英語を勉強する方法で、ノートを使って覚える人も多いのではないでしょうか。独学での英語学習や、英会話スクール(オンライン英会話)でのレッスンでもノートを使います。
ただ、勉強したことをノートにまとめてもそれほど学習効果が出ず、「そもそも英語ノートを作り必要はあるのか…?」と疑問に感じることもあるでしょう。
効果的なノートの取り方を知っておくことで、インプット学習などの効率は上がります。ただし、やり方が悪いとただノートに記録するだけで身に付かないので、注意点も確認しておきましょう。
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ノートを使った英語学習の良さやメリットを最初にまとめました。復習のしやすさや、英語学習のモチベーション向上でノートを活用できます。
ノートにライティング・アウトプットすることで、英語知識の整理や復習がしやすくなります。
英語に限らず勉強は一度覚えるだけでなく、理解するまで繰り返し復習する必要があります。学習の振り返りとして、日々勉強したことをノートにまとめると効果的です。
「この前覚えた英単語の活用を知りたい」とか「正しい文法ルールを忘れてしまった」など、英会話で必要な知識を確認できる教材になります。
英会話レッスンでの復習でも、ノートの活用がおすすめです。学んだことをノートにまとめて、難しかった部分や確認したい英語表現を重点的にチェックできます。
英会話スクールでのアウトプットは、復習や予習など繰り返しのトレーニングを続けることで上達します。英語学習ノートでの独学で、短期間での成果が出やすくなるでしょう。
暗記が苦手という人も、英語学習ノートによる対策で覚えやすくなります。長期的な記憶の定着で役立つでしょう。
学習ノートは言わば、英語のアウトプット作業です。英単語やフレーズは、発音したり書いたりすることでより身に付きます。
上記のような例で、自分にとって必要な英語の知識だと思ったら、どのような活用ができるのかライティングで表現してみるとより理解度が上がります。
英語学習ノートは、覚えた英単語の整理でも効果的です。詳しくは以下で説明しますが、英単語を覚えてもすぐに活用できないと忘れてしまいます。
自分自身でカスタマイズした英単語を一覧で確認できると、英語学習中で役立ちます。「こんな表現できなかったけ?」とか「前に聞いた英単語だけど意味は何だっけ?」など、記憶を引き出す作業でも情報整理は重要です。
学習ノートは英語知識の整理だけでなく、日々の学習成果を確認する目的でもおすすめです。
英語学習のモチベーションを上げる方法でも紹介していますが、毎日学習したことの成果や成長を実感することで、今までやってきた勉強方法が間違っていない実証や自信ににつながります。
学習ノートでは過去に勉強したことも遡って確認できます。勉強し始めは簡単な英文しか書けなかったのが、最近では複雑な英語表現を理解できるようになったなど、英語力がアップする過程が見て取れるでしょう。
継続的に学習すると1冊に留まらず2冊目、3冊目…と、学んだことがどんどん積み重なります。学習量が具体的に見えてくることも、達成感・モチベーション向上になるでしょう。
その日に学んだことをすぐノートに残すと、成果を確認できるほか学習計画のチェック・修正もできるようになります。
など、学習記録から新たな気付きが生まれます。そういった意味でも英語学習ノートは役立ちます。
実際に英語学習ノートを作る際、参考になる書き方やポイントをまとめした。自己流でのルール・基準もあるかと思いますが、学習効率を上げる工夫を知っておくといいでしょう。
ノートを見返す時に、大事なポイントを分かりやすくするために複数の色でマーキングします。視覚的な情報の整理でおすすめです。
学習ノートを後から読むと、「どの英単語・フレーズが重要だったのか」忘れてしまうこともあるでしょう。情報量が多いとなおさらで、大事なポイントを赤字や蛍光ペンで目立たせることが大事です。
また、学習ノートに情報を追記することもあり、復習の際に書き留めたいことがあったら別の色でライティングすると見やすくなります。
ただ、色分け・カラーリングの細部まで気を付けるあまり、肝心の内容をあまり理解していない注意点もあります。ノートを作ることが目的でなく、知識のインプット・活用が英語学習ノートの目的です。
そのため、マーキングは多くても2~3色くらいで、あまりこだわり過ぎるとかえって見づらくなったり、デザインばかり気にし過ぎてインプットが疎かになることも考えられます。
ノートのレイアウトは、見やすくシンプルな感じが良いでしょう。よくある例が2カラム(2列)での配置で、ページの左側にメインとなる情報を書き、右側には例文や補足・コメントなどを残すスタイルがあります。
イラストのようなイメージで、学んだことをメインエリア(左側)にまとめて、そこからのアウトプットで作った英語やコメントを右側に書いてみると、復習もしやすくなります。
英語学習ノートでは復習により時間をかけることが望ましく、追記できるような書き方がおすすめです。
読み返してみて「このような類義語があった」とか「この英文は文法的に間違っていた」など、補足や指摘をしたい箇所が出てきます。
その度に追記する必要があるため、行を空けずにギチギチになって書いてしまうと、追記がゴチャゴチャになって分かりづらくなってします。なので、ノートは常に余白を作って書くといいでしょう。
余白を作ることでページ数の消費が早くなる=ノート1冊もすぐ終わります。ノートが勿体無いという意見もあるかも知れませんが、成果物のノート数がどんどん増える=頑張った成果が見えやすくなる良さもありますね(個人的な感覚ですが、たくさんのノートを積み上がると達成感も大きいかも)
学習の注意点でも解説していますが、ノートは作って終わりではなく復習することで効果を発揮します。そのため、何回も見直すことを前提にライティングをしておきましょう。
逆を言えば、ノートに書いている時に全部理解することが難しくても大丈夫です。ある程度英語力が上がったら再度読み直せるように、マーキングをすると学習効率が上がります。
具体的なノートの書き方で、まずは英単語を重点的に対策する方法を以下でまとめました。
英単語では手書きでまとめるより、パソコンなどデータ化で記載する方が便利だったりします。Aloha English英会話で使っている英単語シート(スプレッドシート)も紹介していますので、ぜひご参考ください。
リーディングやリスニングで分からない英単語が出てきたら、英単語リストをノートでまとめると有用なナレッジになります。
などの項目もリストで記録すると、読み返す時の確認や応用などがしやすくなります。
英単語リストは手書きでも作れますが、Googleスプレッドシートなどデータ化することでより便利に整理できます。
などの使い方ができますので、データ化での整理もしてみるといいでしょう。Aloha English英会話で使っている英単語リストのスプレッドシートを、以下のリンクから確認できますので、ぜひダウンロードして使ってみてください!
学習ノートやリストでの英単語対策では、アウトプットの練習も効果的です。
単語をそのまま覚えようとすると、長期記憶になりづらいほか汎用が効かないデメリットが考えられます。
限定された意味しか理解できない恐れもあり、例えば「stable」=「安定した」というつながりだけで暗記すると、「意思の固い」など別の使い方を覚えないままとなってしまいます。
英単語の使い方や理解度を上げるには、ライティングでのアウトプット対策があります。
「stable」という英単語を例に、「My job situation is very stable now.(私の仕事状況はとても安定しています)」や「She is stable.(彼女はしっかりしています)」など、様々なパターンで表現してみると、英会話でも役立つでしょう。
ノート学習では英単語の場合、日本語訳に意識しがちですが類義語のチェックをすると、より理解度が高まります。
また、英語に対する説明を英語ですると、類義語のイメージや英会話表現で良いトレーニングになります。「stable」の説明で「showing little if any change.(変化があったとしても、ほとんど示さない)」など、英英辞典であるような説明をライティングすると上達するでしょう。
学習ノートの活用では、文法やフレーズの習得に効果的です。英語の基礎学習が苦手な方は、ぜひノートを使ってみてください。
初心者にとって、基本的な知識である文法で挫折することが多いです。分からない文法があったら、調べてノートにまとめておくと理解が深まるでしょう。
文法が苦手な人は英語の構文も読み取りづらいため、長文に苦戦します。そのため、ノートで書く時は品詞ごとに分解して、文法や語順の確認をしてみましょう。
英語のリーディング対策で紹介している精読の勉強法でも、学習ノートが活用できます。英文を早く読んで理解するために、一文ずつ確実にチェックします。
文法の学習はライティングだけでなく、発声練習を兼ねたアウトプットもおすすめです。
などの学習効果があり、英文法も覚えやすくなります。
英語表現もノートにまとめておくと、スピーキングの苦手意識を克服できます。
英会話スクールで講師から教えてもらった表現・フレーズをノートに書く際、「具体的にどのシーンで使えるのか」まで整理しておくと復習で役立ちます。
シーン・場面別で英語表現をまとめれば、実際のコミュニケーションで使える知識の引き出しとなります。
英会話レッスンで「こういう表現を英語でしたいのに思い出せない」というお悩みをよく聞きます。
仮に文法や表現をある程度理解できても、英会話の場で使えるスキルでないと役に立ちません。そこで、上記で紹介したようなフレーズ・英語表現をまとめておくことで、ワンパターンだった返答や質問が改善されます。
英語学習ノートでは、日々の学習成果や日記でも対策できます。英語力に自信のない初心者でも、毎日の積み重ねや学習の振り返りで着実に上達できます。
学習記録は、「いつ(When)」「何を(What)」「どのように(How)」学んだのかを意識して、得られたことなどを書き残しておきます。
など、学習した内容や気付きをノートに書いてみましょう。
英語の習得において、自分がどれだけ成長したか確認できると「今までやってきた勉強は間違っていない」自信やモチベーション向上など、前向きな気持ちが得られます。
現段階では苦手な部分があっても、今後理解できるレベルまで至れば問題ありません。学習記録を通して、課題点や成長したことを見つけてみましょう。
自分の英語レベルを確認できる点でも、学習ノートの効果が発揮されます。
例文で使える英単語について、最初は簡単な中学英語レベルだったのが、最近のノートを見ると専門用語まで使えているなど英語レベルが読み取れます。
普段の学習に限らず、その日に起きたことを英語でまとめてライティングする対策もおすすめです。
英語日記の学習は初心者でもしやすく、最初は「I learn ten new words every day.(毎日、10個ずつ新しい英単語を覚えている)」など、簡単な表現で構いません。
英語のアウトプット練習に慣れる上で効果的なので、一日の学習まとめ・総括を英語でライティングしてみてはいかがでしょうか。
英語日記では仕事やプライベートのことを英語表現する習慣がつき、英会話でのフレーズも覚えられるメリットがあります。
英語日記の書き方・学習方法の解説ページもありますので、ぜひご参考ください。書いた英語日記について、スマホアプリなどの添削ツールを使うとより精度が上がります。
学習ノートでの対策方法とあわせて、おすすめのノートも知っておくといいでしょう。個人の好みによって、紙でなくデジタルでのノートも選択肢としてあります。
基本的には、スペースのあるA4以上のノートが一般的ですが、学習スタイルに応じてサイズを使い分けられます。
実際に英語学習ノートを書くとよく分かりますが、情報量が多くなりがちです。2カラム(2列)のレイアウトで書こうとすると、想定よりも狭く感じてしまうことも。
なので、A4のキャンパスノートサイズがサイズ的に書きやすいですね。A5サイズだと窮屈になりがちで、整理できないという人もいます。
ただ、A5サイズの小さなノートは持ち運びがしやすく、電車内やカフェなど外出先で見返したいという時には有用です。
基本的には使う場面や利用のしやすさを基準に、ノートのサイズを選ぶといいでしょう。どちらの方がより学習効果が得られる、など明確な答えはないので好みでOKです。
使いやすさを重視したい場合、ルーズリーフ(バインダーノート)の選択肢もあります。大学になってからルーズリーフを使ったという人も多いでしょう。
昔のルーズリーフはリングが大きく、手に当たって痛い…使いづらいというイメージもありましたが、最近の文房具は改良されています。
など、様々なタイプのルーズリーフがあり機能面において向上しています。
人によっては、高機能のバインダーノートや高価な手帳など、お金をかけて英語学習ノートを作りたいと考えることもあるでしょう。
高いノートを仕上げて、モチベーションを上がる方法も一つの手です。ただ、一つ認識しておくべことで、学習ノートは1冊だけでなく何冊も書いて積み上げていくものです。たくさんのノートを想定して、100円ショップで売っているような文房具をどんどん消費していくのもありですね。
スマホやノートPCで情報をまとめるデジタルノートも、使いやすさという点でおすすめです。
などの良さもあり、普段の生活でパソコンを使っている人であればデジタルノートを使いこなせるでしょう。
クラウド型のデジタルノートが便利で、GoogleドライブやEvernoteなど複数の端末で共有できるものもあります。スマホでメモした内容をノートPCで確認できるなど、管理がしやすいですね。
また、英単語のスプレッドシートも上記でご紹介しましたが、調べたい英単語やフレーズなどを検索機能ですぐ確認できるのもデジタルのメリットです。
ただ、デジタルでなくあえて紙に書くノートを使う利点もあります。
手書きの方が慣れており、自分なりにアレンジした図解やイラストで覚える方がやりやすいという方は、紙のノートをおすすめします。
適材適所として、紙とデジタルの両方を使うのも効果的です。メインの学習ノートはルーズリーフなどを使い、英単語リストやシーン別の英語表現メモなど、データ化で分かりやすくまとめる方法もあるでしょう。
英語学習ノートでの勉強を実践しても、なかなか効果が出ないケースも考えられます。その場合、根本的な学習方法や課題もあるので、以下を確認しておきましょう。
学習ノートの失敗例でありがちなのが、作って終わりになってしまうことです。作りっぱなしで活かせていないと、もったいないですね。
学生の頃、授業で書き取ったノートや試験対策用のノートを作っても、なかなか覚えられずテストの点数が悪かった…という経験をされている方もいるのではないでしょうか。
学習用のノートを作ることに注力し過ぎて、復習の余力がなくなってしまうとインプット学習が進みません。英語学習ノートは復習することを前提に取り組むといいですね。
学習ノートでの復習では、分からない部分があったら追記しながら覚えていきます。1回や2回の復習ではなく、全てを完璧に理解するまで何回も復習するのが望ましいです。
1回の復習で全部覚えようとすると大変なので、「今回は時制の文法だけ覚えておこう」とか「難しいこの英単語はまだ後回しにしよう」など、コツコツとインプットするのが負担にならなく身に付きます。
学習ノートにとりあえずメモをしてみたものの、英語の意味や文法の構造が分からない…というのも要注意です。
書くことに集中するのではなく、書きながら理解することが大事です。
マーキングやカラーペンの細部をこだわるより、要所の分かりやすさを優先します。たとえ綺麗に書けているノートでも、何が大事なのか・覚えるべきなのかがブレてしまうと勉強が進みません。
ライティングのアウトプットは、学んだ知識の整理です。自分にとって把握できる内容であれば、レイアウトや字はある程度汚くても大丈夫です。
書いて満足するのではなく、書きながら頭の中でも常に考えるようにすると習得度が上がるでしょう。
英会話の習得において、学習ノートではあまり効果が出ない…という人は必要なトレーニングが不足しています。英会話スキルを上げるには、ライティングだけでは足りず発音やリスニング・スピーキングなど総合的な対策が必須です。
英語学習で挫折する傾向でも、英会話習得を目的にした学習不足など挙げられます。あくまで学習ノートは一つの方法で、これだけでなく様々な英語スキルを身に付ける勉強を独学でしてみましょう。
正しいやり方であれば、英語学習ノートは日々の独学や英会話レッスンの復習・理解で役立ちます。何冊もノートができれば、それだけ自分にとっての知識・努力の成果になりますので、まずは1冊全て埋めることから目指してみましょう。
英会話の習得で必要な独学など、実践的なノウハウも関連記事で紹介しています。英語をなかなか話せるようになれない初心者でも、原因と対策を知っておけば克服できますのでぜひお読みください!
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