おもてなしに関する英語表現は、幅広いシーン・場面で役立ちます。日本でのおもてなし文化を実践して、海外の人に良く思っていただこうという気持ちもあるでしょう。
など、おもてなしの英語表現について気になるポイント・使えるフレーズをまとめました。
また、日本と海外におけるおもてなし文化の違いや、日常英会話ができるようになるためのポイントも紹介しますので、ぜひご参考ください。
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はじめに、おもてなし精神・おもてなし文化に関する英語での言い方・表現をご紹介します。
おもてなしについて、2013年の流行語大賞にもなった滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」の印象もあるでしょう。
海外・英語でおもてなしを言う場合には、「hospitality」という英単語がしっくりきます。他にも、以下のような英語表現があります。
複数あるおもてなしの英単語の中でも、「hospitality」では「親切・手厚いもてなし」や「厚遇」といったニュアンスもあり、おもてなしの文化に最も近い表現となります。
また、シンプルに「welcome」の表現で伝わります。「ようこそ!」といった汎用的な意味のほか、「喜んでおもてなしをする・歓迎する」といった意味があります。
また、東京五輪招致のプレゼンで披露した滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」も、記憶に新しいかと思います。
プレゼンでは流暢なフランス語で話されていましたが、英訳で掲載された海外のメディアサイトを参考になると、おもてなしは「selfless hospitality」で表現されていました。
Japanese TV presenter Christel Takigawa spoke of Tokyo’s “selfless hospitality,” which dates to its ancestors, mentioning that $30 million in lost money was turned into police last year.
▷引用元:Tokyo wins 2020 Olympics over Istanbul, Madrid
「selfless」は「無私無欲・見返りを求めない」といった意味になるので、利益や損得勘定を考えない無償でのおもてなし精神に近いニュアンスではないでしょうか。
上記でも紹介したように、おもてなしは「親切心・手厚さがこもった歓迎」を意味して、日本らしい文化だと捉える人も多いでしょう。
もちろん、海外でも歓迎する気持ちやおもてなしの考え方はありますが、日本と文化的な違いはあります。また、日本のおもてなし文化でグローバル的に評価されるポイントなどもまとめました。
日本だけでなく、海外にもおもてなしの文化はあり「ゲストを待遇・歓迎する心」は共通しています。
ただ、おもてなしの方向性は国によって異なり、例えば物質主義・量を重視するアメリカでは、例えばホテルなどでドリンクサービス・ルームサービスで多くの食事ができるなど、満足できるポイントもあります。
多くの物・プレゼントを与えることを重視している一方で、接客はフランクだったりもします。どの要素に「hospitality」を感じるか、カルチャーの違いがあるようです。
日本のおもてなし精神は、接客業において特にイメージ・印象が強いです。
デパートでのおもてなしや、旅館・ホテルでのサービス・お見送りなど、丁寧な接客において外国人観光客から好印象を持つことがあります。
ただ、丁寧な接客・サービスにあまり馴染みのない外国人にとって、日本のおもてなしが過剰だというイメージもあります。
日本人にとって割と当たり前な対応でも、海外の人は違和感を覚えるかもしれませんね。
また、逆の立場になって日本人が海外旅行をする際、海外の緩い接客対応に気付くことも多いです。
だるそうに接客したり、友達感覚で気さくに話してくる現地の人を見ると、「マナーの悪さを感じる」という捉え方もあれば、「接客が過剰過ぎる日本よりも、気軽にお店に入れるから良い」といった考え方もあるでしょう。
日本のおもてなし・接客は良い印象だけでなく、外国人観光客にとって不便だと感じるシーンも中にはあります。
地域によっては多言語化(ローカライズ)されてないことや、日本の言語や文化に慣れていない観光客の視点からすると、苦労する面が考えられます。
言語面での課題もあり、英語圏のネイティブにとってフランス語やドイツ語などは比較的理解できますが、日本語は推測が難しい言語であり、英語での案内がないと電車など交通機関の利用も大変です。
また、海外旅行や出張などで気づくことですが、日本と海外における空港サービスの差もあります。
日本の空港は羽田・成田・関空など清潔や安全性などで評価されている一方で、利便性の課題が挙げられます。
外国人旅行者にとって、「どうして空港に着いてから市街地までこんなに時間がかかるのか?」とか「保安検査待ちだけで1時間以上も並ぶなんで信じられない!」などの不満もあるでしょう。
このように、海外へ行く機会がありましたら空港や施設などのクオリティについて、日本と比較してみると新たな発見があるでしょう。日本が良い・海外の方が良いということだけでなく、それぞれのカルチャーの違いを理解することでよりグローバルな視点・考え方が得られます。
おもてなしの英語表現に関して、来日する外国人観光客向けに役立つフレーズをご紹介します。
日本のおもてなし文化について、外国人への説明を想定した英語表現例をまとめました。
最後の文章は、ニューヨーク・タイムズの記事(1997年4月20日付)から引用しました。翻訳すると、「日本のおもてなしは、単純な英訳語が存在しないサービスの概念・コンセプトであり、心遣いや顧客ニーズへの献身、細かいところまで行き届く配所がこのようなサービスの大事な要素です」と言えます。
ちなみにおもてなしの文化に関して「Omotenashi」というローマ字表記でも、海外で使われているようです。英語で以下のような説明ができますね。
Japanese Omotenashi is deeply ingrained in Japanese culture and to be thoughtful of others. (日本のおもてなしは、日本文化に深く根付いたものであり、他人を思いやることだと言えます)
日本に来た友達や、海外の取引先に対して「あなたをぜひおもてなししたいです!」と伝える英語表現も、実際の英会話で使えるでしょう。
また、「roll out the red carpet」という英語表現もあり、赤い絨毯を転がす=大歓迎をするといった意味になります。東京へ来る友人を丁重にもてなしたい場合、「I will roll out the red carpet when you come to Tokyo.」と伝えられます。
逆に自分が海外で歓迎・おもてなしを受けた場合には、以下のようなお礼の英語表現が使えます。
海外で道案内をしてもらったり、家やパーティーに招待してもらった時などで使えるフレーズですね。
参考までに、外国人観光客向けの接客でよく使う英語フレーズもまとめました。
日本で「いらっしゃいませ!」といった挨拶に相応する言葉や、相手を伺うフレーズなど覚えておくと、「Please let me know if you need anything.」など、困っている海外の友人をフォローできるでしょう。
他にも、相手に「この服が似合っているけどどう?」とか「お探しのアイテムはこれですか?」と確認する際には以下の英語表現があります。
おもてなしの英語表現について、ビジネスシーンや接待で使えるフレーズもまとめした。
相手をフォローしつつ、話しやすい雰囲気を作る上でも英語でのコミュニケーション・伝える方法を覚えておくと役立つでしょう。
接待というニュアンスに近い英単語は、「entertain」が挙げられます。「entertainment」という名詞が日本でも浸透しているように、相手を楽しませる・喜ばせるという意味合いがあります。
また、「treat(ごちそうをする)」や「invite(招待する)」といった表現もよく使われます。誘う・提供するといったフレーズとなりますね。
外国人の取引先に対して、打ち合わせの後にランチやディナーはどうでしょう? と誘いたい時は以下の英語フレーズが使えます。
取引先とのミーティングで想定されるフレーズで、フォーマルな表現を心がけるなら「Would you like to~」や「I’d like to~」の言い方がより丁寧です。
接待・会食中では、食べ物や飲み物がお口に合うかといった確認や、何か欲しいものがあるなどを英語で質問できると親切です。
また、海外の人にとって食べ慣れていない日本食の場合、アレルギーや苦手な食材も想定されますので事前に「Is there anything that you can’t eat?(食べられないものはありますか?)」と確認するとスマートですね。
接待が終わる頃(または終わった後)には、支払いや相手へのプレゼントなどもおもてなしで大事なポイントです。
自分たちが会食の支払いをしたい場合、以下のような英語表現が使われます。
よく接待やビジネスでの会食シーンで、「今回は自分たちが払います」「いえ、それはなりません。ぜひ私が支払いをします!」「とんでもない! お気を遣わず、こちらが…」と、会計を譲らないことがありますよね。
接待先に「We’ll get this.(ここは私たちが)」と、支払いを希望した場合には、「I(We) insist.」と言うことで、自分が払うことを強く主張できます。
それと、接待後に相手へのプレゼントを渡したい場合には、「Here is a small gift from us.(ささやかなプレゼントをどうぞ)」と、「ちょっとした」贈り物的な伝え方ができます。
「This is a small gift for you. I hope you like it.(ちょっとしたプレゼントですが、気に入ってくれるといいですね)」といった言葉をかけてあげると、おもてなしをした取引先からも好印象です。
おもてなしで使える英語表現を一通りご紹介しましたが、他にも英会話で役立つ知識や表現なども確認してみてはいかがでしょうか。
英語を話せるようになるには、英単語やフレーズを覚えるほか、コミュニケーションで大事な相槌やリアクション・アウトプットの対策も必要です。
英語での自己紹介をする機会も多く、初対面の場合には自分のことを英語で話せる準備をしておきましょう。
上記のようなフレーズを自然に使えると、ネイティブとの英会話もスムーズにできます。詳しくは以下の関連記事よりご参考ください。
英語でのおもてなしでは、相手の会話に対する相槌やリアクションも大事です。日本での会話と違って英語では相槌の頻度を少なめにしたり、自分の意見や感情を伝えるリアクションを取るなど重要なポイントがあります。
などの相槌を適度に打つことで、相手からも自分の話をしっかり聞いてくれることの安心感を与えられます。
まだ英会話にあまり慣れていない人や、相槌の英語表現をもっと幅広く知りたい場合には英語の相槌・リアクションの解説ページもご参考ください。
英会話の自信がまだ足りていなかったり、これから英語をもっと話せるようになりたい人は、英語力を上げるための対策も確認しておくといいですね。
自分の英語力・英会話レベルについて、客観的にチェックした上で現状の課題や必要な学習対策を見極めます。
具体的には、TOEICを受けたりオンライン英会話の体験レッスン・カウンセリングで、今の英語力を確認できます。その上で、「英文法など全く分からない初心者レベル」なのか「リスニングスキルが足りない」とか「スピーキングを重点的に対策する」など、優先するべき学習が見えてくるでしょう。
英会話の習得では、インプットとアウトプットの学習による4技能(読む・聞く・書く・話す)の総合的な対策が必要です。
例えば本記事でご紹介したようなおもてなしの英語フレーズでは、覚える(読む)ことも大事ですが、使える英語力にするためには覚えた英語を書いたり話したりするアウトプットの練習が必須ですね。
「具体的な英語力とは?」「英会話をマスターするためのステップは?」など気になる方は、独学でも英語を習得できるノウハウを関連記事からご参考ください。
おもてなしの英語表現を覚えるだけでなく、独学でのスピーキング練習や実際の英会話で使ってみることで、より自然なコミュニケーションができます。
また、ただ覚えて話すだけでなく相手への気遣いや思いやりなど、感情を込めて伝えてみましょう。発音やイントネーションなど下手でも、自信を持って伝えることでコミュニケーションが成立します。
英語を話せるようになりたい目標があるなら、英会話スクールや留学には頼らず独学から英語を身に付けましょう。英語を学ぶ習慣が上達のコツであり、確実に習得できるために大事なことです。
初心者はまず、日常会話レベルの英語力を目指してみてはいかがでしょうか。英語が苦手な人でも、中学英語の文法や語彙力があれば日常英会話なら対応できます。必要なスキルや具体的な対策など、関連ページで紹介しています!
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