日本語で「とてもかわいい!」や「すごくしんどい…」など、形容詞を強調することも多いですが英語表現だと「very」のほか「so」や「too」も使えますね。
どの言葉も「とても」と訳せますが、ニュアンスが異なるため場合によってはネイティブにとって不自然な表現になりますね。ですので、より正確な「very」と「so」「too」の違いや比較について、こちらのページで詳しく解説いたしますがまずは簡単な違いをチェックしておきましょう!
【very・so・tooの違いについて簡単に説明すると?】
Your cat is very active.(あなたの猫はとても活発です|客観的な事実を伝える「very」)
My cat is so active.(私の猫はとっても活発ですね!|カジュアルで感情を伝える「so」)
My cat is too active.(私の猫はとても活発すぎます…|度を超えた感じでネガティブな「too」)
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似たような「とても」の表現で「very」と「so」と「too」の3種類ありますが、まずは「very」と「so」から比較します。それぞれ、基本的な意味自体は同じですが、使う場面によってどちらが適切か判断する必要がありますね。
「very」については客観的な度合いを示す傾向にあり、個人的な感覚で「これってすごい!」と言うよりも「とても〜ですね」と、事実をフォーマルに伝える印象があります。
I think your idea is very unique.(あなたのアイデアは、とても独創的だと思います)
This apple is very big.(このリンゴはとても大きいです)
Thank you very much.(ありがとうございます)
聞き慣れた挨拶である「Thank you very much」も、友達など親しい相手にも使えますが上司など目上の方やビジネスシーンなど少し畏った場でも自然ですね。
「とても」と修飾する場合では良いイメージ(とてもキレイ!)と悪いイメージ(とても疲れた…)の両方ありますが、「very」では割とボジティブな引用で使います。
Your bag is very cute!(あなたのカバン、とてもかわいいですね!)
→相手を褒めている良いイメージ
I’m very busy today.(今日はとても忙しいです)
→嫌な意味での忙しいというより、「今日は頑張ろう!」とのニュアンスも読み取れます。
必ず前向きな意味というルールではありませんが、以下でご紹介している「too」のネガティブな感じとは違って、良い印象が多いと覚えておけばいいですね。
対して、「とても」という表現に感情が入る場合や、「超ヤバいんですけど!」などくだけた口調である時には「so」の方が自然ですね。
Your parents are so kind.(あなたの両親、とっても優しいね!)
This tiramisu is so delicious!(このティラミス、とっても美味しい!)
Thank you so much.(ありがとう)
「ありがとね!」くらいカジュアルなニュアンスだと「Thank you so much」になります。「とても」が「とっても・すごく・メチャクチャ」みたいな日本語訳になる時は「so」が良いですね。
また、「so」も「very」と同様に基本的にはポジティブな表現で使うことが多いものの、以下の構文などでマイナスな形容詞を修飾するケースもありますね。
「so」に関する構文より「とても〜なので〜だった」と結果を示す使い方もできます。いわゆるso~that構文の表現で、「とても・すごく〜だったから、結果としてこうなりました」と伝えられます。
He’s so careful that his work is slow.(彼はとても慎重なので仕事が遅いです)
Your talk was so boring that she hated you.(あなたの話は非常につまらないので、彼女に嫌われました)
「とても〜だった結果」について、that節以下で表現できます。また、「とても〜だった」の主節とthat節について時制を合わせる必要もありますので、基本的な英語の時制も確認しておくといいでしょう。
一方で、「too」が表す「とても」は以下のような特徴があります。例文でも取り上げますが、ネガティブな印象が先行していますね。
Our team is too bad.(私たちのチームはとても仲が悪い)
It rained too heavily yesterday.(昨日はとても激しい雨が振りました)
チーム間の仲が悪いことや、ひどい大雨が降ったことなどマイナスなイメージですよね。
そのため「too」で修飾していますが、仮に「仲が悪いけど面白く付き合っているよ!」とか「雨が降ったから水不足問題が解消される!」などポジティブな面もあれば「so bad/ very heavily」などでの表現が自然になります。
ただ、必ずしも「too」はネガティブな表現に限られる訳でなく、「This food is too good. I can’t stop!」のように褒め言葉としても使うシーンはありますね。
一般的に「too」とあわせて使うことの多い形容詞も以下でまとめました。ネガティブな表現について、様々な言い回しがありますね。
日常英会話であまり多用はしたくないところですが、「too」で強調する形容詞のイメージについて知っておくと、より自然な言い回しができるでしょう。
また、中学英語でも習うフレーズで「too…to構文」も覚えておくと役に立ちますね。以下の通り、「とても〜しすぎた」結果できなくなったことを表現します。
I was too busy to go to the hairdresser.(とても忙しかったので、美容院へ行けませんでした)
→I was too busy と I can’t go to the hairdresser が繋がった文章
This laptop is too expensive for me to buy it.(このノートPCはあまりにも高過ぎるので、私は買えません)
→This laptop is too expensive と I can’t buy it(this laptop)が繋がった文章
to以下の動詞・動作についてはできないことを伝えていて、「not」は入れなくても否定形で翻訳されます。考え方としては、「too」であまりにも過度な状況を示しており、ネガティブな影響から不可能な動作・状態になっているニュアンスによって、「not」がなくてもできないことで認識されています。
また、too…to構文では「とても〜過ぎる」と「〜ができない」の二文構成になっており、基本的にはどちらも同じ主語扱いになります。ただ、「This laptop is too expensive 」のように主語が別になる場合は「for me」をつけてto以降の主語を説明する必要もありますね。
詳しい文法のルールなど、too…to構文の正しい使い方解説ページでもご紹介しておりますので、あわせてお読みくださいませ。
今回ご紹介した「very」や「so」「too」はいずれも副詞で、動詞や形容詞などを修飾する役割があります。
副詞は動詞や名詞と比べたら、あまり重要なイメージはないかもしれませんが、「always(いつも)」など、普段の英会話で使く機会が多いので、覚えておくといいでしょう。
▷頻度を表現する副詞(always・sometimesなど)も要チェック
また、「very」などの副詞以外にも強調する上で使える言い回しがあるので、以下でまとめました。形容詞の種類や使い方なども参考になりますね。
「super」もネイティブの英語でよく聞く表現で、ポジティブな意味での「so」という感覚ですね。割とくだけた言い方です。
This shirt is super cute.(このシャツ、とても可愛い!)
The explanation was super clear.(この説明はとても分かりやすかった)
日本語でも「この商品は本当に安いんです!」と強調するように、英語だと「really」が使われます。
He is really smart.(彼は本当に頭が良いです)
I was really surprised to hear that he would retire.(彼が退職することを聞いて、本当に驚きました)
また、時制に関する話になりますが過去時点で本当に驚いた話について「will」の過去形を使っていますが、過去時点にとっての未来の話になることを意味していますね。関連記事として、willとbe going toの違いでもご紹介しております。
また、ネガティブな表現である「too」をもっと強調する場合「terrible」という表現もあります。
I had a terrible headache.(凄まじい頭痛がありました)
He’s a terrible person to celebrate the misfortune of others.(人の不幸を祝う彼はひどい人間です)
強調表現は様々なパターンがあり、あわせて英語の文型も基本から確認しておくと応用もしやすくなりますね。
同じ「とても」でもニュアンスが異なり、客観的な事実なら「very」で感情的な表現なら「so」、ネガティブな印象なら「too」とそれぞれ使い分けることができれば、より自然な英会話ができるようになるでしょう。
また、基本的な英会話で間違えやすいポイントでは、冠詞のaとtheの使い分けや、以下の関連記事でも参考になる情報があるので確認してみてはいかがでしょうか。
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