英語の名詞は「Jessica」などの人名や「photograph」などの物など、様々な人・物体・事柄について表現します。
名詞単体でそれぞれ意味はあるものの、「Jessicaはピアノが得意です」とか「そこに写真があります」など、一つの英文として伝える場合には、動詞や形容詞・他の名詞と組み合わせる必要があり、その性質は日本語と同じですね。
ただ、英語の名詞には日本語とは違うルールがいくつかあり、
などなど、詳細の分類について知っておくと、より英語表現が楽になりますので一通り確認しておきましょう。
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名詞は「名を示す」品詞で、人だけでなく物や抽象的な存在・事柄についての名前について、一通り名詞にカテゴライズされます。まずは名詞に関する基本的な情報から確認しましょう。
名詞は人だけでなく物や事柄など、様々な対象がありますが一例をまとめました。人や物は数えられないほど多数の種類がありますので、品詞の中でも名詞は特に多いです。
名詞に該当するもの | 具体的な名詞例 |
人に関する名詞 | Taro/Mary/group |
物に関する名詞 | carrot/book/hamburger/water |
抽象的な存在・事柄の名詞 | meeting/sincerity/trust |
名詞そのものを英語に訳した場合、「noun」と言います。また、代名詞は英語で「pronoun」と言い、名詞の代わりになるという意味ですね。
文法のことを英語で話す機会はあまりないですが、参考までに覚えておくと良いでしょう。例えば、「The word ‘Cinnamoroll’ is a noun」で「シナモロールという言葉は名詞です」と伝えられます。
英語には動詞など別の品詞もありますが、過去形や未来形による時制の変化を受けない特徴がありますね。動詞の場合、「go」が過去形で「went」に変わるなど、時制によって使い分ける必要がありますが名詞は特に気にしなくてOKです。
ただ、名詞は複数形にすると日本語で「妹」が「妹たち」と言い方が変わるように、「sister」→「sisters」の語形変化はあります。名詞を数える・数えないの問題に関して、詳しくは次の可算名詞・不可算名詞にて解説しております。
それと、原則として名詞は形容詞や副詞と違って、他の品詞を修飾する役割は本来ないですが、例外として名詞と名詞をセットにする形容詞的用法や、名詞を所有格にして説明する方法など、応用テクニックもありますね。
dog food(ドッグフード)
→名詞で名詞を修飾する方法
Mary’s pen(メアリーのペン)
→所有格で他の名詞を説明する方法
詳しくは所有格の使い方・文法の解説ページでも取り上げていますので、ご参考までに。応用表現もありますが、まずは名詞としての使い方や、基本的な文法をチェックしておきましょう。
英語の名詞は多数ありますが、まずは大枠で分類すると以下の基準があります。ざっくりとした分類や、日本語にはない名詞の考え方についてご説明します。
名詞について、一般名詞と固有名詞でまず分類できますが、固有名詞は基本的に一つしか存在しない人や場所などを示します。
Alicia bought a carpet.(アリシアはカーペットを買いました)
→「アリシア」が固有名詞で、「カーペット」は一般名詞
The population of Japan is over 100 million.(日本の人口は1億人以上です)
→「日本」が固有名詞で、「人口」は一般名詞
このように、固有名詞と一般名詞には以下のような違いがあります。
人名や国名など大文字で書き始めるのは見慣れていると思いますが、ほかにも単数であっても「a」や「the」などの冠詞も不要です。冠詞がつかないケースや使い分けについて、「a」と「the」の違い・見分け方解説ページで取り上げています。
また、英語の名詞の区別で難しいのは可算名詞と不可算名詞の違いですね。可算・不可算は日本語にはあまりない概念なので、「数えられない名詞って何?」と今一つイメージがわかない方もいるかもしれませんが、簡単な例を見てみましょう。
不可算名詞では抽象的な存在や、1個・2個と数えられないものを基準にしています。
「情報」や「油」も一つや1リットルなど、数えられる単位自体はあるのですが、「本」や「女性」などのように個体1つで明確な区切りがあるかどうか、というポイントで可算名詞と不可算名詞が区分されます。
詳しくは以下の関連記事でも解説していますので、あわせてご確認くださいませ。
固有名詞と一般名詞、可算名詞と不可算名詞の2区分でご紹介しましたが、英語の名詞ではさらに5種類まで分類できます。表でまとめまると以下の通りですね。
固有名詞 or 一般名詞 | 可算名詞 or 不可算名詞 | 5種類ある名詞の区分 |
一般名詞 | 可算名詞 | 普通名詞 |
集合名詞 | ||
不可算名詞 | 物質名詞 | |
抽象名詞 | ||
固有名詞 | 固有名詞 |
固有名詞は上記でもご紹介しましたが、含めた5種類の名詞区分について一つずつご説明いたします。
普通名詞は「dog」や「man」「spoon」など、生物や物体で一般的な種類のくくりを伝えられるものを示します。
Maria is a cool woman.(マリアは頭の良い女性です)
この例文で「Maria」は特定の相手を示しているので固有名詞ですが、「woman」は女性という一般的な名称なので普通名詞に該当します。また、普通名詞は可算名詞ですので「a cool woman」と冠詞をつけたり「dogs」と複数形での表現もしますね。
例えば「family」や「team」など団体の名詞もありますが、こちらは集合名詞に当てはまります。人や物が集まった名詞が集合体ですが、以下のような使い分けができます。
Our team has a meeting every morning.(私たちのチームは毎朝ミーティングをしています)
→チーム全体の内容を説明しているので、単数扱いの集合名詞
Our team are all diligent(私たちのチームはみんな勤勉です)
チーム全体のことや、一つのまとまりを伝える場合には単数形になりますが、チーム一人一人のことに触れる場合には「一つ」のチームでも複数形で表現しますね。
グループ全体を強調したいか、またはグループに属している一つ一つを対象に説明したい場合に応じて変化します。この考え方はThere is・There are構文の使い方にも関連します。
また、集合名詞も可算名詞に該当しますので、グループのまとまりで複数ある場合は「two teams」など数えられます。
一方で、具体的な物や物質的な確認はできるものの一定の形がなく、明確な区切りがない物を物質名詞といいます。代表例が「water」や「money」「sugar」などがあり、どれも視覚的に確認できる物ですが、1つ・2つとは数えられない不可算名詞に分類しますね。
Both money and friendship are important.(お金と友情はどちらも大切です)
こちらの例文だと「money」は物質名詞で数えられないので、冠詞はつけていません。また、「friendship」も同じく不可算名詞ですが、物体ではなく概念の扱いなので、次で説明する抽象名詞に該当します。
液体や材料などの物質名詞で、具体的な数量について表現したい場合「sugars」や「waters」などの表記はできませんが、「A glass of water」(コップ一杯分の水)など、単位の基準も説明してあげることで伝えらえますね。
抽象名詞は具体的な物ではなく、感覚的な存在や抽象的なものを対象にしています。分かりやすい例では「information」や「homework」のほか「madness」など感情的な表現もありますね。
I don’t understand your advise.(私にはあなたの助言が分からない)
→「advise」は抽象名詞
また、friend(友達)からfriendship(友情)に派生するものや、mad(無謀な)からmadness(狂気)など、別の名詞や形容詞に由来している抽象名詞も多いです。
抽象名詞も不可算名詞ですが、特定の対象を指示している場合には「Please check the information」(こちらの情報を確認してください)など、「the」がつく表現も自然ですね。
上記の4種類は一般名詞に該当する一方で、固有名詞は上記にて説明した通り、人や物など特定の対象としています。
「Tokyo」など語頭を大文字にすることや、単数でも「a」「an」「the」の冠詞を付けないルールがありますね。
また、「I」や「You」などの代名詞もありますが、これは名詞の代わりになる役割で正確には名詞とは違う品詞です。
Robert is an office worker. He will change jobs next year.(ロバートは会社員です。彼は来年、転職をするつもりです)
→代名詞の「He」は固有名詞の「Robert」の代わりになっています
同じ名詞を繰り返したくない場合、人称代名詞に該当する「He」や「She」を使ったり、物など対象とする場合には「it」が使えますね。
名詞の種類について一通り説明しましたが、名詞を使う位置・語順や名詞以外の品詞でも名詞の働きをする用法もあります。
名詞は他の英単語・品詞との関連性がより強いので、応用テクニックなども確認しておくとより柔軟な表現ができるでしょう!
名詞は主語や目的語など、様々な役割があり以下で例をまとめました。
This book is very useful.(この本はとても役に立ちます)
→主語の役割をする名詞で、文頭にきます
I don’t like your dog.(あなたの犬は好きではありません)
→目的語の役割をする名詞で、動詞などの後に来て説明をします
He studied English at home.(彼は家で英語の勉強をしました)
→場所や時間などを示す役割で、前置詞の後に置きます
Emily’s cat is always energetic.(エミリーの猫はいつも元気です)
→所有格で、名詞の前に置いて修飾します
単体で表現する場合には文頭に置いたり、文章全体や動詞を修飾する働きがあります。また、名詞を所有格にすることで別の名詞も説明できますが、詳しくは英語の所有格の使い方・基本的な例文にてご紹介しています。
名詞とあわせて表現する品詞では形容詞のパターンが多く、以下のように形容詞+名詞のセットがあります。
形容詞に限らず「very」や「too」などの副詞も名詞を説明でき、詳細はveryとtooの使い分けでも取り上げています。
また、名詞の形容詞的用法もあり、例えば紙細工のことを「Paper craft」と呼ぶように名詞の「paper」が「craft」を修飾する形容詞的な働きもあります。日本語でも「とんかつソース」など、名詞と名詞とあわせた一つの言葉があるように、英語でも形容詞的用法は自然に使われますね。
名詞の中でも可算名詞に該当する普通名詞や集合名詞など、単体の場合には「a」や「the」などの冠詞を使いますね。ただ、「a」と「the」はどちらでも使って良いわけでもなく、以下のようなルールがあります。
細かいルールですが、「a」と「the」は意味があった上で使い分けていますので、理解しておくと名詞とあわせてより正確な英語表現ができます。関連記事にてぜひ、お読みくださいませ。
また、本来は名詞でない別の品詞でも語形変化で名詞の役割になるものもあり、分かりやすい例が動名詞・to不定詞です。
動名詞(動詞+ing形)や不定詞(to + 動詞の原形)で、「〜すること」と名詞として使う用法も覚えておきましょう。
動詞ではing形やto不定詞で名詞的用法が可能ですが、ほかにも動詞を名詞化する方法・用法があります。
元々動詞の言葉で「-tion」や「-ment」を後ろにつけることで、名詞化する言葉がありますね。ビジネス用語で使う「コミットメント」も、動詞の「commit」から派生しています。それと、英語には動詞と名詞で同じ形で使う単語もあり、冠詞をつけることで名詞として扱えます。
また、一つの文章についても「that」や「if」で名詞として表現する名詞節も英会話で使えますね。
I don’t agree that she will go abroad.(彼女が海外へ行くことに賛成しません)
→that節以降が名詞として扱われています
I don’t know if he comes on time.(彼が時間通りに来るかどうかは知りません)
→if節以降が名詞の役割(〜であるかどうか)
「if」は仮定の話をするイメージが強いですが、「〜かどうか」を名詞節で表現できます。
名詞では単純な人や物の名前だけでなく、動詞や形容詞など他の品詞と関連することで、様々な英語表現を理解することができます。また、固有名詞と一般名詞・可算名詞と不可算名詞の違いや細かい分類まであり、冠詞の使い方も意識する場面がありますね。
より英語の基礎や品詞・構文などを学習したい場合、文型や基本動詞なども見ておくとシンプルな英語表現から復習できますので、参考記事から確認してみてはいかがでしょうか。
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