「When」と「if」はどちらも同じような意味で、「〜したら・〜の時に」という役割の接続詞ですが、状況によって使い分ける必要があります。
ざっくり違いについて説明すると、「確実に起こることが予測できる出来事」の場合には「when」を使い、「仮定的な話」をしたい場合には「if」という使い分けができます。
そのほか「when」と「if」では文法上注意するべきポイントや間違えやすい点もあるので、英語が苦手な方でもそれぞれの接続詞を応用できるように説明いたします!
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「when」と「if」はどちらも中学英語で習う接続詞で、どちらも「〜な時/〜である場合」という意味になります。
When you go travel, I’ll take care of your dog. (あなたが旅行をする時に、私があなたの飼い犬をお世話します)
If you go travel, I’ll take care of your dog.(もし、あなたが旅行へ行くなら私があなたの飼い犬をお世話します)
上記例文のような使い方をしますが、「when」と「if」の意味はそこまで変わらないようにも思えます。
ただ、それぞれの言い方には決定的な違いがあり、状況によっては不自然な英語表現になるので注意しましょう。
「〜の時」と訳せる「when」は、物事が確実に起こる時に表現できます。そのため、上例文の「When you go travel」は、「あなた、今度旅行へ行くようだからワンちゃん預かるよ」と、計画していることや確定している予定について「when」が使えますね。
Please come pick me up when I go to Tokyo station. (私が東京駅に行く時には迎えに来てください)
上の例文でも、「私が東京駅へ行くこと」は確実に分かっていることなので、「when」を利用しています。また、「come pick ~ up」(〜を迎えに行く)という、日常的な英会話で表現できる基本動詞も取り入れています。
一方で「if」は「もし〜したら」と訳せるように、確実に起こるかどうかわからない仮定の話に限定されます。上例文の「If you go travel」では、あなたが旅行へ行く予定や計画について聞いていないけど、「仮に」旅行する場合にはワンちゃんを預かるよというニュアンスですね。
If I eat pizza, I drink cola. (ビザを食べるようなら、私はコーラを飲みます)
また、こちらの例文ではピザを食べるかどうか決まっていないけど、「もしもピザを食べれるなら飲み物はコーラーがいいかな」といった表現です。
I’ll give you a new watch if you graduate from college. (もしもあなたが大学を卒業したら、新しい時計をプレゼントします)
そのため、上の例文では「あなたが大学を卒業する」ことが仮定の話で、どちらかと言えば大学を卒業することについて、あまり期待値が高くないニュアンスです。
相手が大学で単位を落としまくって、卒業できるかどうか怪しい…分からないという場合には「if」の方が自然ですが、間違いなく卒業が決まっているのであれば「when」が適切ですね。
「when」と「if」のニュアンスの違いについては、確定していることと分からないことの差という話でしたが、伝えたい内容によっては「when」と「if」のどちらを選択しても問題ないケースもあります。
【whenとifどちらでもOKな内容】
「Aであれば、ほぼBだろう」といった感じで、習慣やルールなどの表現では「when」と「if」の両方が使えて、以下例文の通りです。
Don’t drink tea when/if you take medicine. (薬を服用する場合にはお茶で飲まないでください)
薬を飲む時はお茶はNG、というルールについての表現です。〜の時はしてはいけない否定形でも、「when」や「if」は使われますね。
When/If you drive long distances, your bum will be sore. (長距離運転をする場合お尻が痛くなるでしょう)
長時間座ったままでいたら、お尻が痛くなることはある程度想像がつくでしょう。
When/If you become a scientist, you will earn a lot of money. (あなたが科学者になれば、多くのお金が手に入るでしょう)
こちらも共通認識やイメージ・予測からの表現ですね。また、〜するだろう(will)という表現では助動詞的な使い方(自分が〜したいという意志)や、未来形としての使い方もありますので、関連する英語文法もチェックしてみてくださいね!
「when」と「if」は「〜な時・〜であれば〜だろう」のパターンが一般的ですが、そのほかにも日常英会話で簡単に使えるフレーズもありますので、以下でまとめました。
「if」は確定しないこと・分からないことへの表現でしたが、相手側にとって問題なければ・可能であればとの確認で、「もし良かったら〜」のフレーズも伝えられます。
どれも日本語でいうところの「もしよければ」ですね。お誘いやお願いごとの最後に、以下例文のようにそっと置くだけで丁寧な印象になるでしょう。
Could you get some milk and bread on your way home, if you don’t mind?
→牛乳とパン、帰り道に買ってきてもらませんか?もしよければですが。
また、「when」は「〜の時に」という意味ですが、以下のフレーズは英会話で特に使えます。
Whenやifを含めて2~3語の短文でも、幅広い英語表現ができますので英会話の練習でもぜひ試してみましょう。
Give me a call when you’re ready.(準備できたら電話かけて)
Let me know when it’s done. (終わったら教えて)
Get back to me when you can.(返信できるときでいいから返信ちょうだい)
相手がどういう時に何をしてもらいたいのか「when」で伝えられますが、相手への依頼や命令についてもセットで覚えておくといいでしょう。詳しくは、英語の命令文表現・丁寧な依頼文についてご確認くださいませ。
基本的な文法ルールや意味などおさえておけば、英語の接続詞を使いこなせますが…まだまだ英語への苦手意識がある方や、以下のような文法・語順について今一つ分からない人もいるでしょう。
「when」や「if」など英語の接続詞を苦手に感じるかもしれない理由としては、二文以上の文章をつなげるため英文が長くなって分かりづらいことや、語順がごちゃごちゃになって混乱してしまうケースもありますね。
「when」などの接続詞が入ると理解しづらくなる原因としては、日本語と英語の違いあります。例えば、以下のような日本語と英訳を見てみましょう。
「子どもが大きくなったら、のんびり旅行がしたいわ」
→I want to travel around when my kids are old enough!
「雨の日は自転車の代わりに電車で通勤してる」
→I commute by train instead of bicycle when it’s raining.
「このレストラン、もう少しだけ安ければもっとお客さん入りそうなのに」
→This restaurant would attract more customers if it’s just a little more reasonable.
「もし時間があれば、君も来週うちにおいでよ」
→Come to my place next week if you have time!
「~のとき」「~ならば」が、日本語だとほぼ例外なく先頭に来ます。それに対して、相当する箇所が英語だと「when」や「if」が前に来る場合もありますが、後ろに来ても自然な表現ですね。
そのため、日本語の意識で文頭から訳して「私は旅行がしたい…えっと、どんな時に?」みたいな感じでいまいち頭に入ってこないこともあるでしょう。
英語の語順に関して、基本的なことを確認したい方は英語の五文型・語順のパターンを読んでおくといいですね。
接続詞によって一文での情報が多くなっても、英語では大事なことが先頭で言っているという特徴・傾向があります。そのため、極端な話ですが後にある文章はそこまで意識しなくても最初はOKです。
「のんびり旅行がしたい!・・・子どもが大きくなるまでお預けかしら」
「君も来週うちにおいでよ! もし時間があればの話で、無理強いはしないけどさ」
優先して伝えたいことは、「のんびり旅行がしたい!」「うちにおいでよ!」ですよね。ですので、「when」や「if」に続く「〜な時・〜ならば」の情報も大事ですが、「〜な時に何をするのか・何なのか?」の部分をまずはしっかり理解しておくといいですね。
「~たら」という言葉が「when」と「if」が使えない理由であり、英語ではそれぞれ使い分けをするところ、日本語では「~たら」という言葉のみで表現することが多いです。
When:Kenが家に帰ってきたら、夕食の準備をしていただけますか?
if:Kenが(もしも)家に帰ってきたら、夕食の準備をしていただけますか?
上記の例文のように、「if」の仮定を意味する「もしも」を省略して、「when」と混同している方もいるでしょう。どちらも〜したら、で問題なく通じますね。
また、上記例文では依頼を意味する助動詞・canを活用しており、こちらも英会話でよく使うフレーズです。
「~たら」という日本語を英語にするときに注意が必要であり、確実に起こりえることであれば「when」で、まだ未確定の予定であれば「if」を使うことが大事です。
今回は接続詞としての「when」や「if」について解説しましたが、疑問形でも「when」を使う機会が多いので、疑問詞の基礎も確認しておくといいでしょう。間接疑問文として「〜であるかどうか」という使い方もありますね。
また、英語の基礎を理解する上で重要な品詞があり、名詞の文法・基礎知識や代名詞について基本をおさえておくといいので、関連記事もぜひお読みくださいませ!
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