英会話スキルや基本的な英語力をアップする上では、中学英語で習うような基礎文法をしっかり理解しておくことが大事ですが、その名でも過去形の使い方は重要な分野ですね。
英語での過去形では「〜だった」や「〜でした」という意味になりますが、動詞の形が変化するなど文法的なルールについて難しいと感じる方もいるでしょう。
ただ、過去形を使えることによって理解できる英語の幅が広がったり、英会話で表現できることが増えるなどメリットが多いので、過去形の基礎を一通りチェックしておくといいですね!
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過去形に関する一般的な概念・意味についてですが、いわゆる「時制」のルールからいつの話に起きたかを表現できます。
例えば、「私は大学生です」という日本語の文章は「今」大学生であるのでこちらは「現在」の時制だと判断されます。
対して、「私は高校生でした」では昔においての事実であるため「過去」の出来事だとみなされますね。
I’m a university student.(私が大学生です:現在形)
I was a high school student.(私は高校生でした:過去形)
上記の例文について、イラストで表現してみました。リアルタイムで、単位を落とし続けている大学生の視点で「私は高校生でした」と言う場合において、過去形が使われるとのことですね。
また、過去形と関連して継続した動作を表現したい場合には過去進行形の方が適切になります。詳しくは過去形と過去進行形の違いでも解説しておりますが、同じ過去でも「私は英語の勉強をし続けていました」など、続いている出来事は進行形になりますね。
英語の過去形において意味自体は日本語と大体同じですが、動詞が変化する(形が変わる)という大事なポイントがあります。
I went to the hospital last week.(私は病院へ行きました)
You weren’ sick. (あなたは病気ではなかった)
上記は過去形を使った英文例ですが、「病院へ行く」が「病院へ行った」と変化したり、「病気である」が「病気であった」と日本語でも言葉が変わるように、英語でも動詞の形が変わるルールがありますね。
以下では動詞のパターン別で、過去形の変化や英文の作り方についてまとめましたのでチェックしておきましょう!
be動詞の過去形は比較的分かりやすく、以下の通り2つのパターンしかありませんね。
be動詞について、別ページでのbe動詞基礎・使いこなし方でもご紹介していますが、主語の説明(私は〜です)を言う際に欠かせない動詞ですので、使う頻度は多いですね。
I am at home.(私は家にいます)
→ I was at home yesterday morning. (昨日の朝、私は家にいました)
We are happy. (私たちは幸せです)
→ We were happy a few years ago.(数年前、私たちは幸せでした)
このように、be動詞の過去形では「〜であった」とか「〜にいた」など、主語の状態や所在に関して過去のことで表現できます。現在形の「am/is/are」を置き換えるだけの変化なので、そこまで迷わないかと思います。
ただ、「I’m」や「We’re」のように主語とbe動詞をつなげた短縮形において、過去形だと短縮表現できず「I was」や「We are」と言うことも参考までに覚えておきましょう。
過去形でより変化のパターンが多いのが一般動詞で、動詞の後ろに「ed」がつく特定のルールがある規則動詞と、活用・変化のパターンが様々である不規則動詞の2種類があります。
通常形(現在形)では主語によって動詞に「es」や「s」をつける三人称単数ルールもありますが、過去形ではどのような主語でも同じ過去形の動詞が使われますね。
規則動詞と呼ばれる一般動詞では「look→looked」や「talk→talked」など、基本的には動詞の後ろに「ed」がつく変化ですが、動詞原形の傾向によって違うパターンもありますので、一通りチェックしておきましょう。
規則動詞の語尾 | 過去形の変化 | 過去形変化の例 |
一般的な規則動詞 | 語尾に「ed」がつく | look→looked/play→played |
原形の語尾が「子音字+y」 | yをiに変化して「ed」がつく | study→studied/try→tried |
原形の語尾が「短母音+子音字」 | 最後の子音字を増やして「ed」がつく | stop→stopped |
原形の語尾が「e」 | 語尾に「d」だけがつく | like→liked/use→used |
A small incident happened.(ちょっとした問題が起きました)
I studied English last night.(昨夜、英語の勉強をしました)
「ed」に「i」が追加されたり、アルファベット(子音字)を一つ増やすなどイレギュラーな変化もありますが、特定の英単語に限られるほか特定の傾向がありますので使っていくうちに自然と覚えられるでしょう。
それと、上記の過去形変化に該当しない不規則動詞もあり、語尾に「ed」をつける以外の過去形も中にはあります。
ただ、過去形とあわせて過去分詞での変化パターンを見ると、以下の4種類に分類されるので不規則動詞も傾向を見ておきましょう。
そのため、「私は新しいスマホを買いました」と英語で言いたい場合、「ed」を付ければいいから「I buyed a new smartphone.」にする間違いをしてしまう方もいますね。「buy」も不規則動詞ですので、「I bought a new smartphone.」と言うのが正しい表現です。
ほかにも、「cut」や「put」など過去形でも変化しないパターンもありますが、こちらも特定の動詞に限られるのでやはり実践・利用を通して慣れていくのが理解が早いですね。詳しくは一般動詞の過去形・規則動詞と不規則動詞の違いでも取り上げていますので、あわせてご参考くださいませ。
be動詞と一般動詞、それぞれの過去形変化について確認したところで実際に英文でどう使われるか例文を通してチェックしましょう。
英文では通常形(肯定文)の反対になる否定文のほか、疑問文の語順も覚えておくといいですね。
肯定文から否定文に変える場合には、be動詞と一般動詞でそれぞれ変化が異なります。
I was an office worker.(私は会社員でした)
→I wasn’t an office worker.(私は会社員ではありませんでした)
We had a meeting last month at this venue.(この会場で先月、会議をしました)
→We didn’t have a meeting last month at this venue.(この会場で先月、会議をしました)
「did not」の後に来る一般動詞は原形になりますので、「did not had」などは間違いになりますね。また、否定形では「wasn’t」や「didn’t」など短縮して言う場合が多いです。
過去形に限らず、英語全般での否定形について詳しく知りたい方は、否定文の文法ルール・例文にてご参考くださいませ。
それと、過去形を使った疑問文では以下のような語順になります。肯定文とは逆にbe動詞または「Did」が先に来ますね。
Were you at home yesterday?(昨日、あなたは家にいましたか?)
→Yes, I was./No, I wasn’t.
Did she take minutes?(彼女は議事録を取りましたか?)
→Yes, she did./No, she didn’t.
疑問文に対する答え方では過去形の場合、それぞれパターン化されていますのであわせて覚えておきましょう。また、疑問文では「What」などの疑問詞を使うことも多いですね。以下では答え方の例とあわせてご紹介します。
Why were you in the hospital last week?(先週、なんで病院にいたのですか?)
→I visited my grandfather.(祖父のお見舞いに行っていました)
What did you give her?(彼女に何をプレゼントしましたか?)
→(I gave her)a gift certificate.(商品券です)
疑問詞は、通常の疑問文の先頭につけることで「いつ」や「どうして」など、いわゆる5W1Hについて質問することができますね。それと、答え方でも過去形で表現したり、質問されていることだけを答えて内容を省略する会話もよくあります。
英語では命令文を使った表現もあり、例えば「今すぐ彼に電話しなさい」と言いたい場合には「Call him now」と主語を省略した形で伝えることができます。
ただ、過去に関する命令文はなく、基本的には動詞原形での言い方になるため過去形に限定せず、時制は考えず一般的に相手への命令・依頼をする目的での命令形で確認しておくといいですね。詳しくは、命令形・相手への依頼表現のページでご紹介しております。
be動詞と一般動詞の表現について覚えておけばある程度の英語表現は可能ですが、さらに助動詞も使えるようになれば、より英語スキルがアップしますのであわせて確認しておきましょう。
助動詞は簡単に言うと、動詞を助ける・補足するような役割があり「〜するべき」や「〜かもしれない」など様々なニュアンスを付け足します。詳しくは重要な助動詞5種の解説ページにてお読みくださいませ。
助動詞にも現在形(原形)から変化する過去形があり、それぞれ以下の通りです。全ての助動詞で過去形がある訳でなく、「must」と「should」は別の形にて表現します。
助動詞の原形 | 助動詞の過去形 |
must(〜しなければならない:義務) | had to(have toの過去形) |
should(〜するべき:提案) | should + have + 過去分詞 |
can(〜できる:可能) | could |
will(〜だろう:未来) | would |
may | might |
たとえば「should」の過去形では「I should have ate breakfast. (私は朝食を食べるべきだった)」と表現できますね。過去への後悔や義務について言いたい場合で使えるほか、それぞれの助動詞について上のリンクより解説ページにて意味など確認できます。
日常英会話で活用できる助動詞の過去形について、よくある表現では「used to + 動詞の原形」があります。「used to」は過去においての習慣を意味して、「よく〜したものです」や「かつては〜でありました」などの訳し方をします。
We used to go to the cafe.(私たちはよく、このカフェへ来ていました)
I use to be sick.(私はかつて、元気がなかったです)
また、過去の義務表現では「had to + 動詞の原形」も使えるフレーズで「〜しなければならなかった」との意味になります。
you had to report to me.(あなたは私に報告するべきでした)
ただ、助動詞では過去形にしたところで必ず過去の意味になる訳でもなく、推測(〜だろう)の意味において可能性が低くなる傾向になります。
I will see your friends next week.(来週、あなたの友達と会うでしょう)
→確実にそうなる未来の予定
I would see your friends next week.(来週、あなたの友達と会うと思います)
→確実ではないけど、そうなる可能性があることについて表現
また、可能性を意味する「can」でも「could」にすると、確実性が欠けるようなニュアンスになりますね。
I can be dentist. (私は歯科医になれる)
I could be dentist. (私は歯科医になれる可能性がある)
それぞれの助動詞について微妙な使い分けもありますので、have toとshouldとmustの違い・比較ページなどもお読みくださいませ。また、以下の関連記事もあります。
過去形について一通りご紹介しましたが、どのような場面・時制で使うかをしっかり理解しておくことが大事ですね。
自分や相手のことについて過去の内容を話せるほか、リアルタイムで進行している動作やこれから起きること(希望していること)など、それぞれの状況にあわせた時制も知っておきましょう。以下関連記事でまとめておりますので、ぜひご参考くださいませ!
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