英語では普通に質問をする疑問文以外に、相手からの同意を求めたり確認・念押しなどの意味で「付加疑問文」を使う場合があります。
付加疑問文は日常的な英会話でも利用される表現で、覚えておけばより英語での表現力がアップしますので基礎をチェックしておきましょう。
また、付加疑問文では答え方が少し分かりづらい部分もありますので、間違いやすいポイントなどもまとめました!
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付加疑問文ですが、「付加」という言葉の通り通常の文(肯定文)の後ろに疑問形をくっつけたような形になります。以下が、付加疑問文の例文ですね。
You are very kind, aren’t you?
→あなた、とても優しいですよね。
We will postpone the meeting, won’t we?
→私達、この会議を延期しますよね。
上記の例文の通り、付加疑問文では「〜ですよね?」「〜だったよね?」といった風に、「これで間違いなかったですよね」という確認目的で使います。
通常の肯定文: You were in tokyo last year.
→あなたは昨年、東京にいました(普通の説明)
付加疑問文の場合:You were in tokyo last year, weren’t you?
→あなたは昨年、東京にいましたよね(合ってるかどうかの確認)
「昨年、東京にいた」という事実が合っているかどうか、同意を求めたり確認をする意味合いで、相手に質問できる形ですね。通常の疑問形とは少し意味合いが異なり、単純に質問をしたい場合には「Do you~?」や「What~?」など基本的な聞き方になります。
また、詳しくは以下の肯定文・否定文ごとの付加疑問形でもお伝えしますが、
肯定形か否定形によって、付加疑問文の形も変わりますので注意しておきましょう。
あわせて覚えておきたいのは、付加疑問文でのイントネーションですね。語尾のイントネーションを上げる場合と下げる場合で、質問する方の意図やニュアンスが異なります。
語尾を上げる場合は通常の疑問文と似たような目的で、相手からの答えを求めるケースで使います。
She is 25 years old, isn’t she?(語尾を上げる)
→彼女は25歳だったかな。(正しい年齢について記憶が不確かな場合)
対して語尾を下げる時は、ある程度認識しており確かな内容について、相手からの同意を求めるケースで利用されます。
You didn’t go to the post office yesterday, did you?(語尾を下げる)
→あなたは昨日、郵便局へ行かなかったよね。(郵便局へ行っていない事実について分かっているけど、確認を求めている)
▷英語のイントネーション・リズムの基本的なことについて解説!
それと、付加疑問文と形が似ている否定疑問文で混同したり、使い分けがよく分からないといったケースが見受けられます。
【否定疑問文の例:否定形で相手へ質問】
Don’t you like tomatoes? (トマトが好きでないのですか?)
Didn’t you finish your homework yesterday? (昨日、宿題が終わらなかったのですか?)
詳しくは否定疑問文の使い方・会話場面でもご紹介していますが、否定疑問文では相手への確認や驚きを伴う質問を目的としており、通常の疑問形に「not」をつける変化になりますね。
そのため、語尾に否定形の疑問(または通常の疑問)をつける付加疑問文とは語順のほかニュアンスも異なりますが、否定疑問文でも同意を求める質問は可能です。
Don’t you like tomatoes?(語尾を下げる)
上の例では、相手がトマトが嫌いなことを知っていて「あなた、トマトが嫌いですよね?」と同意を求める否定疑問文ですね。この場合、付加疑問文と同様にイントネーション的には語尾を下げております。
また、友人同士などの会話では付加疑問文のような「〜だよね?」という言い方で、「~right?」というフレーズも使えますね。
You live in shibuya, right? (あなた、渋谷に住んでいるよね?)
We are friends, right? (私たち、友達だよね?)
付加疑問文と同じく確認や同意を目的としますが、よりカジュアルな場面が自然ですね。そのため、「~right?」のフレーズは友達や家族との英会話でよく聞きます。
以下では、主文(メインの英文)が肯定形になっている場合での付加疑問文の使用例についてまとめました。
付加疑問文では、よく使うbe動詞や一般動詞のほか、助動詞や命令文を使うことで表現の幅が広がりますので、一通りチェックしておきましょう。
be動詞については「are」や「is」などを使いますが、以下のポイントが基本的なルールになります。こちらのルールは、一般動詞など他のパターンでも当てはまります。
時制や代名詞などの決まり事について、難しく感じるかもしれませんが例文で確認してみると、割とシンプルです。
Kanon is a good teacher, isn’t she? (カノンは良い先生ですよね?)
こちらの例文では、主語の「Kanon」が付加疑問文では「she」に置き換わっています。
It was in the closet, wasn’t it? (それはクローゼットの中にありましたよね?)
また、上の例文では過去形(It was)で始まっていますので、付加疑問文も過去形で表記しております。be動詞の過去形変化のほか、be動詞の使い方について基本からチェックしておくといいですね!
be動詞以外の動詞については一般動詞に該当しますが、同じように否定形の疑問文が文末につきます。be動詞と同じように、時制に合わせた付加疑問文を意識しましょう。
He goes to the supermarket, doesn’t he? (彼はスーパーへ行くよね?)
現在形の英文で三人称単数の場合、付加疑問文も「doesn’t~」で対応します。三人称について、動詞の変化など不安な方は以下の関連記事が参考になります!
You caught a cold last week. didn’t you? (あなた、先週風邪ひきましたよね?)
主文が過去形の場合には「didn’t~」と付加疑問文も過去形で合わせます。一般動詞の過去形について、規則動詞・不規則動詞の2パターンありますのでチェックしておきましょう。
You have already eaten dinner, haven’t you?(すでに晩ご飯を食べましたよね?)
また、現在完了形の場合でも、文末は現在完了形に合わせた疑問文(haven’t~)になりますね。
※現在完了形の「have」 は正確には助動詞ですが、過去形などの時制と関連してご説明いたしました。
完了形では、過去より継続的に行っていたことが完了したパターンのほか、経験や現在での継続なども表現できますので、用途などを中学英語レベルから復習してみるといいでしょう。
助動詞の種類については「can」や「will」のほか「must」などが使われて、詳しくは基本的な助動詞の意味・例文でもご紹介していますが、一般的な疑問形では「do」や「does」は使わず、「Will you~?」といった助動詞が入るので、付加疑問文で同じような形になります。
You will attend the party next week, won’t you? (来週のパーティー、出席しますよね?)
she can do it, can’t you? (彼女はそれをできますよね?)
ただ、助動詞でも一つ例外ありまして「〜しなければならない」という意味の「have to~?」の付加疑問文では「haven’t you~?」にはならず、一般動詞と同じ形で「don’t you~?」と表します。
Yuri have to apologize to him, doesn’t she? (ユリは彼に謝らなければならないですよね?)
命令文でも付加疑問文とあわせることが可能ですが、命令文の文型では主語がない特徴があります。詳しくは命令文のバリエーション・例文まとめでも解説していますね。
基本的に命令文は相手(あなた)に対して言っているので、付加疑問文は「will you~?」の形で問題ございません。
Don’t throw away trash here, will you? (ここでゴミを捨てないでくださいね)
Study English everyday, will you? (毎日、英語の勉強をしましょうね)
命令文ではわりと相手に対して強く言うようなイメージですが、付加疑問文がつくと「〜してね」と、多少命令口調が柔らかくなります。
また、相手への提案や誘いで「Let’s~」のフレーズがよく使われますが、付加疑問文を使う場合には「shall we?」の形で統一されます。一緒にするといったニュアンスがあるので、主語が「we」になりますね。
Let’s make a plan, shall we? (一緒に計画を立てましょうね)
「Let’s」自体も軽く提案できる意味合いでの命令ですが、付加疑問文がつくことでより丁寧な提案として表現できます。
上記は主文が肯定形だった時の例文をまとめましたが、主文が否定形だった場合には付加疑問文のルールが代わります。
以下ではbe動詞・一般動詞・助動詞の3パターンで、否定文と付加疑問文の組み合わせについてご紹介いたします。否定文の場合、付加疑問文は肯定形になりますね。
He’s not a dentist, is he? (彼は歯科医ではありませんよね?)
You’re not going home, are you? (あなたは家に向かってきてないですよね?)
このように、否定形で始まるbe動詞の英文では付加疑問文は肯定形になります。また、現在進行形のパターンでもbe動詞を使うので、「are you?」などの付加疑問文ですね。
You didn’t keep your promise, did you? (約束を守らなかったですよね?)
She doesn’t like ex-boyfriend, does she? (彼女は元カレのこと、好きではないですよね?)
一般動詞でも同じように、否定文の後の付加疑問文は通常の形になります。また、「keep~」のように日常英会話で頻出する基本動詞も要チェックですね!
We won’t go for a drink, will we? (私たち、飲みに行かないですよね?)
He can’t stand it, can he? (彼はそれを我慢できないですよね?)
助動詞の場合も、否定形であれば付加疑問文は肯定形になります。主文とは肯定と否定で逆にしますが、助動詞のほか時制についても合わせるようにしましょう。
付加疑問文でもう一つ重要なのが、質問された側の答え方ですね。例えば、「You live in Ikebukuro, don’t you?」と付加疑問文で質問された場合、
と、こちらは割と自然に答えられるかと思います。ただ、否定形で「You don’t live in Ikebukuro, do you?」と「あなたは池袋には住んでいませんよね?」と質問された場合、「いや、池袋在住だから No!」と答えてしまいそうですが、正しくは以下の通りです。
日本語の「はい」が英語の「いいえ」に置き換わるので、間違えやすいですね。これは否定疑問文の答え方でも共有する注意点で、否定形の疑問文で質問されたら、「No」であることが正しいから「Yes」で答えよう!と日本語のように返事をしがちです。
そのため、否定形で質問をされても聞かれていることに対して「Yes」か「No」かと、シンプルに考えましょう。「池袋に住んでいる」という事実が正しければ「Yes」で、そうでなければ「No」という判断で問題ございません。
付加疑問文を英会話で取り入れると、淡々とした質問を繰り返すだけでなく、絶妙なニュアンスも込められますので、よりネイティブに近い良い表現ができますね。
また、英語の疑問文ではよく使うフレーズで間接疑問文での表現や、英会話での質問をするコツなど、参考になるコンテンツもありますのであわせてお読みくださいませ!
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