「英語が聞き取れるようにならない」
「リスニング力が一向に伸びない」
と悩んでいませんか?
リスニング教材を何度も聞いても英語は聞き取れるようにはなりません。聞こえる音声を正しく音読することでリスニング力は上達していきます。音読をすることがカギなのです。
オーバーラッピングは音読学習でビギナーでも始めやすい方法です。聞こえてくる音声に合わせて音読するため、ネイティブ発音を身につけることができます。
英語が正しく発音できると、驚くほど英語が聞き取れます。当スクールでもオーバーラッピングやシャドーイングといった方法を指導しています。生徒様より「英語がゆっくり聞こえる」と嬉しい評価を頂いております。
この記事ではリスニング力を上げるためのオーバーラッピングの具体的なやり方を詳しく解説します。練習問題をつけているので、実際に記事を見ながらオーバーラッピングに取り組んでみてください。
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正しい方法で音読をするとリスニング力は飛躍的に上がります。オーバーラッピングも音読練習方法の一つです。オーバーラッピングに関する概要と効果について解説します。
オーバーラッピングは初心者でも取り組みやすい特徴があります。TOEICのリスニング対策にも効果的で、リスニングパートのスコアUPが可能です。
学習方法の概要とシャドーイング学習との違いを解説します。
オーバーラッピングを学習する際には英語の音声とスクリプトが必要です。
教材のスクリプトを見ながら、聞き取った音声と同じように、同じタイミングで音読をする方法です。教材の音声とぴたりと合わせながら音読をすることで、ネイティブの発音を身に着けることができます。
オーバーラッピングと似た学習方法にシャドーイングという方法があります。
オーバーラッピングは英語の音声に対してスクリプトを見ながら同時に発音します。一方でシャドーイングは英語の音声に対してスクリプトを見ないで、少し遅らせて発音します。オーバーラッピングに比べてシャドーイングは難易度が高い学習方法です。
オーバーラッピング は普通の音読と違い、聞き取った音を正確に発音しながら音読をするため、英語の聞き取りが向上します。学習効果は主に以下の4つです。
英語発音には特有のリエゾン・リズム・イントネーションがあります。オーバーラッピングはビギナー向けの学習方法とはいえ、反復練習が必要です。継続的に学習することで、英語発音に必要な口周りの筋肉が鍛えられます。口周りの筋肉が発達することで、より正確な発音が身に付きます。
学習前に以下の2つをご用意ください。
この記事では練習問題をご用意しました。練習問題を使いながらやり方について学習してください。ではオーバーラッピングのやり方について詳しく解説します。
音声に合わせて音読してみてください。
オーバーラッピング は教材のスクリプトに書いてある英文をCDや音声で流れてくる英語と同時に音読をする練習です。発音・リズム・イントネーション・スピード・テンポ・感情の起伏を完璧にコピーして音読します。
オーバーラッピング をおこなう際に、ただ音読をすれば良いというものではありません。オーバーラッピング をする前に準備すべき事柄についてもご説明します。
オーバーラッピング をおこなう前に、スクリプトを正しく理解しましょう。意味を理解しないまま練習すると、音のみの練習になってしまいます。意味を理解しておこなうと読解力も合わせて身に付きます。
音声と合わせて音読をする前に、数回普通に音読をしましょう。音読練習が足りないと、音声のスピードに追いつけません。オーバーラッピング をおこなう前に、音読で発音の精度をあげておきましょう。
音読が終わったら、リスニングで音をチェックしましょう。イントネーションや感情の起伏、英語のスピード・リズムも確認すべき事項です。「イントネーションの確認方法」の記事も参照ください。
リエゾンもチェックすべき項目です。リエゾンとはネイティブ発音の特徴でもある「音の変化」です。「3種類の発音変化(リエゾン)」をご参照ください。
注目すべき発音をチェックしたらオーバーラッピング開始します。
オーバーラッピング学習用のスクリプト(リエゾン解説つき文章)と音声をご用意しました。短い英文1題と長い英文2題ございますので、ぜひ挑戦してください。またオーバーラッピングを練習するための教材は「おすすめのリスニング教材」でもご紹介しております。
では練習問題に取り組んでみましょう。
発音のポイントはフラッピングです。「T」の発音を「L」に変えて発音をすることが大切です。
長い文章はスピードについていけるよう何度も音読練習をしましょう。イントネーションをつけて発音することが大切です。
オーバーラッピングはビギナー向けの音読方法ですが、反復練習をしないと成果は出ません。特に最初は音声のスピードについていけない場合が出てきます。原因とその解決策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずはうまくいかない主な原因から見ていきましょう。オーバーラッピング は初心者でも取り組みやすい練習ではありますが、初めはうまくいかないことが多々あります。
スピードについていけない原因の一つとして、口の筋肉は英語発音に適応していないという原因が考えられます。日本語は口を大きく開かずとも会話をすることができます。一方で英語は口を大きく開けなければ、発音できないという特徴があります。
特に口角の部分を大きく広げる必要があるため、英語発音をすると口角あたりの筋肉がひきつってきます。適切な発音をするためには、口角部分の筋肉を鍛える必要があります。
リエゾン(リンキング )と呼ばれる音の連結についても学ぶ必要があります。目で読めば知っている単語なのに、聞き取りをすると、違う単語に聞こえてしまう。これはネイティブ発音の特徴でもあるリエゾンが原因です。「3種類のリエゾン(リンキング )を解説」で、音の連結について詳しく解説しています。
スピードについていけない原因として、教材のレベルが高すぎるという原因も考えられます。TOEICなどの教材は比較的に難易度の高いものばかりです。もしTOEIC教材の音声スピードが早すぎる場合hが、無理せず教材を変える必要があります。
おすすめのリスニング教材は「リスニング教材を選ぶポイント」でご紹介しています。レベル別でご紹介しているので、自分に合った教材が見つかるはずです。
オーバーラッピング がうまくいかない場合は口の筋肉を鍛える必要があります。口の筋肉がついてくるとスピードについていけるようになります。
教材によっては(特にアプリ)音声のスピードを変えることができる教材もあります。もしスピードが合わない場合は、教材のスピードをゆっくりに変えると効果的です。「究極の英語リスニング」は参考書ですが、購入すると無料のアプリがついてきます。アプリ版ではスピードを変えることができます。オーバーラッピング の練習をはじめた手の場合は、特におすすめの教材です。
参考:究極の英語リスニングVol.1 1000語レベルで1万語|アルクショップ
英語を発音する際に口を大きく開けて発音しましょう。口を大きく開けることで、唇周りの筋肉を刺激することができ、英語を発音する際に必要な筋肉を鍛えることができます。鏡をみながらでも良いので、口が大きく空いているかを確認しながらおこないましょう。
「英語発音|4種類ある唇の形」の記事で唇の開け方について解説しています。
英語リスニングは何度も音読を繰り返す。とにかく練習あるのみです。数回の練習では決してうまくいきません。最低でも3か月は音読練習をしましょう。練習した分、必ずリスニングは伸びます。
当スクールで実践したリスニング講座での成功事例をご紹介します。、英語の聞き取りが苦手な人が6ヶ月の短期集中で、あの伝説のスティーブ・ジョブスの15分にもわたるプレゼンを、字幕なしで聞き取ったケースがございます。具体的な事例は以下のリンクをご参考にください。
成功事例でもご紹介している学習方法の中でも特にリスニング力強化に効果的だった学習方法をご紹介します。
リスニングに特化した3つの学習方法
では詳しく解説していきます。
シャドーイングとはリスニングに特化した練習方法です。聞こえた音を少し遅らせて発音をする。オーバーラッピング に少し似た練習方法です。シャドーイングは同時通訳のプロがおこなうトレーニング方法です。効果は絶大です。
シャドーイングの難易度は高いため、シャドーイングを正しい方法でできるように練習が必要です。オーバーラッピング に慣れてきた人はぜひトライしてみてください。「シャドーイングのやり方」で詳しい方法を記載しています。
サイトトランスレーションは通訳者がおこなうトレーニング方法です。英文を意味のあるカタマリに区切り、区切ったカタマリごとに英語を音読、そして日本語に訳す。英語から日本語に訳すときにはできるだけ素早くおこなう。この学習方法をサイトラと呼びます。
サイトラは英語を英語の語順で理解するため、英文の読解力や理解をするスピードが格段にあがります。リスニングやスピーキングでも効果を発揮するため、おすすめの学習方法です。「サイトラの詳しいやり方」をご参考ください。
ディクテーションとは聞き取った英語を書き取る練習方法です。聞き取った英語を一語一句正確に書き取るため、英語を聞くときの集中力が上がります。ディクテーションには以下の効果があります。
リスニング学習に必要な練習方法なので、ぜひ取り組んでください。「ディクテーションのやり方」をご参照ください。
オーバーラッピングとはビギナー向けの音読練習方法です。正しい音読方法で学習すると発音の上達だけでなく、リスニングも大きく改善されます。
オーバーラッピングは聞こえた英語に対して、ピッタリ合わせて音読する方法です。発音だけでなく、リズムやテンポ、イントネーションまでも完璧に真似する必要があります。オーバーラッピング のやり方はシンプルですが、慣れるまでは何度か練習が必要です。うまくいかないときの解決策は以下の通りです。
日本語と英語の発音の方法は異なります。英語は大きく口を開けて発音します。オーバーラッピング を使って何度も練習を重ねれば必ずできるようになります。オーバーラッピングの他にもリスニングに役立つ効果的なトレーニング方法をご紹介しました。オーバーラッピング と併用しながらリスニング力を高めてください。
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