看護師として海外で経験を積むには、ワーキングホリデーや留学という選択肢以外に、インターンシップという方法もあります。
海外看護のインターンシップでは、これから英語力を身につけたい方や短期間の海外生活を体験したい方におすすめですが、インターンシップでも費用が高いという注意点があります。
こちらのページでは、これから海外での就職や移住を検討している看護師の方や、国際看護のインターンシップについて興味がある方向けに、メリットやデメリットなどを解説していきますね!
※この記事は2020年7月に執筆したもので、コロナウイルスの影響もあり海外渡航が難しい状況ではありますが、今後のライフプランや海外移住について検討されている方は、今からでもインターン・ワーキングホリデーなどの準備はできますね!
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看護師で体験する海外インターンシップは、ワーキングホリデーや留学とは異なり、看護師や看護助手として働くための研修を受けることが目的となります。
そのため、海外インターンシップでは有給で働けたり、看護師に限定したインターンシップのプログラムで医療や看護の現場で経験を積むことができますね。
看護インターンシップの具体的なプログラム例については、以下の通りです。
看護インターンシップでは、語学と実習(看護師資格の取得)両方のプログラムを受講することができるため、英会話スキルがない方でも現地で学ぶことができます。
言わば、語学留学と資格取得・実習を兼ねることができるのが、海外インターンシップのメリットですね。
ワーキングホリデーとインターンシップで、どちらも海外で働くという共通点はありますが、以下のような違いがあります。
ワーキングホリデー | インターンシップ | |
ビザの内容 | ワーホリビザでは年齢制限・過去にワーホリビザで入国したことがないことなどの条件あり | 短期就労ビザで比較的取得条件が緩い |
渡航前の手続き | ビザの手続き・滞在場所探しなどを対応 | 就労先を決定できれば。企業側に対応してもらえる |
仕事の探し方 | 現地で求職活動・アルバイト探し | 渡航前から海外企業で働ける(無給の場合もあり) |
ワーキングホリデーの場合、就労状況に関わらずビザが有効なので現地で探す方もいますね。対して、海外インターンシップでは就労ビザの発行が必須となりますので、海外での働き先が決まれば渡航できます。
ワーキングホリデーや留学という選択肢もある中で、インターンシップを利用して海外の看護師資格を取得・就業するメリットについてご紹介します!
海外インターンシップがおすすめな方の特徴についてざっくりお伝えしますと、以下のような感じです。
看護インターンシップでは英語学習やインターン実習など、決められた期間でのカリキュラムが明確になっています。
ですので、現地の病院や看護施設で働けるために語学研修を受けつつ、資格取得コース修了までしっかりと勉強することが求められますが、『看護師として海外で働きたい!』という明確な目標がある方であれば目的意識がしっかりしているので、海外インターンがおすすめです。
海外インターンシップでは現地での就業先が用意されているため、やりがいの仕事を経験できたり、海外での労働・日本との違いについて体感できます。
また、現地で働いた企業・職場とのネットワークを活かして、インターンシップが終わってからの就職活動や帰国後のビジネス・起業を計画することも可能です。
ワーキングホリデーでは旅行気分で過ごす渡航者も多く、目的を見失って時間を無駄に過ごすリスクもある反面、今後のライフプランや仕事に関するゴールがある方であれば、海外インターンシップで充実した経験が得られるでしょう。
海外インターンシップで成功する方は、「日本で英語を勉強しようと思ったけど、なかなかモチベーションが出なかった」とか、「海外で働きたい希望はあったけど、行動に移せず日本で看護師の仕事を惰性で続けていた」といったケースが多いですね。
決められたカリキュラムをこなして、看護助手の資格を絶対にとって就職するといった目的を達成しなければいけない環境に身を置くことで、英語力アップや業務スキルの成長が見込めます。
英語学習は日本国内の英会話スクールや独学でも可能ですが、英語を使わざるを得ない状況で、集中的に英語学習をしたいという方は、インターンシップを活用できるでしょう。
また、インターンシップを通して医療現場の実習も体験できますので、日本との医療スキルの違いや看護師の役割など学べます。日本と海外では医療に対する捉え方や倫理など、様々な場面で異なる部分がありますね。
特に、2020年より世界各地で流行が進んでいるコロナウイルス感染症をきっかけに、医療環境や自身の仕事に対する考え方が変わったという看護師さんも中にはいるでしょう。
現在では、看護師さんへの負荷やストレスが非常に強くなってはいますが、将来的には海外の医療現場も知って学びたいという目的や、コロナウイルスが落ち着いた頃になって、グローバルな視点で仕事を続けないなど、多種多様な看護観を知っておきたいという場合にも海外インターンは役立ちますね。
▷関連記事:海外で看護師として働く方法・給料の相場は?
一方で、海外インターンシップでのデメリットもまとめてみました。インターンシップでは語学研修も受けられる反面、初期費用が200万円以上かかるケースもあるので、よく検討してみるといいでしょう。
看護インターンシップでは様々なカリキュラムがありますが、共通することとして初期費用が高い点があります。通常、海外インターンシップでは以下のような費用がかかりますね。
これだけの費用はトータル、安くても100万円はかかります。それに加えて、航空券の代金やビザ申請日、現地の生活費なども考慮すると、年間200~250万円ほどかかるでしょう。
海外インターンシップでは看護師資格の取得カリキュラムも万全など安心できる面もありますが、その分サポートしてくれるエージェントから多額の費用を取られるので、慎重に検討しておいた方がいいですね。
また、海外インターンでよくある失敗として、現地の語学学校に通っても英語力が上がらず、海外で働けるだけの英会話スキルが身につかず帰国したというケースがあります。
ワーホリで必要な英語力のページでも解説していますが、仮に語学学校で英会話の勉強をしたとしても、看護実習や仕事などの場面で日々英語を使わないと上達しません。
そのため、海外インターンで現地に行ってから英会話を一から勉強をするのはリスクがあります。事前に英会話学習をしてある程度話せるように準備をしたり、まずは短期留学で英会話を集中的にマスターするのも手ですね。
看護インターンシップのサービスでもよく、語学スクールと資格取得カリキュラムのセットになっていることが多いですが、慣れない海外で看護師資格の勉強と英会話学習を並行して進めることはかなりの労力・負担がかかります。
自分の英語力に不安がある方は、Skypeなどネットでできる英会話で少しずつ学習していくことをおすすめします。海外インターンシップの高額費用より、事前に英会話で通って学習していく方が安く済むメリットもありますね!
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看護師の海外インターンシップの内容やメリット・デメリットについてご紹介しましたが、看護インターンシップのプログラム・カリキュラムを調べている方で注意するべきポイントをまとめますと、
といった点を確認しておくといいですね。看護師経験のある方でも、海外で看護師資格を取得する上では最低限の英語力がないと厳しく、海外インターンが役に立たなかったという結果になってしまう可能性もあります。
それを、「語学学校に数ヶ月通えば大丈夫!」と簡単な説明で片付けてしまうインターンシップは、そこまで信用はできないですね。
日本で独学やオンライン英会話である程度英語力を身につけておけば、ワーキングホリデーの方が費用が安く済むほか、仕事の選択肢が広がるのでやはり事前の英会話学習が重要です。
特に看護師経験のある方であれば、オーストラリアでワーキングホリデーを経験しておくといいですね。医療施設でのボランティアやベビーシッター・オーペアでの仕事を通して、看護師としての経験を積んだり英会話を実践すると短期的に成長できるでしょう。
海外の語学学校・研修を受けておけば大丈夫、という受動的な考えでなく、勉強してきた英会話を仕事で活用してみる!という積極的な姿勢こそ重要です。
無料で参加できるワーホリ・留学セミナーを活用するほか、看護師としてのキャリアを磨くためにワーキングホリデーの下調べや英会話学習を初めてみてはいかがでしょうか。
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