
しかし、英語学習においては、集中学習よりも分散学習の方が、定着率が高いことが研究により明らかになっています(出典:Distributed Practice in Verbal Recall Tasks: A Review and Quantitative Synthesis)。
▼用語解説
集中学習:一度にまとめて長時間かけて学ぶ方法 分散学習:複数回に分けて短時間ずつ学ぶ方法 |
また、忘却に関する研究でも、”人間は学習した内容を1日後には67%を忘れ、2日後には72%忘れる”(引用:Über das Gedächtnis. Untersuchungen zur experimentellen Psychologie)という研究結果が出ており、こまめな復習が重要であることを裏付けています。
社会人にとって毎日勉強時間を確保するのは難しいですが、すきま時間を上手に活用しながら、学習を続けていくようにしましょう。
【Aloha Englishなら質の高いカスタマイズ指導で、30代の英語学習を全力サポート!】 オンライン英会話スクール《Aloha English》では、一人一人にマッチングした教師とカリキュラムで、生徒さまの英語力アップをサポートしていきます。 体験レッスンの際に無料カウンセリングも提供していますので、ぜひ一度お気軽にお問合せください。 ▷Aloha English英会話 |
あらためて本文の要点をおさらいしましょう。
英語学習は30代から始めてもまったく遅くありません。
30代からでも英語を習得できることは、知能の変化を調べた研究や、英語開始年齢別の習熟速度の研究により明らかになっています。
また、SNSでも「30代から英語始めたけど身に付いた」という成功談が数多く上がっています。
世間一般で、「英語学習は30代からでは遅い」と言われる理由に対しても、下記のとおり実際には英語習得に問題はありません。
「英語学習は30代からでは遅い」と言われる理由 | 検証結果 |
英語は早期学習じゃないと意味がないと言われるから | コミュニケーション目的なら開始時期は関係ない |
若い頃と比べて記憶力が落ちたから | 単語を覚える「意味記憶」の力は、年齢の変化はない |
忙しくて英語を勉強する時間がないから | 通勤時間・出勤前・家事などの時間を活用して、英語学習を続けている30代が多数 |
30代という年齢に不安を感じている人は多いですが、30代は10代・20代に比べ集中力や理解力も高まり、仕事をとおしてさまざまな経験を積んできたというアドバンテージがあります。
これまで培ったスキルや経験を学習に生かすことで、着実に英語力を高めていくことができるでしょう。
30代から英語学習を始めた場合、日常会話またはビジネス会話ができるようになるまでは、約3年3カ月ほどかかる見込みです(1日1時間勉強した場合)。
30代が効率良く英語を身に付けるためには、下記ポイントを意識して、学習に取り組むようにしましょう。
【30代でも英語力が身に付く4つのコツ】
1.明確な目標を持つ 2.完璧を目指さない 3.分野を絞る 4.毎日コツコツと学習を続ける |
以上、本記事が大人の英語学習に役立ち、あなたがより充実した人生を過ごせることを願っております。
Aloha English英会話の専門家が
英語学習のお悩みや目標をヒアリングし、
あなたにあった学習法をご提案します。
担当者がじっくり日本語でお話をお伺いします。
英語で話すことが苦手な方はぜひご相談ください。
英語の聞き取りに関するお悩みもご相談できます。
英会話力を上げるための方法についてもご相談できます。
Aloha Englishの無料カウンセリングは
オンラインでのお打ち合わせとなります。
3ステップで簡単にお受けできます。
まずはご予約をお願いします。
お客様の都合に合わせて、カウンセリングの日時をお選びいただけます。
予約後、担当者から送られるリンクで
Skypeに接続します。
Aloha Englishの日本人講師に、あなたの目標や学習スタイルに合わせた相談ができます。
60秒で完了する簡単なステップで、
無料カウンセリングの予約が可能です。
コメントを投稿するにはログインしてください。