英語で自己紹介をする際、何を話せばいいか分からず不安になる人もいるでしょう。英会話に慣れていない初心者は特に、自分の名前や趣味を伝えるのが精一杯で自分がしたい自己紹介ができなかった…という失敗例もあるのではないでしょうか。
英語が苦手でも、自己紹介の基本的な流れやよく使う英語のフレーズを知っておけば、しっかり相手に伝えられます。加えて、英語の自己紹介では大事なポイントがあり、好印象を与えるために必要なことです。
などを確認できれば、英語の自己紹介がより上手になります。英語のフレーズとあわせて、ぜひチェックしてみましょう!
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英語での自己紹介ではいきなり自分のことについて語るのではなく、挨拶を入れておくのが自然ですね。
日本語で「初めまして、〜と申します」とか「ご紹介に預かりました〜です」など決まった挨拶がある通り、英語でも頻出するフレーズを覚えておくといいでしょう。
最初は「こんにちは」など簡単な挨拶をするといいですが、日常的な英会話であれば「Hello.(Hi.)」で、ビジネスシーンだと「Nice to meet you.」と丁寧に言うといいでしょう。
さらに畏まった言い方で、知人や上司などから事前の紹介があった場合には以下のような言い方ができます。
I was just given an introduction, my name is Suzuki.(ただいま紹介に預かりました、スズキと申します)
こちらのフレーズでは、紹介をもらったと受動態で表現していますね。文法的な確認で、受動態の基本や使い方なども別ページで解説しています。
▷関連記事:英語の基本的な文法が全てわかる!
海外での自己紹介・初対面での挨拶は、握手をすることが一般的です。日本だとあまりない習慣ですが、「Hi.」や「Good morning.」など挨拶をした後には手を差し出して握手をします。
上記のポイントを踏まえて、自然に行えるように習慣化しておきましょう。
また、自己紹介の終わりには以下のような言い方ができます。
シンプルに「Thank you.」が一般的で、「That’s all, thank you.」のフレーズがよく使われますので覚えておくといいですね。
上記の表現はビジネスシーンでも使えますが、よりフォーマルなシーンを意識したい場合には以下の締めの挨拶が使えます。
自己紹介では日本語と同様に、英語でもある程度言う内容が決まっております。詳しくは以下でフレーズをご紹介しますが、基本的なトピックについて事前に考えておけば、実際の自己紹介場面でスムーズに言えますね。
以下でも触れていますが、自己紹介は1分〜1分半くらいの長さがベストです。そのため、各項目についてあまり長く伝えようとせず、要所だけを掘り下げておくような話し方が理想的です。
また、参考までに「自己紹介」といった言葉自体の英語もご説明しますと、「self-introduction」や「a short introduction」などの言い方ができます。
短い紹介であれば「a short introduction」も自然ですが、「self-introduction」の方が一般的ですね。
上記例文のように、「self-introduction」は名詞形で使えます。そのため、「自己紹介をします」は「do a self-introduction」で表現できますね。
また、「自己紹介をします」や「自己紹介をお願いできますか?」など動詞の「introduce」を使った表現ができます。
自分から自己紹介をしたいです、と言いたい時に「self-introduction」や「introduce」を自然に使えると、スムーズに話し始められるでしょう。
実際に英語で自己紹介をする時に使えるフレーズについて、基本的な内容からまとめました。最低限伝えるべきことについて、よく使う例文を確認してみましょう。
自己紹介で挨拶の後、まずは自分の名前を伝えるのが一般的です。「I’m Suzuki.(私はスズキです)」が普通の言い方で、「My name is~」はフォーマルな場で使うことが多いです。
名乗り方ではフルネームがより丁寧ですが、日本語での苗字・名前は外国人にとって聞き取りづらい固有名詞です。
なので、フルネームで伝えてもファーストネームとラストネームの区別ができず、正確に覚えてもらえないことも考えられます。「スズキスズカ」さんなど苗字と名前の音が似ていればなおさらです。
Suzuki is my family name and Suzuka is my given name. (スズキは苗字で、名前がスズカです)
このように、苗字と名前をそれぞれ説明するとより分かりやすくなります。
また、あだ名や呼び名などをお願いしたい場合には「Please call me Suzu.(スズと呼んでください)」といったフレーズがあります。
「Take」や「Ryo」など、外国人でも発音しやすい簡単なニックネームを伝えることで、呼んでもらいやすくなるでしょう。
自分がどんな人なのか、出身地や家族構成などで無難に伝えることもありますね。出身地は中学英語でも習うフレーズがありますので、シンプルに言うといいでしょう。
家族構成については、兄弟や子供のことを伝えたりパートナーとの結婚について伝えることが多いですね。
現在の家族構成だけでなく、今後の予定などを伝えるとより話が広がりますね。例文では現在進行形を使った計画・未来の表現をしました。
自己紹介では年齢や誕生日など、プライベートな情報も伝えます。以下のような例文が一般的なフレーズです。
ビジネスシーンや転職での英語面接では自分の年齢を具体的に伝えますが、プライベートではあまり自分の年齢は言いたくない…という人もいますよね。
その場合、年齢を伝えたくない表現やぼかした言い方をする英語フレーズが使えます。
友達との会話などカジュアルなシーンでは、このような英語表現が使えるでしょう。
英語での自己紹介では、自分の職業や仕事などを伝える機会もあります。
ビジネスシーンでは、他の社員や社外との打ち合わせなどで、自分がどのような仕事をしているかとか、どの業界で働いていたなど英語表現できるといいでしょう。
職種や仕事内容・業界など、自分と関わりのあるところは英語で何と言うか事前に確認しておくといいですね。以下がその例です。
取引先との自己紹介などで、以下英文のような伝え方ができます。
日本語だと「〜株式会社の鈴木です」と、会社名を先に述べるのが一般的ですが、英語では自分の名前から先に伝えますね。
現在のほか、過去に経験してきた業種・業界なども以下例文で紹介できます。
I’m a management consultant.(私は経営コンサルタントです)
→業務上のポジションは「I’m~」と簡単に言えます。
I was in charge of the marketing department.(マーケティング部門を担当していました)
→「be in charge of~」で「〜の担当・役割」と表現できます。
I had been working at a construction company for 5 years.(建設会社で5年間働いていました)
→過去の職務経歴を具体的に言いたい場合
学生のほか、ビジネスシーン・転職面接などでは学業での経歴や専攻も説明する機会があります。
上記例文のように、現在大学生であれば「studying〜」の進行形で言えます。また、今は社会人で過去に専攻していたことを伝えるには「major in(専攻する)」の過去形が使えるでしょう。
また、職種や業種と同様に専攻してきた学部の英語表現もチェックしておくといいですね。以下が学部の例です。
よくある自分の趣味紹介も英語で伝えると、相手に対してよりどんな人間なのか分かってもらえます。シンプルに「I like/love~」で伝えられるほか、「My hobby is~」と丁寧な表現もあります。
I like going shopping.(買い物が好きです)
I love BTS.(BTSが大好きです)
My hobby is to watch movies.(私の趣味は映画鑑賞です)
趣味については「〜すること」と、動詞を名詞として伝えるフレーズが便利ですので動名詞やto不定詞の名詞的用法が使えるといいですね。詳しくは以下の文法解説ページでも取り上げています。
自分のプロフィールから発展して、自分の性格やポリシーも英語表現できると初対面の相手でも距離が縮まるでしょう。
自分の強みに関しては、上記でご紹介した職務経歴のほかポジティブなマインドを伝えると効果的です。
英語を通じてしたいことや、自分のモットー・ポリシーを伝える英文例を紹介します。
遠慮せず、自分の目的やしたいことについて英語表現することが大事です。はじめは失敗しても良いので、コミュニケーションを取ろうという気持ちが何よりも重要ですね。
英語の自己紹介で、ビジネスシーンで効果的な対策や好印象を与えるコツなどもご紹介します。
などの課題がある人は、以下のポイントを参考に改善してみてはいかがでしょうか。関連記事でも、ビジネスシーンでの英語自己紹介表現・フレーズより解説していますので、あわせてお読みください。
日本での自己紹介では、「—株式会社の鈴木です」と一言だけ伝えて名刺交換をするといったパターンが多いですよね。
対して欧米など海外のビジネスシーンでは、まず名刺を持たない・交換しないというケースもあるので、基本的には自分の言葉で自己紹介をします。日本のように、名刺交換に関するマナーは厳格でなく自己紹介や商談が終わった後に、「これ連絡先ね」と渡すくらいの感覚です。
といった事柄をおさえておけば、スムーズな自己紹介ができるでしょう。
自己紹介でよくある失敗例が、「浅く広く」触れるやり方です。
上記で英語の自己紹介フレーズとして多く挙げましたが、経歴や出身・趣味など幅広く伝えようとするあまり、全体的な内容が薄くなってしまうデメリットが考えられます。
以下の自己紹介が浅く広い一例で、あまり印象に残る英語表現とはなりません。
自分のことについて一通り触れてはいますが、どんな人物像なのかもうちょっと詳しく知りたいところです。
そこで、特に相手へ伝えたいこと・重視している事柄などを掘り下げる意識が大事です。例えば上記の自己紹介で、営業企画部での業務内容や経験を詳しく説明することで、相手の興味関心を高められます。
一言で終わらせず、3文くらいの英語で伝えられると英語の表現力・スピーキングスキルも身に付きます。
ビジネスシーンではこれまでの職務経歴や得意な業務のほか、自己紹介の最後に仕事に対する意気込みやポジティブな気持ちなども表現すると良い印象になるでしょう。
I’ll work hard to make this project better. (このプロジェクトをより良くするために、一生懸命働きたいと思います)
→〜させるの「make」を利用した英文で、詳しくは英語の第五文型(使役動詞)にて解説しております。
I’ll do my best. Thank you.(ベストを尽くします。どうもありがとうございます)
それと、相手への気遣いや自己紹介の機会をいただいたことへのお礼も言えると良いですね!
It was nice meeting you.(お会いできて良かったです)
I had a great time talking with you.(あなたと話せて、とても良い時間を過ごすことができました)
▷参考記事:英語の「おもてなし」表現を覚える!
英語の自己紹介では、印象的な伝え方や場を和ませるジョークなどもあります。あまり多用し過ぎると本筋とは離れた感じになってしまいますが、適度に使うと効果的です。
ジョークを交えた自己紹介の例を挙げてみました。ベタですが、海外でもオヤジギャクの概念はありますので、案外通じます。
自分の自己紹介について、ありふれた内容だと感じた時にはこうした緩急をつけることも一つの手段です。
ジョークとはちょっと苦手かな…と思う人は、興味を引くことをアピールしておけば相手にとって記憶に残ります。同じ考え・趣味の相手とコミュニケーションを取れるような、ちょっとした一言があります。
自己紹介が終わってからの英会話・コミュニケーションが自然に生まれるような誘導ができれば、かなり上出来と言えるのではないでしょうか。
上記と関連して、英語の自己紹介では情報を伝えて終わりだけでなく、その後の人間関係を豊かにする・距離を縮める意識が大事です。
自己紹介ができても、その後「この人とは何を話せばいいのだろう…」と困ってしまい会話が続かないこと、日本語でもありますよね。いわゆる雑談:英語で言うと「small talk」(スモールトーク)をしやすくするための対策を知っておきましょう。
雑談・スモールトークでは以下のような話題が無難です。自分の知りたいことや、海外の文化・習慣などで教えてもらいたい内容があれば、質問してみるといいでしょう。
英語のコミュニケーションでは発音など語学面でのスキルだけでなく、海外文化の理解・バイカルチャーの適用も大事です。「What are popular sports where you’re from? (あなたの国ではどんなスポーツが人気ですか?)」などの質問ができます。
スモールトークでは、相手の話をしっかり聞いて反応を示す相槌・リアクションが印象を左右します。相手のことを聞いて、ずっと無反応だと変な感じになるでしょう。
英語の相槌・リアクション表現を実践できることで、相手が話しやすくなったりより話題を広げられるメリットがあります。
上記例のほか、関連記事より相槌の英語表現を確認してみてはいかがでしょうか。
英会話のリアクションや掘り下げで効果的な質問のフレーズ・パターンを以下でまとめました。適宜質問をすることで、相手にとっても話しやすい流れが作れます。
上記のような質問が自然とできれば、スモールトークがいろいろできて楽しく感じるでしょう。
一方で、初対面など関係があまり深くない相手とは避けるべき話題もあります。日本での人間関係と同様に、あまり好ましくないトピックが考えられます。
初対面の相手に「年収いくら?」「支持している政党ある?」など、いきなり聞かれると不快に思う人も多いですよね。あまりデリケートな内容は話さないのが無難です。
英語の自己紹介で使えるフレーズやポイントなど一通り解説しましたが、英会話がより上手くなるコツや対策も知っておくといいでしょう。
英会話はただ英語フレーズを覚えるだけでなく、リアルなコミュニケーションの慣れや語学面でのスキル対策も必要です。
焦らず、早口にならず堂々と話すことが第一です。しどろもどろになってしまうと相手からも気を遣われるので、肝心の自己紹介の内容は入ってきません。
自分の英語に自信がないと、目線や声のボリュームが下がってしまいます。結果的に相手への印象が悪くなるので、英語が下手でも相手の顔を見て会話を続けましょう。
相手の目をじっと見るよりも、相手の目と口の間をぼんやり見るくらいの感覚が自然です。アイコンタクトが苦手という場合でも、徐々に慣れておけば問題ありません。
また、初心者の英会話にありがちな失敗として「I’m in the…えっと…sales planning.」など、思い出しながら話すことがあります。
これも英会話でマイナスな印象になり、棒読みになってしまう恐れも考えられます。無理に完璧な英語を話そうとするより、会話のテンポや抑揚の方が大事なので、多少文法が間違ってもいいので感情を込めて話すようにしましょう。
日本語での自己紹介でも気になるポイントですが、「自己紹介ではどこまで詳しく、どれほどの長さがベストなのか?」という疑問ですが、目安としては1分程度でまとまればOKですね。
短すぎても内容不十分だったり、かと言って2~3分ほど長々と話すのも初対面のシーンでは「この人、話が長い人だな…」とマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。
そのため、自己紹介文についてまずは書き起こし、一通り音読をしてから全体的な長さを確認して調整すると良いでしょう。
自己紹介の英語練習は、独学でのスピーキング・アウトプット対策が効果的です。また、時間の限られている自己紹介では話す内容の検討も大事ですね。
話したいことをまず日本語でまとめておきましょう。事前に考えておかないと話題が偏ったり、話したいことが思い出せないといった懸念があります。
といった流れ・話す順番を想定した上で、話す内容を日本語でメモしておくと整理できます。
英会話で役立つ質問フレーズでも紹介しましたが、逆に自分が何を聞かれるのかも知っておくと回答がスムーズです。
「What do you do?(何の仕事をしていますか?)」と質問されたら、「I work for a cosmetic company.(化粧品会社で働いています)」など、基本的な返しができると良いでしょう。
また、関連記事でも日常会話でよく使う英語のフレーズをまとめています。自己紹介に限らず、スモールトークでも積極的に会話したい方はぜひご参考ください。
スピーキングやアウトプットが苦手な人は、自主学習からの対策がおすすめです。英語の表現力を効果的に鍛えられると自信がつきます。
自己紹介の英語表現が上達する練習として、他人の紹介もスピーキングで伝える方法が効果的ですね。
といった流れで練習することで、スピーキングのスキルが上がるほかリスニング学習にも繋がりますので、自分だけでなく他人の紹介も英語でチャレンジしてみるといいでしょう。
他己紹介では特に、英語でのサマライジング(要約)やレプロダクション(聞いた英語を自分なりに表現する)の学習効果があります。別記事でもスピーキングの独学を解説していますので、あわせてご参考くださいませ。
英語・英会話を本格的に習得したい場合、まずは日常会話レベルからの対策をしておきましょう。
英会話のスキル習得では語彙力のほか、文法や構文・発音など基本的な知識が必要です。自分はどのスキルが不足しているのか、どのくらいの英語レベルから目指すのか客観的に確認できれば独学でも上達できます。
少しずつ英語の自己紹介ができるようになれば、「相手ともっと英語でコミュニケーションを取りたい!」「ビジネスシーンでの英会話ができるようになりたい」など、ステップアップのモチベーションが上がります。少しずつでいいので、英語をもっと学んでみてはいかがでしょうか。
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