第一文型SVで語順のおさらい|使える動詞48単語と文型を見分けるコツ

「英語にはたった5つの形しかない!って知っていましたか?」

英語には基本となる形が5つ存在します。それを使いこなすことによって、正しい順序で英語を話すことができます。この5つの形を「文型」と呼びます。この5つの文型の特徴をしっかりと理解していってください。英会話がとっても楽になります。

この記事では下記の内容を学ぶことができます。

  • 一文型の基本
  • 第一文型の動詞の一覧
  • 動詞の活用例文
  • 紛らわしい第三文型との見分け方

少し勉強っぽいところも多いので、退屈に感じてしまうかもしれません。しかしとても大事な内容なので、ゆっくりで構いませんので読み進めてください。

1.そもそも英語の文型って何?|文型を勉強する前に知っておきたい5つのこと

中学で習った文型という単元について、覚えていますか? 

正しい英語で話すために、文型を理解することはとっても大事。ここでは文型を学習するうえで知っておきたい5つのことを覚えていってください。

文型には5つの種類があります。詳しくは中学英語で学習する5文型でも解説しています。

全ての英文はこの5つの文のどれかの形に90%当てはまります。例外ももちろんありますが、この5つの文型をマスターすれば正しい順序で英語を伝えられるようになります。

ここの記事では、最も基本となる1文型について学習します。

2.第一文型の基本は主語・動詞、「誰が・する」を作る基本形

  • I run. 「私は走ります」
  • I sleep. 「私は寝ます」
  • I dance. 「私は踊ります」

これらの例文のように1文型は主語・動詞の2つで作られます。「誰が・する」の2つの要素しかありません。

2-1.第一文型の語順と意味

語順:主語+動詞(SV)

  • I walk
    「私は歩きます」
  • Winter will begin
    「冬が始まります」

誰が / する、という語順になります。文法用語として主語を「S」動詞を「V」と表します。第一文型の特徴は主語と動詞だけで構成されます。SVの後に修飾語をつけることは可能です。

  • I walk to the beach. 
    「私はビーチへ歩きます」
  • Winter will begin next week. 
    「冬が来週から始まります」

副詞句が入ると第三文型と見分けがつかなくなることがありますので、注意しましょう。4章にて見分け方について解説いたします。

意味:誰が する

誰が / する、という単純な形が第一文型です。主語の動作を動詞がサポートします。主語が歩く、主語が話す、主語が始まる、といったように主語の動作を説明することができます。

特殊な第一文型のThere is構文

  • There is an apple on the table. 
    「テーブルの上にりんごがあります」
  • There are many children in my house.
    「私の家にはたくさんの子供たちがいます」

「〜があります」を表す英文法のThere is 構文も第一文型となります。「There is/are構文の間違った使い方に要注意!|正しい意味と例文で解説」で解説していますが、英文法を一から学習するために知っておくべき知識です。

2-2.第一文型で使われる動詞は自動詞

第一文型を見分けるコツは動詞に着目することです。一般動詞には大きく分けて2種類あり、自動詞と他動詞があります。第一文型の動詞は自動詞が使われます。

自動詞と他動詞について簡単に説明していきます。

自動詞とは

目的語を必要としない動詞です。「動詞だけで意味が成り立つ」動詞のことです。

自動詞の例

  • go(行く)
  • come(来る)
  • run(走る

自動詞の後ろには目的語がなく、「前置詞+名詞」や「副詞」が置かれます。

他動詞とは

目的語を必要とする動詞です。「〜を」という目的語の情報を必要とする動詞を他動詞と呼びます。

他動詞の例

  • sent(〜を送る)
  • watch(〜を観る)
  • eat(〜を食べる)

注意点として、動詞によっては自動詞と他動詞の両方の機能をもつ動詞もあります。意味が変わる場合があるので注意しましょう。

自動詞と他動詞の見分け方は以下のリンクを参考にしてみてください。参考資料:一生使える!自動詞と他動詞の見分け方|3つのポイント

3.第一文型で使える動詞を完全網羅した一覧表(全48単語)

  • She cooks at her home.
    「彼女は家で料理をします」
  • He danced in the music club. 
    「彼はクラブで踊りました」

第一文型の動詞の特徴として、主語の動きのみに焦点が当てられます。動詞の後ろには「場所」や「時」などを表す情報と相性が良い傾向にあります。

さらに第一文型で使える動詞を大きく分けると5種類に分けられます。

  • 主語の単純な動作を表す動詞
  • 主語の移動を表す動詞
  • 主語の変化を表す動詞
  • 主語の存在を表す動詞
  • 主語は「it」で天候を表す動詞

「主語がする」という単純な動作を表します。主語と動詞の関係に注目すると、第一文型の特徴を捉えることができるはずです。

ではそれぞれの動詞の一覧をご紹介します。

3-1.主語の動作を表す動詞の一覧(14単語)

1.cook 料理をする

・I cook in my kitchen every day.
「私は自分のキッチンで毎日料理をする」

2.cry 泣く

・I cried in this room yesterday because I broke up with my boyfriend. 
「私は昨日この部屋で泣いていた、なぜなら彼氏とわかれてしまったから」

3.dance 踊る、ダンスをする

・We dance in the music club. 
「私たちはクラブで踊ります」

4.die 死ぬ

・My patient died in the hospital. 
「私の患者が病院で死んだ」

5.exercise 運動をする

・She exercises for her health every day. 
「彼女は健康のために毎日運動をする」

6.fight 闘う、格闘する、ケンカする

・He fought with his feelings.
「彼は自分の感情と格闘した」

  • fight with 〜:〜と闘う、〜と一緒に闘う
  • fight against 〜:〜対して闘う

7.lie 嘘をつく

・He lied to me. 
「彼は私に嘘をついた」

8.listen (意識して)聞く

・I always listen to music in the car. 
「私はいつも車の中で音楽を聞く」

9.sleep 眠る

・I always sleep at 11. 
「私はいつも11時に眠る」

10.smile 微笑む、笑う、にっこり笑う

・He smiled at me. 
「彼は私に微笑んだ」

*smile at 〜:〜に微笑む

11.stand 立つ

・Everybody stood up in the classroom when the teacher came in. 
「先生が入ってくると、教室の皆が立ち上がった」

12.sit 座る

・She sat on the sofa. 
「彼女はソファに座った」

*sit on 〜:〜に座る

13.talk 話す

・He talked about his new business. 
「彼は新しいビジネスについて話した」

  • talk about 〜:〜について
  • talk to〜:〜に話しかける
  • talk with〜:〜と話す

14.wait 待つ

・I was waiting for him.
「私は彼を待っていた」

* wait for 〜:〜を待っている

3-2.主語の移動を表す動詞(10単語)

1.go 行く

・I go to school. 
「私は学校に行く」

GOの意味・使い方|「行く」以外のネイティブ活用法【8選】」で、さらに詳しく紹介しているので併せて読んでみてください。

2.come 来る

・My friend came to Japan yesterday. 
「私の友達が昨日日本に来た」

3.climb 登る、よじ登る

・We will climb to the top of a mountain next week.
「私たちは来週山の頂上まで登ります」

『COME』4つの意味と使い方|ネイティブの感覚でCOMEを応用するポイントは?」で、さらに詳しく紹介しているので併せて読んでみてください。

4.walk 歩く

・We walked in the park together. 
「私たちは公園内を一緒に歩いた」

5.run 走る

・My dog runs in the park. 
「私の犬は公園内を走ります」

英単語 基本動詞Runを使いこなせ!Aloha English英会話」で、さらに詳しく紹介しているので併せて読んでみてください。

6.depart 出発する

・The train departs at 7 o’clock.
「電車が7時に出発する」

7.arrive 着く、到着する

・I will arrive at my office by 12. 
「私は12時までにオフィスに着くでしょう」

*arrive at 場所:〜に到着する

8.fall 落ちる

・The glass fell down to the ground. 
「コップが地面に落ちた」

9.travel 旅行する

・He traveled to many countries. 
「彼はたくさんの国へ旅行した」

10.walk 歩く

・We walked in the park together. 
「私たちは公園内を一緒に歩いた」

3-3.主語の変化を表す動詞(17単語)

1.age 年をとる、ふける、古くなる

・I aged in these 5 years. 
「私はこの5年間で老けた」

2.agree  同意する、賛成する

・I agree with him. 
「私は彼に賛成する」

・He agreed to my proposal. 
「彼は私の提案に同意した」

  • agree with 〜(人):〜に賛成する、同意する
  • agree to 〜(申し出など):〜に同意する

3.begin 始まる、開始する

・The meeting begins at 8 o’clock.
「会議は8時に開始する」

4.change 変化する、変わる

・The weather changes quickly in this season. 
「この季節は気候がとても素早く変化する」

5.continue 続ける、継続する

・This wet weather may continue.
「この雨天は続くかもしれない」

助動詞mayの使い方は「5つの助動詞の役割と使い方が10分で分かる!|基礎的な意味や例文で解説」でご紹介しています。

6.decline 断る

・She declined with thanks.
「彼女は体よく断った」

7.decrease 減る、減少する

・Our wage will decrease.
「私たちの給料は少なくなるでしょう」

未来形の使い方は「willとbe going toの違いと使い分け方|英語の未来形をマスターして会話を盛り上げよう!」から。

給料に関する単語は「和製英語のギャラは通じない、微妙に違う「報酬」を表す6つの英単語」で紹介しています。

8.end 終わる

・The concert ended at midnight.
「コンサートは深夜に終わりました」

9.finish 終わる

・What time will your meeting finish?
「何時にあなたの会議は終わりますか?」

5W1Hの疑問詞の使い方は「3ステップで疑問詞を英作文|5W1Hの質問で途切れない英会話」から

10.grow 育つ、成長する

・Children grow fast. 
「子供は早く成長する」

11.happen 起こる、生じる

・The car accident happened in Tokyo city yesterday.
「車の事故が昨日東京で起きた」

12.increase 増える、増加する

・My water bill increased.
「水道料金が値上げした」

13.last 続く

・The party lasted for 2 hours.
「パーティーアは2時間続きました」

14.lose  負ける

・You lost!
「あなたは負けました」

15.start 始まる

・The performance started at night.
「演奏は夜に始まった」

16.speed 急ぐ、スピードをあげる

・The car sped up along the street. 
「車はその道に沿ってスピードをあげた」

17.win 勝つ

・You win!
「あなたの勝ちです!」

3-4.主語の存在を表す動詞(6単語)

1.be動詞

・I am at my office.
「私はオフィスにいます」

・He will be here in a few minutes.
「彼は数分でここに来るでしょう」

Be動詞は英文法の基本ですので、「英文法の基礎を復習!Be動詞はイコールと考えると簡単になる」にて基礎を確認してみてください。

2.appear 現れる、出現する、姿を見せる

・My boss appeared at 5 today. 
「私の上司は今日の5時に姿を見せました」

・The stars will appear around 7 o’clock. 
「星は7時ごろに見えてくるでしょう」

3.exist 存在する

・Human beings can’t exist without air.
「人は空気なしでは生きられない」

4.live 住む

・She lives in Australia. 
「彼女はオーストラリアに住んでいる」

5.reside 住む

・My cousin resides abroad.
「私のいとこは海外に住んでいる」

6.stay 居る、とどまる

・Can I stay here?
「ここに居ても良いですか?」

3-5.主語は「it」で天候を表す動詞(2単語)

1.rain 雨が降る

・It is raining very hard now. 
「今雨がとても激しく降っている」

2.snow 雪が降る

・It snowed in Tokyo yesterday.
「昨日東京で雪が降った」

4.第一文型につく修飾語|紛らわしい第三文型との見分け方

第一文型につく修飾語について解説していきます。動詞の後につく修飾語は2種類あります。「前置詞+名詞」の修飾語と副詞を使った修飾語です。

副詞の修飾語は第三文型と見分けがつかなくなることがあります。例文を用いながら、第一・三文型を区別するためのコツなどもご紹介します。

まずは前置詞+名詞の修飾語から解説していきます。

4-1.場所や時の情報を追加する前置詞+名詞の修飾語

  • I  cook in my house.
    「私は家で料理をする」
  • She slept for 1 hour.
    「彼女は1時間眠った」
  • He danced with his girlfriend.
    「彼はクラブで踊った」

前置詞+名詞を動詞の直後に配置します。主語・動詞に以下の情報を追加することができます。

  • 場所(どこで)
  • 時(いつ)
  • 誰(誰と)

前置詞+名詞は修飾語(M)として表すので、目的語や補語としてカウントされません第二・三文型とは簡単に区別することができます。

4-2.場所や時を表す副詞が第三文型との区別を難しくしている

前置詞+名詞の修飾語(M)の一方で場所や時を表す副詞に注意が必要です。副詞については「英語の副詞の使い方・種類ごとの位置・語順を解説|英会話で使える副詞の用法」をご確認ください。

区別が難しい場所や時を表す副詞とは

  • here (ここで)
  • there(あそこで)
  • outside(外で)
  • home(家で)
  • today(今日)
  • yesterday(昨日)
  • tomorrow(明日)

これらは名詞ではなく、全て副詞です。修飾語(M)であり、主語・目的語・補語にはなりません。

判別が難しい第一文型の例文

  • I go home
  • I arrived here yesterday. 
  • I will cook tomorrow

お気づきいただけたでしょうか。動詞の後ろに副詞が置かれると、主語・動詞・目的語の第三文型と混同してしまいます。全て副詞なので、主語・動詞+修飾語という形になります。文型は第一文型のままです。

第一文型と第三文型をの区別を難しくしているのが、時・場所を表す副詞です。数自体は多くないので、ざっと目を通しておくとすぐに判別できるようになります。

英語の副詞の使い方・種類ごとの位置・語順を解説|英会話で使える副詞の用法」の記事にある時・場所の副詞を確認してください。

5.まとめ

第一文型はSVの関係で「誰が・する」の単純な形になります。第一文型で使われる自動詞を5つの大きなカテゴリーでまとめ、48単語ご紹介しました。

時や場所を表す副詞が修飾語として置かれた場合、第三文型と見分けがつかなくなってしまいます。副詞の種類を判別し区別できるようにしましょう。

英語の文型を学ぶことで語順について学ぶことができます。語順だけでなく、英語の熟語や文法ルールについて疑問ですら解決してくれます。

文型に関する記事一覧|文型を学べば英語の語順を理解できる

文型に関する記事を全てまとめましたので、ぜひ参考にしてください。文型を理解した方は更なる知識アップとして以下の記事も併せてご覧ください。

ハイレベルな文法記事まとめ|文型が別れんば難しい文法も簡単に理解できるようになる

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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