助動詞の「should」は中学英語でも習う英単語で、「〜するべき」という義務や必要を表現する上で使えます。
ただ、ネイティブが使う「should」では「〜するべき」以外でも様々な意味があり、「〜するはずだ」との推測や「〜をやめておく」との言い方など日常英会話で使える場面が多いですね。
英会話スキルを高める上で役に立つ「should」の意味について、一通り解説いたします!
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「should」は品詞の中でも助動詞に分類されて、以下のような助動詞も中学英語で習いますね。
助動詞は動詞を「助ける」という関係性で、一般動詞やbe動詞をサポート(補足)するような役割があります。その中でも「should」は「〜するべき」との意味が一般的ですね。
You should go home. (あなたは家に帰るべきです)
I should be calm. (私は落ち着くべきだ)
こちらの例文のように、「should + 動詞の原形」が文法的なルールですね。「should」などの助動詞の後に来る動詞は原則、原形で表記されます。品詞について苦手意識のある方は、関連記事から基礎をおさえておくといいでしょう。
一点注意しておきたいことで、他の助動詞の過去形で「will → would」や「can → could」と変化するように、「shall → should」と「shall」の過去形は「should」であります。
ただ、「〜するべき」のフレーズが過去形になる訳でなく、基本的には助動詞の「should」と「shall」は別のカテゴリーになる認識でOKです。そのため、文法上では「shall」の過去形は「should」にあたりますが、「〜するべき」の用法は現在形で使います。
動詞の変化については、一般動詞の過去形についてもあわせてチェックしておきましょう。また、「〜するべきだった」とあえて過去形で表現したい場合には、以下でもご説明しますが、「should + 過去分詞」での文法が使えますね!
「should + 動詞の原形」で表現される肯定文では「〜するべき」との解釈が一般的ですが、「should」では否定文でも応用できます。
【否定文の場合:should + not + 動詞の原形】
You should not(shouldn’t)go on a trip alone. (あなたは一人で旅行へ行くべきではありません)
We should not blame that on anyone. (私たちはそれを誰かのせいにするべきではありません)
上の例文のように、「should not」で「〜するべきではない」という意味ですね。また、否定形では「shouldn’t」と省略されるケースが多いです。
また、「should」の否定形では「〜するべきでない」という提案だけでなく、「〜しない方が良い」というニュアンスから「やめておく・やめておいた方が良い」との意味もあります。
Let’s meet tomorrow. (明日会いましょう)
→I shoudn’t. How about next week? (やめておきます。来週はどうでしょう?)
例文のように、相手からの提案に対して断りたい場合に「I shoudn’t」が使えますね。より自然な英会話では、断るだけでなく代案を出したり理由も付け加えておくと、丁寧な返しになるでしょう。
助動詞の「should」は疑問文にも使えて、「〜するべきでしょうか?」という意味になります。疑問形の語順は「Should + 主語 + 動詞の原形」で、疑問文でも動詞の原形というルールは変わらずですね。
What should I do here? (ここで何をすれば良いでしょうか?)
When should we get on the train? (私たちはいつ電車に乗るべきでしょうか?)
疑問文では「何を」や「いつ」などよく使う疑問詞(5W1H)もありますので、相手への質問や英会話での話題作りで参考になりますので、関連記事もぜひお読みくださいませ。
「〜するべき」という意味の「should」ですが、「義務」を表現する助動詞は他にも様々な種類があります。
ですので、どんなケースでも「〜するべき」を「should」使うより、必要性の度合いに応じて助動詞を選択するのがより自然な英語になります。
※助動詞の使い分けについてはshouldとmustとhave toの違いでも解説しております。
特に「義務」の程度が強く、「絶対に〜するべき」と表現する場合には「must」や「have to」が合っていますね。
必要性の度合いはどちらも同じくらいですが、「must」がより強い口調というイメージです。mustの様々な意味・ニュアンスの解説ページでも、ご紹介しております。
You must solve this problem. (あなたはその問題を解決するべきです)
I have to save money. (私は貯金しなければなりません)
必ずしも「義務」は発生しませんが、「〜した方が良い」と80%くらいの必要性で「should」が見合いますね。
You should watch this movie. (あなたはその映画を見た方が良いです)
また、shouldと似たような意味で「had better」というフレーズもあります。「had better」も同じ使い方で「had better + 動詞の原形」というルールですが、「〜した方が良い + そうしないと〜」と少しネガティブなニュアンスも入ります。
You had better participate in the seminar. (あなたはそのセミナーに参加した方が良いですね)
→参加しておかないと、後々困りますよという含みがあります!
助動詞の「can」は中学英語で、「〜できる」という可能を意味する英語として習った覚えがあるかと思いますが、「〜しても良い」という解釈もあります。
You can get off work early. (早く仕事を終えてもいいですよ)
→早く仕事をせず、いつも通りやってもOK
We can go to drinking. (飲みに行ってもいいですよ)
→飲めない人は行かなくても大丈夫
従っても従わなくても良い「義務」はこのように「can」で丁度いい必要性を表現できますね。
また、必要性が全くなく「〜しなくてもいい」と伝えたい場合には「don’t have to」や「don’t need to」などの否定形を使います。
You don’t need to call her. (あなたは彼女に電話する必要はありません)
She doesn’t have to send a message. (彼女はメールを送らなくてもいいです)
上の例文は一般動詞の否定形なので、三人称単数では「doesn’t」と表現します。三人称単数のルールや動詞に「es」「s」をつける基準など、別ページでも解説しております。
それと、「〜してはいけない」と強く否定する場合には「must not (mustn’t)」で言えますね。ただ、絶対にすると!という全否定で強い言い方になるため、日常英会話ではあまり使いません。
You mustn’t run here. (ここで走ってはいけません)
これまで、「should」では「〜するべき」という意味でご紹介しましたが、日常英会話では以下の通り、他にも数種類の意味で使われます。
「should」を過去形で表現して「〜するべきだった」と反省や後悔の念を伝えたい場合、「should + have + 過去分詞」が使えます。
I should have been there. (私はそこに居るべきだった)
You should have studied more. (あなたはもっと勉強するべきだった)
「そこに私がいたら大事にならなかった」とか、「あなたがもっと勉強していたら合格していた」など、過ちについて後悔している意味合いがありますね。
▷関連記事:英語の過去分詞について
また、「should」には「〜だろう」と行った推測の意味があり、確信はないけどある程度予測できることを表現できます。
That should be false. (それは間違っているであろう)
それと、上記の過去分詞形でも推測や予想を意味した表現が可能で、「〜したはずだ」と過去に発生している事象への推測のほか、「〜するはずだった」と予想に反する事象のパターンもあります。
He should have gone home yesterday. (彼は昨日、家に帰ったはずだ)
I should have finished my work until dinner. (夕食までに仕事を終えるはずだった)
→こちらは過去の予測で、実際は違っていることを言っています。
同じ英文でも「〜したはずだ」と「〜であるはずだった」と両方の解釈ができますので、混同しないように前後の文脈から訳せるといいですね。
また、「should」を疑問形で使うケースで、「How」や「Why」と合わせて「〜な訳が無い」とか「一体どうして〜なのか」と、不可解や気持ちや疑念について表現できます。
How should she divorce? (どうして彼女が離婚するのか?)
→離婚するはずなんてない!という意味合い
Why should I be blamed? (どうして私が非難されるのでしょうか)
→明らかにおかしい!という疑念
疑問詞とセットで使う「should」について、基本的な疑問詞のルールなどを知っておくとより理解できるでしょう。また、上の例文では受動態もありますので、以下関連記事もご参考までに!
「should」は様々なシチュエーションで使える助動詞ですが、参考までに似たような英単語の「ought to」もご紹介します。
You ought to talk to your boss. (あなたは上司と話すべきです)
→「〜すべき」という義務を表現
He ought to go shopping. (彼は買い物に行くだろう)
→「〜であろう」という推測・推量を表現
基本的には「should」と同じ使い方ができて、「〜するべき」のほか「〜だろう・〜であるはずだ」という推測も意味します。
You ought not to want it. (あなたはそれを欲しがるべきではありません)
また、否定形では「ought not to」の語順で、間違えやすいので注意しましょう。ただ、「ought to」はあまり英会話で使わない表現なので、一応「should」の言い換えができるという程度で覚えておけば大丈夫ですね。
「should」は「〜するべき」だけでなく、様々な英語表現が可能ですので普段の英会話練習から少しずつ取り入れておくと、より洗練された英語が使えるようになりますね!
また、今回の記事でご紹介しました通り「should」と似たような助動詞も多くありますので、よく使う助動詞を一通りチェックしてみるといいですね。
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