レシテーション(recitation)は暗唱を意味して、暗記した英文をスピーキングする練習方法として知られています。有名人の英語スピーチを覚えて再現するなど、レシテーションでは社会人の英語学習だけでなく小中学校の授業でも活用されていますね。
暗記が苦手だからちょっと…と抵抗がある方でも、少しずつ英文を覚えてレシテーションを実践することで総合的な英語力を上げられますので、基本的な練習方法をぜひ確認・実践してみるといいでしょう!
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レシテーションでは暗記した英文やスピーチを発声することであり、短文というより長く続くドラマの会話やスピーチを参考に英語のスピーキング練習方法として活用されます。
レシテーションは比較的難しいスピーキング練習として認知されており、ネイティブの発音を再現するだけでなく英文を一通り覚える必要があることから、中級者〜上級者向けのトレーニングだと言えますね。
英語のスピーキング練習では、初歩的な段階として思ったことを独り言として発声する訓練方法もありますので、「いきなり英語を覚えるのはハードルが高い…」と感じる場合にはまず、一文だけのフレーズを覚えて発声するところからはじめてみるといいでしょう。
簡単ではない代わりに、レシテーションを実践して得られるものは多く以下のようなスキルが身に付きます。
単純なスピーキングだけでなく見本となるようなネイティブを演技・真似ることも意識されるため、レシテーションを続けることで総合的な英語力の向上につながります。
また、正しい英語表現を覚えることで英語の構造や文法への理解も深まります。関連記事でも英語の文型や基本的な文法を取り上げていますが、レシテーションもあわせて練習することでより分かるようになるでしょう。
レシテーションで具体的に練習する方法や手順についてまとめました。
英文を暗記して、さらにネイティブの発音まで真似て発声するのは、おそらく一度にすぐできることではないでしょう。それだけ難易度の高い学習方法ですが、段階的な学習手順に沿うことで確実にスピーキングスキルが上がりますのでぜひご参考くださいませ。
最初は、暗記する対象となるネイティブの音声を聞くことからスタートします。どのくらいの長さであるか、英文の内容・話の流れなど大枠を掴むことからはじめましょう。
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ですが、ただ聞いているだけではリスニング・スピーキングは上達せず、英語の聞き取りができない原因でもご紹介していますが音読の練習もすることが大事ですね。
初心者でも取り組みやすい音読ではオーバーラッピングという練習方法があり、英文を見ながら聞き取る音声と同時に発声することでリスニング力の向上やイントネーションの理解ができます。
聞くだけでも読むだけでもなく、聞きながら読むということが重要ですね。ただ、音声のスピードについていけない場合、まずは自分のペースで通読してから少しずつオーバーラッピングの時間を増やしていくのがいいでしょう。
レシテーションの段階へ入る前で、一文ずつ聞いてから発声するリピーティングを繰り返すことでスピーキング能力が上がります。リピーティングの基本的な学習方法を確認して、自分のレベルに合った音声の長さに区切って練習します。
リピーティングでは音声を聞いてから話すので、英文の記憶練習にもなります。長い文を一気に覚えるのは大変だと思いますので、部分的に暗記・発声を繰り返すことでネイティブの発音をアウトプットできるようになります。
英文を一通り覚えるようになったら暗唱で発声練習をしますが、内容や発音だけでなく話し手の気持ちや感情、話している目的やシーンなどよりリアルな場面も想像できるのが理想です。
など、レシテーションでは単純な暗唱から超えてネイティブの自己表現として練習を続けることで、日常英会話でのコミュニケーションで活かせるようになりますね。
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実際にレシテーションで練習する際、参考になる教材や動画を活用するといいでしょう。書店などで購入できる参考書籍もありますが、まずはネット上ですぐ視聴できる動画で実践できますね。
YouTubeなどの動画には海外のスピーチ映像があり、練習教材でよく利用されるのが有名なスティーブ・ジョブズの演説ですね。以下の動画は2005年にあったスタンフォード大学卒業式のスピーチです。
スティーブ・ジョブズのスピーチではネイティブの発音を学べるだけでなく、彼の生い立ちや人生観について深いところまで知られますので、レシテーションの学習とあわせて一度は観てみるといいでしょう。
また、最近での有名なスピーチではスウェーデンの環境活動家:グレタ・トゥーンベリさんの訴えもありますね。2019年の国連気候行動サミットに出席した彼女は、地球温暖化に対して積極的に取り組んでいない大人たちを叱責しました。
強いメッセージ性を伴う彼女のスピーチは印象的ですが、相手に何かを懸命に伝える姿勢をレシテーションで少しで感じ取れれば、英語での表現力で参考になるでしょう。
また、レシテーションで基準になるネイティブの英語音声を聞くために無料のアプリも使ってみるといいでしょう。TOEIC公式よりリリースしているアプリなどあります。
TOEIC対策になるだけでなく、60種類以上のエピソードから選択してリスニングモード(スクリプトを確認しながら聞ける機能)を使って練習できますね。エピソード内容も、実際の英会話でよくあるようなシチュエーションを再現しているので勉強になります。
「VOA Learning English」というアプリも評判が良く、レシテーションだけでなく総合的な英語力を鍛える上で活用できます。世界各地のニュースや教育・ビジネスに関するナレッジなど幅広い学習にも役立ちますね。
レシテーションを実際に試してみて、『思うように暗記もできないし、何を言っているのか理解ができない』とつまづくケースもよくあると思いますので、レシテーション実践のコツや効果的な学習方法も知っておくといいですね。
覚える・発声するの段階で難しいと感じる際には、難易度の低いディクテーションから反復練習をしてみることをおすすめします。ディクテーションは、聞いた英語の音声一字一句を正確に書き取る学習方法です。
ディクテーションを続けることで聞き取れない英単語の傾向や、リスニングへの集中に慣れていくメリットがあります。また、聞いて書いた英文を確認して、基本的な英文法などの振り返りにもなるため基本的な英語学習として利用されていますね。
レシテーション(暗唱)では長文全てを頑張って覚えておくより、パラグラフ(段落・意味のまとまり単位)をまず完璧にしていくといいでしょう。パラグラフは段落的な区切りで、全文まではないものの一つの意味やシーンでまとまった単位となります。
Last week I had a bad time at the meeting. I presented my idea and expected everyone to agree with it. But surprisingly, most members had a negative reaction. I didn’t understand why my opinion was denied.
このくらいのまとまりや一連の内容について、完璧に表現できるようになったら次のパラグラフへ練習する感じですね。少しずつの積み重ねが重要です。
また、単調に暗記するだけでは疲れてしまう一方で、よりリアルな英会話・スピーチを再現する上ではモデルとなるネイティブスピーカーのイントネーションや身振り・手振りなどボディランゲージ・感情まで真似て、自然と覚えていくスタイルの方が馴染みます。
さらに、『自分だったらこのセリフをより強調したい』とか『ここの言い方には大きな喜びを感じるから笑顔で!』など、オリジナルのレシテーションを考案して試してみることで、より英語表現が豊かになりますので、ぜひ意識してみてくださいね!
レシテーションの効果を上げるためには、パターン化された英文の形(構文)もおさえておくことが大事です。長文を聞いて暗唱する上では、前提として英文の構造や基本的な文法の理解がありますね。
英語の基本五文型・語順を確認するほか、文法の復習もおすすめします。それぞれの文法や使い方についてまとめページもありますので、ぜひご参考くださいませ!
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