英語の第三文型は「SVO」と言われるように、「S(主語)+V(動詞 )+O(目的語)」の語順で表現される形です。簡単な英文例では「I like cats」が第三文型に該当しますが、いくつかポイントがあります。
第三文型の基本や動詞・目的語の種類について、詳しく解説いたします!
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第三文型のSVOは「主語+動詞」の基本的な形に目的語が加わった語順で、以下のような英文が一例です。
I play basketball.(私はバスケットボールをします)
→「basketball」が目的語
I bought four rice balls at a convenience store.(私はコンビニでおにぎり4つ買いました)
→「four rice balls」が目的語
目的語を使う場合「〜を」と日本語で訳すことが一般的で、「何をしたのか・何を買ったのか」と動作の目的を説明していますね。
また、日本語と違う点では「私は英語の勉強をします」や「彼は書類を持ってきました」など、「主語 + 目的語 +動詞」の順番が通常ですが、英語の場合は「主語 + 動詞」が基本的に前へ来ますね。
また、日本語でも「コンビニでジュースを買いました」とか「夜7時にテレビを観ました」など動詞や目的語以外の要素も文章内で入るように、英語では文末に修飾語がつきます。
I was calling a taxi at the cafe.(カフェでタクシーを呼んでいました)
→場所(at the cafe)に関する修飾語
She always sends an email at 10 o’clock.(彼女はいつも10時にメールを送ります)
→時間(at 10 o’clock)に関する修飾語
I knew the project yesterday.(その企画について昨日知りました)
→時間(yesterday)に関する修飾語
上2つの例文は「前置詞 + 名詞」の語形で、最後の例文は副詞が修飾語になっています。場所や時間などを説明したい場合もよくあると思いますので、実際の英文ではSVOだけでなくM(修飾語:Modifier)がC(目的語)の後に来ます。
修飾語について補足をすると、「at home」や「in July」などは文章全体を修飾・説明する副詞的用法や他の名詞を修飾する形容詞的用法があります。
また、副詞も一語で修飾語としての役割があり、詳しくは副詞の正しい使い方・語順の解説ページで取り上げています。
第三文型SVOで使うM(修飾語)は、だいたい副詞か前置詞+名詞の副詞的用法の語句かのパターンが多く、以下例文のように長い文章で一見すると複雑そうに見えますが、実は基本的な第三文型の構造でありますので英会話だけでなく長文読解でも語句のまとまりごとに分解しておくとより理解できるようになりますね!
She ordered coffee at a cafe in Tokyo yesterday morning.(彼女は昨日の朝、東京のカフェでコーヒーを注文しました)
→主語:She 動詞:ordered 目的語:coffee 修飾語(副詞句):at a cafe in Tokyo 修飾語(副詞):yesterday morning
▷参考外部サイト:なんで前置詞+名詞は修飾語なのですか?
英語の文型をより詳しく知る上で、他の文型との比較も大事ですね。今回説明している第三文型のSVOは、第二文型のSVCと割と似たような英文になっています。
【第二文型の例】
She is a college student.(彼女は大学生です)
→「a college student」がC(補語)
I got sad.(私は悲しくなりました)
→「sad」がC(補語)
詳しくは第二文型SVCの基本・文法のルールまとめでも解説していますが、第二文型のC(保護)は主語を説明しているのが主な目的で、主語=補語の関係が成り立っています。
対して、第三文型では「I play basketball」や「She ordered coffee」などの文章でS(主語)とO(目的語)はイコールの関係にならないのが特徴であり、第二文型との違いですね。私はバスケットボールでもなく、彼女はコーヒーでもないですよね。
そのため、「主語 + 動詞 + 名詞」のパターンで一見すると第二文型でも第三文型でもなりそうな英文があった場合については、動詞の後に来る名詞が主語とイコールにあれば第二文型の補語であり、ならない場合には第三文型の目的語であると判断できます。
第三文型では「〜を」と動詞に対する目的語が必要なため、使用できる動詞が限定されます。具体的に言うと、自動詞と他動詞で分類される中で第三文型は他動詞だけが使えます。
他動詞は主語以外の人や物に対して「〜を・〜へ」など関係、影響を持つ種類の動詞で、見分け方としては動詞に対して「何を?」と深堀りした場合に答えのあるものが他動詞に該当します。
I want a luxury wallet.(高価な財布が欲しいです)
→「want」に対して何を?→高価な財布を欲しがっている、と言えるので他動詞
She is learning french cooking.(彼女はフランス料理を習っています)
→「learn」に対して何を?→フランス料理を習っている、と言えるので他動詞
上記例文のように、動詞単独だと説明不十分で「何が・何に」など目的となる名詞が必要なものが他動詞で、第三文型として成立します。
目的語が必要になる他動詞について、日常英会話で特に使えるものを以下でまとめました。動詞に関して一般動詞の基本・注意すべきポイントでも解説していますので、あわせてご参考くださいませ。
他動詞の種類 | 日本語での意味 |
think | 〜を思う |
learn | 〜を習う |
study | 〜を勉強する |
try | 〜を試みる |
want | 〜が欲しい |
hope | 〜を望む |
start | 〜を始める |
bigin | 〜を始める |
finish | 〜を終える |
see | 〜を見る・〜に会う |
meet | 〜に会う |
visit | 〜を訪れる |
speak | 〜を話す |
say | 〜を言う |
第三文型では動詞のほか目的語の方でも特徴があり、「〜を・〜へ」と動詞の目的を示す傾向から基本的には名詞または代名詞が使われます。
I want a new sofa.(私はソファーが欲しいです|目的語は名詞)
I saw her in this store.(この店で彼女に会いました|目的語は代名詞)
ただ、日本語で「勉強すること」や「私の家族が旅行をすること」など、本来は名詞でない他の品詞や一つの文章についても名詞的や役割がありますよね。
実際、第三文型の目的語では名詞や代名詞以外にも、上記のようなパターンで表現することも可能なのでそれぞれ確認しておきましょう。
英語の動名詞は動詞原形にingを付け加えたもの、以下例文のように「〜すること」と表現します。
I like working alone.(私は一人で働くのが好きです)
I will finish cleaning the room by tomorrow.(明日までに部屋の掃除を終わらせます)
▷例文で使用しているwill(未来形)の文法について詳細もチェック
働く「こと」、掃除をする「こと」の意味変換が動名詞でされますので、第三文型SVOのO(目的語)として使えます。また、第三文型の特徴であるS(主語)とO(目的語)がイコールにならないことも、私は働くことでも掃除をすることでもないので、当てはまっていますね。
動名詞と同じような使い方で、to不定詞の名詞的用法もあります。詳しくはto不定詞の3用法解説ページでも説明していますが、動詞原形の頭に「to」をつけることで、名詞や形容詞など別の品詞として利用されますね。
第三文型の目的語では名詞としての役割を担うため、以下の通り名詞的用法として活用されます。
I like to cook.(私は料理が好きです・料理をすることが好きです)
I try to lose weight but I keep gaining.(私はダイエットしようと試みていますが、体重は増え続けています)
下の英文はto不定詞の「to lose」と動名詞の「gaining」を一文で使った例ですね。使い分けていますが、to不定詞の名詞的用法と動名詞の意味自体はどちらも同じです。
それと、第三文型の目的語では「〜が…することを考える・望む」など一文を名詞化したい場合もあり、その際は「that」で繋げることで後の文章を名詞節として表現します。
I think that you hate him.(あなたは彼が嫌いなのだと私は思います)
I hope (that)we can travel abroad.(私たちが海外旅行できることを望みます)
that節の場合、「that」を省略して動詞の後に目的語となる文章が置かれることも多いですね。「主語 + 動詞 + 主語」の語順で戸惑うかもしれませんが、文章全体の構造をみて「これは名詞節だから動詞の目的語になっている」と判断できるでしょう。
また、名詞節のほか2語以上のフレーズ(名詞句)では疑問詞を使ったパターンも英会話で応用しやすいので、参考までに覚えておくといいですね。
I will learn how to make galettes.(ガレットの作り方について習うつもりです)
→疑問詞 + to不定詞による名詞句
I forget when I bought this TV.(このテレビをいつ買ったのか忘れました)
→間接疑問文を使った名詞節
詳細については間接疑問文の用法ページや、以下の関連記事にて取り上げていますのでご参考までに。
第三文型について一通りご紹介しましたが、ポイントは他動詞を使うことと、目的語には名詞や代名詞のほか名詞の働きをするフレーズが来るといった点ですね。
他の文型との比較では、例えば第一文型は「S + V」と主語・動詞だけで成立する英文になりますが、目的語が必要な第三文型の他動詞と違って第一文型では自動詞が使われる特徴があります。
【第一文型の例文】
I swim.(私は泳ぎます)
I exercise.(私はエクササイズをします)
自動詞には「何を?」と深堀りしても何も出てこないのが特徴で、「机を買います」など目的語がある他動詞との大きな違いです。独立した動詞で他に説明がなくても意味が通じると言えますね。
また、自動詞では場所に関する深堀りが基本的に可能で、「プールで泳ぐ」とか「ジムでエクササイズする」など場所について指定ができます。
※ただ、自動詞のような特徴でも例外があり、「visit」は他動詞扱いになります。「〜に行く」と言うより「〜を訪れる」の解釈をすれば、目的語のある他動詞だと分かりますね。
また、英語の文型では「S(主語)+V(動詞)+O(目的語1)+O(目的語2)」の第四文型もあり、第三文型SVOから目的語が一つ増えた形になります。
I gave my brother chocolate.(私は弟にチョコをあげました)
→「弟」に「チョコレート」を、と2つの目的語を使用
例文のように、あげる対象・聞く対象など相手がいる場合おいて第四文型が活用されますが、同じ内容で第三文型への置き換えが可能ですね。
I gave chocolate to my brother.
→S(私)+ V(あげた)+ O(チョコレート)+M:修飾語(弟に)
前置詞 + 名詞の修飾語に変換することで、第四文型の英文が第三文型でも同じ意味になります。一般的には第三文型→第四文型の置き換えはあまりないですが、第四文型→第三文型は自然ですので、参考までに覚えておきましょう。
▼英語の五文型について詳しくはこちら!▼
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