クイックレスポンスの英語学習法は効果あり!|効果的なやり方をチェック

クイックレスポンスでの英語学習

英会話で言いたいことを英語でスムーズに表現する上で、クイックレスポンスでの練習が効果的です。クイックレスポンス(quick response)は直訳で「素早い反応・応答」と言うように、英語から日本語(または日本語から英語)へすぐ訳す訓練のことです。

英会話や通訳の練習においてクイックレスポンスは重要で、使える英語を身につけるためにはぜひ実践していただきたい方法ですね。こちらのページでは、クイックレスポンスの重要性や実際の学習手順など解説しますのでご参考くださいませ。

1.クイックレスポンスが効果的な英語練習である理由

英語を学習する目的として、海外の友人と不自由なくコミュニケーションをとれることや、ビジネスシーンでも英語で交渉できるスキルなど様々ありますが、実践的な英語能力を得られる上では勉強方法も工夫をする必要があります。

そのため、文法やリスニングなど基本的な学習だけでなくクイックレスポンスなど応用的な英語学習も大事になりますね。

1-1.英単語や文法・リスニングの練習と「使える英語」は別

TOEIC対策の独学や大学などの授業を通して、英単語や英語の構文・文法などある程度理解できている方でも、日常英会話やビジネス英会話になると応用がきかず、思っていることを英語で話せないケースも多いですね。

その理由として、文法や英単語に対する理解のほかリスニングのスキルがあったとしても、聞いた英語を即座に分かるための練習が不足していると、スムーズな英会話対応が難しくなります。

【使える英語が身についていない例:リスニング】

Do you know what he wants for his birthday?
→「what」は関係代名詞なので、彼が誕生日の時に欲しいもの、について知っているかどうかを聞かれている。

※文法ごとの理解はできるものの、翻訳に時間がかかってしまう

例文で利用されている関係代名詞の詳細はこちら

【使える英語が身についていない例:スピーキング】

相手へ「会えてよかったです」と言いたいけど、英語での表現が分からず「Thank you.」といった単純なフレーズを繰り返してしまう。
→「It was nice meeting you.」など、自己紹介などの場でよく使うフレーズを知らない

英語での自己紹介で便利な表現まとめ!

スピーディーなリスニングやスピーキングに対応できないと、ぎこちない英会話で話題が単調になってしまったり、伝えたい内容も英語で上手く変換できずもどかしい思いをすることもあるでしょう。

1-2.英会話で使える表現を身につけるためのクイックレスポンス

英会話で使える英語をマスターするためには、瞬時に英語を理解することや英語表現が出てくることが必要で、その練習としてクイックレスポンスが活きてきます。

例えば、とってもお腹が空いている時は「I’m starving.」と表現することや、悲しいお知らせを聞いてしまった時に「The news made me sad.」という文型を使うことなど、場面や会話のシチュエーションに応じた英語表現を無意識レベルで言えるようになれば、ネイティブとの英会話も自然にできるでしょう。

TOEICなどの資格対策や英単語だけを学んでも、実際に使える英語を練習しない限り英会話は上手くなりません。そのため、すぐに英語で表現したり英語を理解するクイックレスポンスで反復練習をすることが大事になりますね。

また、関連する英語学習方法として、置き換えの反復練習による語彙力・表現力のアップもあります。クイックレスポンスに関連する内容で、同じ内容を別の英語に変えて表現するパラフレージングに慣れておくと、反射的に英語がアウトプットできるようになるでしょう。

また、難しい英単語や表現を知らなくても分かりやすく言い換えできる英語の置き換えメソッドも役に立ちますので、あわせてお読みくださいませ。

2.クイックレスポンスの実践・練習方法

クイックレスポンスで練習しているイメージ

クイックレスポンスでの英語学習方法について、手順を以下でまとめました。いきなり翻訳をするのではなく、スピーキング練習を通して段階的に理解できるようにしましょう。

2-1.例題になる日本文・英文を確認して聞く

最初にクイックレスポンスの対象になる日本文や英文をまずスクリプトで読み、ネイティブの音声で聞いて確認をします。

文法的に分からない英文があれば、この段階で調べて確認しておくといいですね。当サイトでは、英会話で必要な英文法や構文について一通り解説していますので、関連記事よりぜひご参考くださいませ。

英語の文法まとめ記事こちら!

英語構文の効果的な学習方法とは?

2-2.英語音声をシャードイング・音読でスピーキング練習

日本語→英語の順番でリスニングをした上で、ネイティブの発音・リズムを確認しておきます。クイックレスポンスではスピーキングを前提とした英語での応答になりますので、発音も大事ですね。

また、ネイティブの発音・スピーキングを学ぶ上ではシャドーイングなどの音読練習が効果的です。シャドーイングを繰り返すことで自然な発声ができるようになり、クイックレスポンスもスムーズに対応できます。独学でもシャドーイングで効果的な教材で上達できるほか、レシテーション(暗唱)でスピーキング練習するといいでしょう。

2-3.日本語から英語へのクイックレスポンス

実際にクイックレスポンスを試す手順として、

  1. 例題となる日本語を聞く
  2. 英語の音声を聞く前にすぐ、英語で発声する
  3. 上手く発音できなかったり回答が遅い場合はシャドーイングなどスピーキング練習を続ける

といった流れになります。

【クイックレスポンスの例】

今日はずっと寝ていたいです。
I want to sleep all day today.

ゴールデンウィークは家でずっと映画を観ていました。
→I was watching movies…(ゴールデンウィーク/ずっと、の英語表現が出てこない)
→再度確認して、「I was watching movies all the time in my house for Golden Week vacation.」と言えるように

クイックレスポンスなど翻訳を伴うスピーキングでは、時制などの文法も間違えがちなので、不安な場合はスクリプトを見て正しいかどうか確認しておくといいでしょう。早く、適切な文法・時制で表現できるのが理想です。

英語で使う12パターンの時制を全て解説!

3.クイックレスポンスの英語学習ポイント

ただ、以下の英語学習ポイントでも取り上げていますが文法にこだわり過ぎるのも良くなく、クイックレスポンスではまず間を置かない迅速なアウトプットが重要です。

3-1.文法にこだわらず直感的な返答を重視

スピーキングに慣れていない初心者の方でありがちなケースとして、正しい文法や語順にとらわれてしまい返答が遅くなってしまうことがあります。

など、一つ一つの文法に考えが集中してしまうとスムーズな応答が難しくなるでしょう。理想的には一通りの文法が身についており、すぐにアウトプットできることもありますが、そのためには文法を気にし過ぎるよりも多少間違ってもいいから間を置かず英語表現をする習慣が大事です。

3-2.スピードに慣れてきたら正確な返答を意識

正確な返答は、クイックレスポンスにある程度慣れてきた段階でも問題ありません。考えてから話す時間を短くすることができたら、自分の英語表現が文法的に間違っていないかどうか詳細はレビューするといいでしょう。

クイックレスポンスなど、普段から英語に触れる機会が増えれば英語への抵抗や苦手意識が消えて、英語を英語として認識できるようになります。ですので、まずはネイティブの返答スピードに慣れておくことで、文法や構文などより正確な修正をする余裕ができますね。

▷参考記事:日本人が英語が苦手な理由について

3-3.語彙力アップでは英語→英語へのスピーキングも効果的

よりクイックレスポンスで英語表現のスキルをアップしたい場合、日本語から英語だけでなく英語から英語へのアウトプット・スピーキングも試してみるといいでしょう。

聞いた英語音声に対して、別の表現や構文で言い直すことで使えるフレーズの種類が広がります。自分で考えた英語を表現するリプロダクションとも共通する学習方法ですので、表現力アップを目的にぜひやり方など確認してみてくださいませ。

リプロダクションでの英語学習方法まとめ!

4.クイックレスポンスの英語学習でおすすめの教材まとめ

クイックレスポンスの基本的なやり方やポイントについてご紹介しましたが、学習する上でおすすめの教材も最後にまとめました。通訳や実際の英会話ですぐ使える英語表現について、教材を参考にするといいですよう。

4-1.残念なビジネス英語|不適格な英語表現も確認できる!

残念なビジネス英語

「残念なビジネス英語」は普通のビジネス英語を紹介する教本ではなく、どんな英語表現が良く、逆に悪いのかを具体的に紹介しています。実際に読んだユーザーからも、ビジネス英語の教材として優れておりネイティブが使う英語が身に付く上でおすすめと高評価を得ています。

ビジネスシーンでつい言ってしまいがちな間違った英語表現を学ぶことでミスも減らせますので、仕事で使う英語からクイックレスポンスで学習したい方におすすめです。

4-2.起きてから寝るまで英語表現|日常生活で使う一通りの英語表現をチェック

起きてから寝るまで英語表現

「起きてから寝るまで英語表現1000」では、日常の出来事に関して幅広い英語表現を学べます。

使いやすい単語やフレーズなど一通り確認できますので、日常英会話からスピーキングを上達したい方は活用してみるといいでしょう。

4-3.英会話フレーズ1600|リスニング・クイックレスポンスの練習がしやすい

英会話フレーズ1600

また、アプリの「英会話フレーズ1600」では英会話の例文が豊富で、リスニングや聞き流しにも対応しています。

無料でご利用いただけますので、定番のフレーズをリスニングから学び、クイックレスポンスですぐ言えるようになるまで反復練習してみるといいでしょう。また、当サイトでは英語のスピーキング全体で活用できるおすすめ教材もご紹介していますので、あわせてご参考くださいませ!

4-4.英語学習では対人練習・英会話レッスンも効果的!

当サイト・Aloha English英会話では、英語学習におすすめの勉強法や独学についてご紹介しているほか、クイックレスポンスなどスピーキングで役立つ英会話レッスンもございます。

他の英会話スクールと違う特徴として、スピーキングコースでは1回:25分の外国人レッスンで月20回まで受けることができますので、短期間で集中的に上達したい方におすすめです。

詳しくは、Aloha Englishのスピーキングレッスン詳細で取り上げていますので、ぜひチェックしてみてください。はじめての方向けに、無料の体験レッスン・カウンセリングもご用意しております。

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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