Takeの意味・使い方10選|コアイメージが分かれば理解度が上がる!

Takeの意味・使い方10選

基本的な英語学習において、よく「Take」を使うことに気付きます。Takeはいわゆる基本動詞と呼ばれるもので、日常的な英会話でも頻出します。

使い方・用法の幅が広いので「意味が多すぎて全て理解できない」「派生するコアイメージがあまりよく分からない」とお悩みもあるのではないでしょうか。

  • 基本動詞Takeのコアイメージ
  • コアイメージから派生する意味・用法10選
  • Takeと類似する他の基本動詞との比較

などのポイントをこちらのページで解説します。一通り確認することでTakeの使い方が理解できて、普段の英語表現でとても役立ちます!

1.基本動詞:Takeの意味・基本的な情報

まずはTakeの概要や文法的な情報を整理します。語形変化や発音の仕方など覚えておくと、ライティングやスピーキングで正しい英文法を実践できます。

1-1.Takeには幅広い意味・用法がある

Takeの基本的な意味

Takeと言うと「取る」や「時間を使う」などの意味が一般的で、中学英語で習った覚えがあるという人も多いでしょう。

「I take this bag.(このカバンを持ちます)」などの表現ももちろん合っていますが、以下のように数多くの意味があります。さらに細かく分類もできますが、今回は10選の意味・用法でまとめました。

★Takeで主に表現できる10つの意味

  • 手に取る・掴む
  • 獲得する・取得する
  • 時間を使う・必要とする
  • 購入する
  • 持って行く・テイクアウトをする
  • 連れて行く
  • 交通手段を伝える
  • 授業・試験などを受ける
  • 注文を受け取る
  • 言葉・オファーなどを受け取る

一見すると幅広すぎて覚えられない…と不安に思うかもしれませんが、以下でも説明するコアイメージを整理できれば暗記に頼らずTakeを使いこなせます!

1-2.Takeの語形変化

Takeの語形変化

Takeに関する語形変化をまとめました。原形(現在形)と過去形・過去分詞でそれぞれ違う形になります。

  • 動詞の活用法:take – took– taken(全て違う形になります)
  • ing形(動名詞・現在分詞):taking
  • 三人称単数:takes

動詞のほか名詞の活用も

Takeを基本動詞と説明したように、コアイメージや意味・用法の解説について基本的には動詞の活用となります。

加えて、名詞での用法もあり以下のような例文で表現できます。

  • What’s your take?(あなたの意見は?)※見解・意見など
  • We will get about 10% of the take.(私たちは収益の10%を得ます)※収益・利益など
  • They were on the take.(彼らは賄賂をもらいました)※倫理に反する利益

これらの用法に関しては、以下で説明するコアイメージの「自分の意志で取り入れる」「受け入れる」ポイントを理解できれば、納得できるのではないでしょうか。

1-3.Takeの読み方・発音について

Takeの読み方・発音

Takeはカタカナ英語で読むと「テイク」ですが、発音記号(téik)に則ると「テエィク」が近いです。「ei=エイ」と2つの音をつなげるような発音となります。

また、リダクションによる発音の変化もあり、「Take it」が「Teiki(テイキッ)」と省略されて聞こえます。発音やリスニングで苦手意識がある人は、以下の関連記事を読めば改善できますのでぜひご参考ください。

英語発音のコツ・口や唇の形を解説!

2.Takeのコアイメージは「ひょいと取る」|用法は大きく分けて3種類

Takeのコアイメージを説明すると、ただ取るだけでなく「何気なく」「自分のものに」などいくつか大事なニュアンスがあります。

2-1.Takeのコアイメージ:自分の意志で取り入れるのがポイント

Takeのコアイメージ

コアにあるのは、「ひょいと取る」とか「何かを話者(聞き手)からどこかへ持っていく」イメージです。また、この取る・自分のものにするイメージに「自分の意志」が絡んできます。

ただ「取る・持つ」だけだとGetやBuy、Bringなどと混同しがちです。そのため、どのように取るのか・自分のものにするのかを想像しておくといいでしょう。

細かい意味で考えると整理が難しいので、まずはコアイメージからの関連性が高い3つの用法を確認しておきましょう。

2-2.Takeの用法1:手に取る(自分のものにするイメージ)

手に取る(自分のものにする)

まずは基本の「き」から触れると、「手に取る」がわかりやすいですね。

I took the book in my hand.
「私はその本を手に取った」

Let’s take a break.
「休憩しようよ」

「Take a break」なんかは、キットカットをぱっと手に取るのをイメージすると分かりやすいかもしれません。何気なく取っている動作ですよね。

Can I take that brochure?
「あのパンフレット、もらっても良いですか?」

手に取ってそのままもらっちゃう場合にも、Takeが使えます。手に取る=自分のものになるイメージを持っておきましょう。

2-3.Takeの用法2:連れて行く・持って行く(運ぶイメージ)

連れて行く・持って行く

どこかに連れて行く、または持って行くのもTakeが使えます。

I often took you to the park when you were child.
「あなたが子どもの頃、よくあなたを公園に連れていった」

I’m going to take some cake to Paul’s house for his birthday party.
「ポールの誕生日パーティにはケーキを持っていくつもりだよ」

Take this ticket to the officer at the entrance.
「このチケットを入口の係員のところまで持っていってください」

誰か人を連れて行く動作や、何かを持って行くニュアンスなるほかファーストフード店で購入してから持ち帰る、「テイクアウト」の使い方もあります。

2-4.Takeの用法3:受け入れる(許容するイメージ)

受け入れる・許容する

ちょっと抽象的になりますが、受け入れる・許容するといった意味もあります。

She will take your advice.
「彼女はあなたの忠告を受け入れるでしょう」

I would like to take your offer.
「私はあなたのオファーを受けます」

This car takes only 2 passengers.
「この車は2人乗りです=許容人数は2人までです」

手に取る・持って行くと比較するとイメージが異なり理解しづらいかもしれませんが、コアイメージからのつながりはあります。

自分のものにする→受け入れる・オファーを受け取る

ひょいと取る・持って行く→キャパシティがある→許容できる

といった具合に、主体的に取り入れる・自分のものにするコアイメージから派生していると言えます。

3.Takeの意味・使い方10選

上記の用法3種類からさらに派生して、Takeの主な意味を10パターンでまとめました。

  • 自分のものにするイメージ|手に取る・獲得する・時間を使う・購入する
  • 持って行くイメージ|テイクアウトする・連れて行く・交通手段を伝える
  • 許容するイメージ|試験などを受ける・注文を受け取る・オファーを受ける

このような分類ができるので、コアイメージ・用法からの派生が分かれば幅広い意味も理解がしやすくなります。

3-1.Takeの意味1:手に取る・掴む

Takeの意味1:手に取る・掴む

まずは一般的な意味になる「手に取る・掴む」は、割とシンプルな表現となります。物だけでなく、席・場所などの対象も「取る」のTakeが使えます。

  • Are you taking a suitcase or a backpack?(旅行にはスーツケースとバックパック、どちらを持っていきます?)
  • Please take a seat at the counter.(カウンター席を取っておいてください)
  • I like taking pictures. (写真を撮ることが好きです)

「Please take a picture.(写真を撮ってください)」など、海外旅行でも使えるイディオムですね。取る→撮るイメージから写真撮影でもTakeが使えます。

3-2.Takeの意味2:獲得する・取得する

Takeの意味2:獲得する・取得する

獲得や取得などのニュアンスも、Takeで表現することができます。

  • I take the prize.(賞を獲得する)
  • I took a fortune under the will.(遺言によって財産を得ました)
  • take 2(テイク2・撮り直し)

何かを得るという意味から、映画やドラマでの「テイク」もありますね。

THE FIRST TAKEは「録画」を意味する

YouTubeチャンネルの「THE FIRST TAKE」は、アーティストの一発撮りというコンセプト・パフォーマンスで話題になっています。

このTakeはいわゆる録画を意味しており、テイク1・テイク2など和製英語でなく海外でも使われています。また、撮り直しのことを「another take」と言うこともできます。

3-3.Takeの意味3:時間を使う・必要とする

Takeの意味3:時間を使う・必要とする

Takeでは「時間を使う」や「〜を必要とする」とのニュアンスがあり、自分のものになる→それだけ必要であるイメージとなります。

  • It took me half an hour to get here.(ここまで来るのに30分かかりました)
  • It takes long time.(長い時間がかかります)
  • What does it take to be a good leader?(良いリーダーになるためには何が必要ですか?)

日常会話でも、「〜駅まで行くのにどれくらいかかります?」とか「〜するにはどうすればいい?」などを言いたい場合にTakeが活用されます。

3-4.Takeの意味4:購入する

Takeの意味4:購入する

自分のものにする・取るから派生して「購入する」意味合いでも、以下例文のように表現できます。

  • I’ll take this one.(これを買います)
  • I’ll take that hat.(あの帽子を買います)

お店などで使えるフレーズで、商品名やメニュー名がよく分からないものでも「I’ll take this one.」と言っておけば通じます。

TakeとBuyの違いは?|Takeは「これにします」

購入する意味合いならBuyも使えそうですが、ちょっとしたニュアンスの違いがあります。

  • I’ll take this one.(これにします、これをいただきます)
  • I’ll buy this one.(これを買います、とお金の支払いを重視)

これもTakeのコアイメージである「ひょいと取る・持って行く」を想像すると、Buyとの違いも理解できるかと思います。お金を支払う行為を目立たせるなら、Buyの方が適切です。

3-5.Takeの意味5:持って行く・テイクアウトをする

Takeの意味5:持って行く

日本語で言う持って行くやテイクアウトも、Takeを使えます。

  • You should take my umbrella.(私の傘を持って行くべきです)
  • I forget to take my key.(鍵を持って行くのを忘れました)
  • I took out some sandwiches.(サンドウィッチをテイクアウトしました)
  • Take away, please.(持ち帰りです ※イギリス英語での表現)
  • To go, please.(持ち帰りです ※アメリカ英語での表現)

ただ、アメリカ英語で「Take out」は使うものの、あまり一般的でなく「to go」の方がメジャーですね。実際、店員さんから「For here, or to go?(店内、それとも持ち帰りですか?)」と聞かれることが多いです。

3-6.Takeの意味6:連れて行く

Takeの意味6:連れて行く

連れて行く動作も以下例文のように、Takeでの表現ができます。

  • She takes me drinking.(彼女は私を飲みに連れて行きます)
  • I’m going to take my son to the library.(息子を図書館に連れて行くつもりです)
  • I take my dog for a walk every morning.(毎朝、犬を散歩に連れて行きます)

take + 人 + 場所や動作(動名詞)といったイディオムが一般的で、飲みに連れて行くや散歩に行くなどのフレーズを覚えておくと便利です。

3-7.Takeの意味7:交通手段を伝える

Takeの意味7:交通手段を伝える

交通手段を伝える英語表現も、日常会話でよく使います。

  • I took a train to move to Nagoya.(名古屋方面の電車に乗りました)
  • I take a bus every morning.(毎朝バスに乗ります)

例えば「How do you get to work?(どうやって通勤していますか?)」と質問された場合に、「I take a train.(電車で通勤しています)」と答えられます。

また、上記で紹介した「時間がかかる」Takeの用法も関連性があり、「It only takes 10 minutes to get here by train.(電車ならここまでたった10分で来れます)」などの言い方もできますね。

3-8.Takeの意味8:授業・試験などを受ける

Takeの意味8:授業・試験などを受ける

受け入れる・許容するTakeの意味から、以下のような表現もできます。

  • I took a test last Sunday.(先週の日曜日にテストを受けました)
  • I took the TOEIC exam.(TOEICを受験しました)
  • I take a class in the morning.(午前中に授業を受けます)

受けるニュアンスから、「took my blood pressure(血圧を測る)」など身体計測に関する事柄でもTakeが活用できます。

3-9.Takeの意味9:注文を受け取る

Takeの意味9:注文を受け取る

また、店員さんから「ご注文をお伺いしても?」と聞く場合でもオーダーを受け取る意味合いとなるので、「May I take your order?(ご注文はいかがでしょうか?)」との英語表現ができます。

また、注文する客の視点でもメニューをもらいたい場合に、「Could I take a look at the menu?(メニューを見せてもらえますか?)」という聞き方もできるでしょう。

3-10.Takeの意味10:言葉・オファーなどを受け取る

Takeの意味10:言葉・オファーなどを受け取る

そのほか、目に見えない言葉やオファーなどの概念も受け取る状態があれば、Takeを使った英文が作れます。

  • I want take on your offer.(あなたの提案を受け入れたいです)
  • I don’t take your offer.(あなたの申し出は受け入れません)
  • I took some words from the song.(その歌からいくつかの言葉を受け取りました)

ビジネスシーンでも、提案や申し出をする際・される際にこのような英語表現ができるでしょう。

4.Takeとの使い分けで悩みがちな基本動詞と比較

Takeの意味や用法を一通り解説しましたが、英語初心者にとって似ている英語・動詞も多いため混乱することもあるでしょう。

上記でもTakeとBuyの違いに触れましたが、それ以外にもGetやBringなど混同しがちな基本動詞がいくつかありますので比較してみました。

4-1.Takeとgetの違いは主体性

TakeとGetは両方とも「自分のものになる・手にする」で使えそうですよね。

「お金を手にする」や「プレゼントをもらう」など、TakeとGetの両方で表現できそうですが、以下のようなニュアンスの違いがあります。

Takeは自分の意志で取り入れる

Takeの特徴

Takeはコアイメージで説明したように、「自分の意志」によって手にするニュアンスがあります。

例えば「May I take one?(一ついただいてもよろしいでしょうか?)」と依頼をするように、自分からいただきたい意志がある場合にはTakeの方が自然です。

Getには積極的な意志がない

Getの特徴

対して、Getには自主性・積極性などはなく「何らかの事象や行動によって自分のものにする」といったニュアンスです。

  • I got a job.(仕事が見つかりました)
  • I want get a new mobile phone.(新しい携帯電話が欲しいです)
  • I get time and freedom.(時間と自由を手に入れます)

などの表現をすると、自分の力で手に入れたのか外部からの影響や要因で手に入れたのかは判然としませんが、何らかの事象で自分のものになったという解釈になるでしょう。

仕事が見つかったのは自分の努力かもしれなく、たまたまタイミング良くオファーをもらった可能性もあります。対して「I take a job.」と言えば、自分からその仕事に就く主体性が伺えます。

Getの基本的な使い方・コアイメージを解説!

4-2.Takeとbringの違い・使い分けは視点がポイント

TakeとBringの違い

Bringも同じように「持っていく」の意味があって、いつどっちを使うのか迷う…なんてことありませんか?

Takeとの違いは、視点を誰・どこに置くかという点です。ものが、視点・起点となる人や場所に近づいてくる場合にはBring、反対に遠ざかっていく場合にはTakeです。

I will bring you an umbrella.
(傘を持っていってあげる)→ この場合、傘が you に対して近づいていってますね。

Take an umbrella with you; it’s going to rain.
(傘を持っていきなよ、雨になるから)→ 起点である家から、傘を遠くに持っていくイメージです。

She brought me some flowers.
(彼女は私に花を持ってきてくれた) → 花がmeに近づいています。

He brought his wife to the party.
(彼は奥さんをパーティーに連れてきた)→ 奥さんがパーティ会場に近づいているイメージです。

「視点・起点」というやや抽象的な言い方がちょっと分かりにくい、と感じた方がいるかもしれません。また、「話者」や「聞き手」では割り切れないこともあるので、この辺りはスピーキングのほかネイティブの英語をリスニングしながらイメージできるといいでしょう。

ネイティブの表現にTakeやBringが出てきたら、誰・どこ目線で近づいている or 遠ざかっているのか考えてみると参考になりますよ!

4-3.Takeとhaveの違いは動き

TakeとHaveの違い

それと、持つ・所有するというイメージではTakeとHaveが似ています。日常会話でよく使うイディオム「Take lunch」と「Have lunch」で比較をしてみましょう。

Take lunchだと食べることにフォーカス

「I take lunch.」と表現する場合、お昼を食べることが焦点となります。

「Eat」と近いニュアンスで、食べることに対しての積極性が伺えます。自分の意志が込められているコアイメージとも、つながりがあるでしょう。

Have lunchは食べる時間を過ごすことが強調

一方で「I have lunch.」と言った場合には、食べる時間・空間がフォーカスされます。以下の英文がその例です。

  • I had lunch with my friend.(友達とランチを食べました)
  • How about having lunch together?(一緒にランチはいかがでしょうか?)
  • Are you free to have lunch?(昼食の時間はありますか?)

一人でなく相手とのランチをする時や誘う場合など、have lunchが一般的に使われます。

友達とかと一緒に食べる昼食では、食べることよりも過ごす時間の方が意識されますよね。関連記事でも、Haveの意味・使い方8選で詳しく解説しています。

5.日常会話で使えるtakeのフレーズ・イディオムも再確認!

基本動詞の活用

他にも、日常会話で使えるTakeの英語フレーズ・イディオムも以下でまとめました。手にする・自分のものになるコアイメージから、幅広い表現ができます。

  • take a shower(シャワーを浴びる)
  • take after~(〜に似ている)
  • take over~(〜を引き継ぐ)
  • take a walk.(歩く)
  • You can take your time.(自分のペースでどうぞ・急がなくても大丈夫です)
  • Take it easy.(無理をしないでね)
  • I’ll take care of it.(任せてください・ここが私が払います)

普段の動作や相手への提案・フォローなども、Takeを有効活用できます。スピーキングなどのアウトプットで少しずつ使えるようになれば、よりTakeのイメージ・意味を理解できるでしょう。

▷関連記事:英語の「おもてなし」表現が役に立つ!

5-1.英語の基本動詞を幅広く理解できれば英会話が上達

Takenに関して大事なポイントは以下の通りで、コアイメージの理解がとても重要です。

  • コアイメージ:「ひょいと取る」とか「何かをへ持っていく」動作に自分の意志がある
  • コアイメージから手に取る・連れて行く・受け入れるなどの分類ができる
  • 似ている基本動詞との違いもコアイメージから比較できる

また、英語力・表現力を上げるには他の基本動詞もしっかりおさえておくと良いでしょう。詳しくは関連記事で解説していますが、英会話の上達で役立ちます!

英語の基本動詞16選を詳しく解説!

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

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